病気をネットで調べすぎてない??重い病気だと思い込んでしまう「サイバー心気症」とは
サイバー心気症になると、本当に症状が出ることもある。
心と体というものは、密接に関係しています。
「私は重い病気かもしれない」と深刻に思い詰め、ノイローゼ状態になってしまうと、実際に体にさまざまな症状が起こることがあります。
吐き気、発熱、発疹、胃痛etc..
こういったものが起こると、ますます「やっぱり私は病気なんだ」と思ってしまい、より一層サイバー心気症に拍車がかかり、悪循環となっています。
サイバー心気症は、役に立つこともある?
このように、サイバー心気症は私たちの心身に大きな影響を与え、時には日常生活に支障が出てしまうこともあります。
しかし、時にはこのサイバー心気症が役立ってくれることもあるのです。
そもそも、「心配」や「恐怖」という感情は、私たちの身を守るための「防衛本能」。
不確かなものに対して恐怖心を覚えることで、私たちは危険を回避することができるのです。
サイバー心気症はたしかに厄介なものですが、時に、私たちの身を守ってくれることがあります。
たとえば、楽天的で病気のことなんて全く気にしない人は、食事や普段の生活について改める機会がなかったり、感染症の予防を怠ってしまうこともあります。
しかし、心配性な性格の場合、
「病気が怖いから、健康的な食生活を心がけよう」
「定期的に検査に行こう」
「性感染症予防にコンドームをつけよう」
というように、病気のリスクを最低限に抑えることができるようになります。
また、家族や友達などの身近な人の体調などにも敏感になってあげることができるので、隠れた病気があるときに早期発見につながることもあります。
サイバー心気症気味になってしまったらどうすればいい?
とはいえ、やはり自分が重い病気だと決めつけてネットで検索をし続けるのはあまりにも不健康。
ここからは、どうすればノイローゼから脱却することができるのか考えてみたいと思います。
サイバー心気症を脱する方法(1)まずはとにかく検査
サイバー心気症を脱するうえで一にも二にも必要なのは、とにかく「検査を受ける」ということ。
いくらネットで症状を調べながら「あーでもないこーでもない」と考えていたとしても、検査を受けない限り、あなたが病気になっているのかどうかを知ることはできません。
とても怖くなってしまう気持ちも分からなくはありませんが、まずは検査を受けましょう。
なお、性感染症については潜伏期間があるため、それを考慮に入れて、正しい結果が分かるタイミングで行くようにしましょう。
検査を受けて病気ではないということが分かったら、とってもすっきりしますよ。
サイバー心気症を脱する方法(2)情報は中立的な立場で読む
サイバー心気症を脱するうえでとても有効なのが、「インターネットから離れる」「検索しない」ということ。
ですが、ついつい検索がやめられないということもあるかもしれませんね。
そういうときは、情報をできる限り「ニュートラルな立場」で読むようにしてください。
たとえば、今までは「1回のセックスでHIVに感染した」という情報だけに注目していたかもしれませんが、「陽性者とセックスをしたとしても、感染する確率は約0.1%」という情報もしっかりと知ることが重要。
良いことも悪いこともニュートラルに知ることで、より客観的に自分の状況を眺めることができます。
サイバー心気症を脱する方法(3)予防につとめる
検査をして自分が病気でないことが分かったら、今後病気にならないよう努めるようにしましょう。
先ほども述べた通り、サイバー心気症になるような心配性の人は、ある意味、危機管理能力に優れているというメリットがあります。
・病気にならないよう健康的な食事を心がける
・定期的に検査に行く
・性感染症予防にコンドームを正しく使う
というように、自分の心配症を活かして予防するようにしましょう。
日ごろから病気予防に努めていれば、病気のリスクをできる限り低くすることができます。
サイバー心気症を脱する方法(4)精神科で相談する
サイバー心気症は、自分の力だけではコントロールできないこともあります。
そのようなときは、精神科で相談するようにしましょう。
色々なアプローチで、あなたの不安や恐怖心を取り除いてくれることでしょう。
「検査を受けて病気でないことが分かったけど、それでもまだ不安」という方はぜひ一度精神科を受診するようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は「サイバー心気症」についてお話ししました。
インターネットは私たちの生活をとても便利にしてくれましたが、ときにそれが仇になることも。
「これ病気かな?」と不安になってしまったら、まずは検査を受けること。
そして、情報を客観的に見ることができる目を養うようにすることが大切です。
言わずもがな、病気にかからないよう予防と対策をしっかり行うことが何よりも重要ですね。
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