【医師監修】美容整形を受ける前に知っておきたい!ダウンタイムの過ごし方
ダウンタイムの過ごし方
ダウンタイムにはやってはいけないことや避けた方がいいことがありますので、手術を受ける前にダウンタイムの過ごし方をおさえておきましょう。
自宅で安静に
美容整形手術は美容法の1つですが、病気やケガで手術した時と同じように体はデリケートな状態になっています。
できるだけ早く回復するために、自宅で安静に過ごしましょう。
激しい運動はもってのほかです。
患部を不用意に触らない
ケガや吹き出物と同じように、整形後の患部は触らないようにしましょう。
刺激が原因で腫れが長引いたり、悪化したりすることもあります。
たとえば、目の整形を受けた場合は、目をこすらないように気をつけてください。
その他の部位も、完全に腫れが引くまでは強い刺激を与えないように気をつけましょう。
飲酒や塩分の摂り過ぎは控える
思い切って整形手術を受けた後、祝杯を挙げたくなる人も多いと思いますが、飲酒は我慢してください。
お酒は体をむくませるので、患部の腫れやむくみを長引かせる原因になります。
手術当日はもちろん、腫れやむくみが治まるまでは飲酒を控えましょう。
同じ理由で、塩分の多い食事も避けてください。
熱いお風呂・長風呂は禁止
豊胸手術など体の整形を受けた後、湯船に浸かることができないのは想像の範囲内だと思います。
しかし、顔の整形を受けた場合もしばらくはシャワーで済ませた方がいいでしょう。
体が温まると血流が良くなり、腫れが治まりにくくなります。
入浴の禁止期間が終わっても腫れが引くまでは熱いお風呂や長風呂は避け、ぬるま湯を使うように心がけてください。
患部を冷やす
手術後は患部を冷やすと、腫れやむくみが落ち着きやすくなります。
このとき、一度に冷やす時間は5分程度で、間隔は30分程度空けるようにしてください。
冷やしすぎも循環を悪化させるため、むくみが悪化する原因となります。
効果的なタイミングとしては、起床後、入浴後、就寝前は最低限冷やすと良いでしょう。
ただし、目の手術の場合やフェイスラインの脂肪吸引後などはよいですが、鼻の術後は触らないことが一番なので冷やすことは避けましょう。
自己判断で薬の服用はしない
中には自己判断で薬を服用したりする方もおられますが、必ず医師に相談してから服用するようにしましょう。
誤った内服により抵抗力を下げ、耐性菌を作ったり、体に負担がかかり、浮腫が引かない原因を作り出すこともあります。
まとめ
いかがでしたか?
整形を受けた直後の状態は、分かっていてもなかなかショッキングなものです。
「本当にキレイに治るんだろうか」と不安になることもあるでしょう。
しかし、腫れや内出血が治まり、傷跡が回復すれば、きっと美しく生まれ変わることができます。
ダウンタイムを長引かせないために、先ほどご説明した注意事項をしっかり守ってください。
ダウンタイムを乗り越えた先に、あなたの新しい人生が待っています。
また、外面的な美しさだけではなく、併せてインナーケアや精神的ケアを行うことも重要です。
栄養不足になると、気持ちを安定させるための神経伝達物質が不足し、気持ちのコントロールが難しくなります。
また、傷の治癒が遅延する可能性もあります。
外面、内面、精神面の3つのをトータルで整えて“真の美”を体現しましょう。
監修医師プロフィール
一般社団法人予防医療研究協会 理事長 苅部 淳
[経歴]
麹町皮ふ科・形成外科クリニック院長、予防医療研究協会協会理事長。
順天堂大学医学部を卒業後、東京大学附属病院で初期研修を行い、東京大学附属病院形成外科に入局。
埼玉医科大学形成外科助教、山梨大学形成外科助教・医局長を経て現職。
ともに医師である両親の仕事をする姿を見て、小学生の頃から医師を志す。
形成外科医として日々、診療を続ける傍ら、世界にも類を見ない少子高齢化社会に突入する日本の未来のために新たな「医療」「医学」の在り方を研究、提言する予防医療研究協会の理事長として、予防医療の重要性を訴えている。
[保有資格]
・形成外科学会認定専門医
・日本医師会認定産業医
・日本抗加齢学会専門医
[所属学会]
・日本形成外科学会正会員
・日本美容外科学会(JSAPS)正会員
・日本美容皮膚科学会正会員
・日本顔面神経学会正会員
・日本マイクロサージャリー学会正会員
・日本抗加齢医学会正会員
・日本再生医療学会正会員
・アメリカ形成外科学会正会員
・アメリカ抗加齢医学会正会員
・日本東洋医学会正会員
・日本人類遺伝学会正会員
・日本アロマテラピー学会正会員
・日本マインドフルネス学会正会員
・GID(性同一性障害)学会正会員
[公式HP]
最終更新日: