【専門家監修】目が疲れた…現代人の9割が悩んでいる眼精疲労の原因と効果的に防ぐ7つの方法

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眼精疲労を改善するためには?

このように、VDT作業は目のさまざまな組織に対して

影響を与えます。

 

眼精疲労を防ぐためには、

 

「毛様体の緊張」

「網膜の酸化」

「角膜の乾燥」

「肩こり」

 

の4つを総合的に対策する必要があります。

 

ここからは、眼精疲労を対策する具体的な方法を解説します。

眼精疲労を対策する方法(1)近くと遠くを交互に見る

まず1つめ。

それは「目の体操」です。

 

この体操は「毛様体の緊張」に対して効果があります。

 

やり方はとっても簡単。

 

親指を立てて、顔から15cmくらい離れたところに置きます。

 

親指の爪を見たり、遠くのビルを見たり、というのを何回も繰り返します。

 

疲れを感じたらやめてください。

この動作を数回やっただけでも、目がすっきりするのを感じていただけるかと思います。

 

この体操を行うことで、毛様体が伸びたり縮んだりするので、柔らかくなってきます。

 

「近くの見すぎ」による疲労感を感じている方にはとても効果的なので、ぜひお試しください。

 

眼精疲労を対策する方法(2)画面上のブルーライトをカットする

眼精疲労を対策する方法(2)画面上のブルーライトをカットする

続いて2つめは「画面上のブルーライトをカットする」という方法です。

ブルーライトによる目の疲れを感じている方には、たいへん効果がある方法です。

 

目に入ってくるブルーライトを最小限に減らせるよう、環境を整えます。

 

たとえば、

 

画面設定でブルーライトが少ない設定にする

ディスプレイにブルーライトカットフィルムを貼る

PCメガネをかける

 

これらのいずれか、可能であればすべておこなってみましょう。

 

目に入ってくるブルーライトの量が減ることで、かなり目がラクに感じるようになります。

 

ブルーライトは網膜の老化の原因にもなりますので、日ごろからこのような環境を整えておきたいですね。

 

ただし、小児の場合は異なり、日本眼科学会等より小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見が提起されており、16歳以下は装用すべきではないと言われています。

 

眼精疲労を対策する方法(3)意識してまばたきをする&目薬をさす

3つめは、「角膜の乾燥」に対する対策法です。

目の渇きからくる疲れに有効な方法です。

 

まず、「意識してまばたきをする」ということ。

 

ドライアイの主な原因はまばたきの減少なので、意識してまばたきをすることで涙で角膜をコーティングすることができます。

 

それでも改善しないような強い乾燥感を感じる方は、点眼薬を利用したり、お医者さんに相談することをおすすめします。

 

眼精疲労を対策する方法(4)ツボ押し

眼精疲労を対策する方法(4)ツボ押し

セルフケアとして「ツボ押し」もおすすめの対策のひとつです。

ここでは代表的で効果的と思われるツボをいくつかご紹介させていただきます。

 

<合谷穴(ゴウコクケツ)>

手の親指と人差し指の間にあり、押して痛かったり、気持ちのいいところ。

 

<風池穴(フウチケツ)>

首のうしろ、耳たぶの下から首の骨に向かったくぼみにあり、押して痛かったり、気持ちのいいところ。

 

<太陽穴(タイヨウケツ)>

こめかみのやや下のくぼんだところにあり、押して痛かったり、気持ちのいいところ。

 

<光明穴(コウメイケツ)>

足の外側のくるぶしから10㎝くらい上のところで、押して痛かったり、気持ちのいいところ。

 

このツボ押しのほかに、「鍼灸」を受けてみるのも手でしょう。

よく肩こりでマッサージを受ける方がいらっしゃいますが、眼精疲労を伴う肩こりには効果が少ないことが多く、より深部の筋肉等に直接働きかける鍼灸の方が効果的であるとも言われています。

 

眼精疲労を対策する方法(5)ビタミン類を摂る

眼精疲労を対策する方法(5)ビタミン類を摂る

ここまでの4つは物理的な対策でしたが、ここからは「体内から」目の疲れを対策する方法をご紹介します。

 

毎日適切な栄養素を摂取することで、目の疲れを軽減したり、予防することができます。

 

まずなにより重要なのは、ビタミン類

 

特に積極的に摂ってほしいのは、次のようなビタミンです。

 

・ビタミンA(粘膜や網膜を健康に保つ)

・ビタミンB群(視機能を活性化させ、目の筋肉疲労を改善する)

・ビタミンC(酸化を防いで目の疲労を防ぐ)

 

これらのビタミンをバランスよく摂ることで、疲れにくい目を作ることができます。

 

ビタミンAレバー・チーズ・ウナギなど、

ビタミンB群レバー・卵・納豆など、

ビタミンCピーマン・ブロッコリー・キウイなどに多く含まれています。

 

食事から十分に摂取できていない方は、サプリメントを活用するのも選択肢に入れてみてください。

 

ただし、妊娠初期の方は、ビタミンAは摂り過ぎには注意してください。

妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、胎児に奇形を起こす可能性が高くなることが知られています。

 

眼精疲労を対策する方法(6)ルテインを摂る

最後にご紹介したい栄養素、それは「ルテイン」です。

 

ルテインは「天然のサングラス」と言われるほど、目の健康に大きくかかわっている成分。

日ごろから摂取しておくことで、ブルーライトによる網膜のダメージなどを抑えることができます。

 

ルテインは、ほうれん草などに多く含まれているのですが、効率的に摂取するには、サプリメントを活用したほうが良いかもしれません。

 

眼精疲労を対策する方法(7)漢方

眼精疲労になる原因や体質を改善するために「漢方薬」の服用もよいことがあります。

 

一例として、滋腎明目湯(ジジンメイモクトウ)という漢方薬を服用すると改善することもあります。

 

漢方薬の購入は自分で判断せずに、専門家、たとえば専門の漢方薬店などご相談されることをおすすめします。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は東洋医学に精通しておられる専門家監修のもと、「眼精疲労の原因と対策」についてお話ししました。

 

目はとても繊細な器官。

現代人はVDT作業などで目を酷使してしまいがちですが、気づいたら目は悲鳴を上げているかもしれません。

 

日ごろから目に気を遣い、「瞳美人」を目指しましょう♪

監修者プロフィール

監修者プロフィール

鍼灸・接骨・漢方の犬山堂 代表兼院長 三輪 考司(みわ たかし)氏

 

[経歴]

明治国際医療大学卒業後、某有名人気番組でひざ関節評論家として有名なの戸田先生とともに、変形性ひざ関節症用足底板(足関節固定バンドソフラウルファー®)の共同研究・開発をおこなう。

 

名古屋医専、ユマニテク医療福祉大学校、名古屋平成看護医療専門学校、岐阜保健短期大学医療専門学校等医療系専門学校での教育経験や多数の講演・セミナー経験を経て、全国的にも稀なワンストップ型東洋医学治療院として、鍼灸・接骨・漢方の犬山堂を開院し、代表兼院長を務める。

 

不定愁訴やメンタル(うつ)、変形性ひざ関節症、天気痛、尿トラブル、不妊症、ED、機能性ディスペプシア(FD)、過敏性腸症候群(IBS)など、現代の西洋医学では治療のむずかしい病気に対して、鍼灸および漢方を用いて、東洋医学での先進的な治療をおこなっている。

 

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