そのイボ放置してたら危ないかも!場所別イボの対処方法を伝授
皆さんは、自分の肌に「イボ」ができてしまった経験はありますか?
ニキビや吹き出物と異なるイボは、対処法や治療法が分からなくて放置してしまう人も多いかもしれません。
しかし、イボができる場所や期間によっては悪化する恐れもあることをご存じでしょうか。
そこで今回は、イボの基本知識や対処方法を紹介していきます。
もしイボができてしまった時に、正しく対処できるように学んでみてくださいね。
イボってどんなもの?
イボは聞き慣れた言葉ではありますが、実際に「どんなもの?」と聞かれるとうまく説明できない人がほとんどかもしれません。
そこでここでは、簡単にイボについての知識を学んでいきます。
そもそもイボとは、一部の皮膚が盛り上がってできてしまう「小さなできもの」の総称です。
漢字では「疣」と書かれ、医療界では「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれています。
30代女性のうち3人に1人が経験していると言われており、一般的な皮膚病として知られています。
実際にイボが気になっている女性も多いようで、「手にできてしまったイボが、洗顔の時や食器を洗う時に邪魔でしょうがない…」「誤ってひっかいてしまうとすごく痛いし、どうにかならないのかなあ」といった声がSNS上に上がっていました。
イボは、肌の新陳代謝が影響して生まれます。
肌は毎日新しい細胞がうまれ、古い角質を押し出しながら生まれ変わっていきます。
正常な肌は約28日周期で生まれ変わり、これは「ターンオーバー」と呼ばれている仕組みです。
しかし乾燥や紫外線、睡眠不足などの影響により正常にターンオーバーができなくなると、正常に古い角質が外に出せなくなります。
その結果、古い角質がイボとなり古い角質の塊となってしまうのです。
場所ごとに対処方法が違う!
イボは、角質がうまく排出されないとできてしまいます。したがって、肌のどこにでも起こりえるトラブルです。
しかし、イボができる場所によってその対処法も異なります。
そこでここからは、イボができる場所とその対処法について解説していきます。
1番目立ってしまう…顔のイボ
1番目につきやすいのは、顔にできてしまったイボです。
メイクでもカバーしにくいので、女性なら特に気になってしまいがちですよね。
顔にできるイボは大きく分けて2種類に分類されます。
1つ目は、ウイルス感染が原因で起こるイボ。
もう1つは年齢を重ねるごとにできやすくなる「脂漏性角化症」です。
1つ目のウイルス感染が原因のイボは、ひっかき傷などからHPV(ヒトパピローマウイルス)が入り込んで、細胞に感染することでできるイボのことです。
顔にできるイボの特徴はわずかに盛り上がって、肌色~薄茶色をしています。
人によっては小さなシミのように見えることもあり、イボと判断しにくい場合もあります。
2つ目に紹介した「脂漏性角化症」は、皮脂腺の多い顔の部位にできることが特徴。
ひっかき傷からできるイボと異なり、濃茶色~黒っぽい色合いをしています。
脂漏性角化症は60~80代の人に見られる症状で、一説では80代の場合100%の人にこの症状があるとも言われています。
「脂漏性角化症」は紫外線が大きな要因となっており、1番紫外線を受けやすい顔によく現れます。
顔にできるイボを予防するのには、まずひっかき傷を作らないことがポイントです。
ウイルス感染を未然に防ぐことで、HPVから発生するイボを予防することが可能ですよ。
また肌のターンオーバーがしっかりと機能していることが望ましいので、日ごろから化粧水や乳液で肌の保湿をしっかりと行うと◎
「脂漏性角化症」の場合、紫外線から肌を守るということがポイントになってきます。
日焼け止めや日傘の使用、帽子やサングラスの着用を心がけて生活してみてくださいね。
首にできるイボは増加してしまう可能性も…?
顔ではなく、首周りにできるイボは数えられないほど増加してしまうケースもあります。
顔にできるイボとは異なり、肌と同じ色や茶色をしており、触ると柔らかい感触です。
首にできるイボは「軟性線維腫」と「アクロコルドン」の2種類に分けられます。
「軟性線維腫」数cmの大きさで1つだけできるのに対して、「アクロコルドン」は数mmの大きさでたくさんできることがほとんどです。
どちらも首やワキ、太ももの付け根などの皮膚が薄くて柔らかい場所にでき、思春期以降の女性に多くみられます。
顔のイボと同じように紫外線が影響しており、夏ごろに露出しやすい首やデコルテ部分にできます。
単純に「肌の老化」も関わってくるので、年齢を重ねるごとにイボの出現率は高くなっていきます。
また冬場にハイネック、マフラーを多用している人も要注意。肌への摩擦が原因で、イボが発生しやすくなってしまいますよ。
どうしても首周りの防寒対策をしたい時は、摩擦の少ないストールや生地をチョイスするようにするとGOOD。
よくやりがちなのが、イボを隠すためにマフラーやネックレスを多重利用する行為ですが、これも避けたほうが良さそう。
現在では除去してくれる医療機関もあるので、薬で完治しなかった場合は受診してみると良いかもしれません。
ささくれや擦り傷が原因になる手のイボ
顔にできるイボと同じように、外的な傷が原因と加齢が原因でできてしまうのが手のイボです。
どちらもほとんどが良性のイボですが、中には悪性のイボ(腫瘍)が混ざっているケースもあります。
イボを見つけた場合は自己判断に頼らず、医療機関を受診すると適切な診断・治療が受けられますよ。
日常の中で、手はいろんな場所を触ります。
しかしその中でささくれや擦り傷ができていると、ウイルス感染してイボに変化してしまうケースもあります。
手はよく目に入るので自分で切ろうとしてしまいがちですが、これはNG行為です。
刺激をしてしまうとさらにイボが広がってしまう可能性があるので、慎重に判断してくださいね。
対策としては、手を乾燥から守ることが第一歩です。
ハンドクリームをこまめに使用して、手を乾燥から守っていきましょう。
【番外編】イボとタコって何が違うの?
手のイボと間違われやすいのが、同じように皮膚が硬くなっておこる「タコ」です。
一見同じように見えますが、タコは物理的に刺激を受けることで“外側”の角質層が硬くなり、厚くなったものです。
一方でイボはターンオーバーが正常に行えなくなるために、“内側”の角質層が硬くなる症状です。
見た目が似ているので誤解するケースがありますが、誤った対処法をするとイボが悪化してしまう可能性があるので気をつけてくださいね。
髪をとかすたびに痛む!頭のイボ
「髪が生えているのに、頭皮にもイボってできるの?」と思いがちですが、頭皮もれっきとした肌の一部です。
頭皮はほかの皮膚と比べて、皮脂成分が多い場所でもあります。
そのため皮脂が過剰に出ている状態を指している「脂漏性角化症」というイボが発生します。
「脂漏性角化症」は別名では「老人性イボ」とも呼ばれており、その名の通り老化が原因でできやすいイボです。
シミがイボに発展するケースもあり、シミの原因となる紫外線も「脂漏性角化症」が現れる要因の1つと言われています。
頭にできたイボは、基本的に放置していても問題ありません。
しかし自然に消えることはないので、もしどうしても気になる場合は医療機関への受診をおすすめします。
また対策方法としては、日ごろからの紫外線対策が有効になってきます。
帽子や日傘の使用、乾燥を防ぐための頭皮オイルなどを活用しながら頭皮の健康を守っていきましょう。
イボに効くクリーム
基本的には医療機関への受診が安全ですが、中には「少し市販薬を試してから受診しようかな」と考える人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、イボに効く市販薬の特徴をいくつか紹介していきます。
イボの市販薬を購入するときは参考にしてみてくださいね。
まず1つ目のポイントは、「ヨクイニン」が入っている薬をチョイスすることです。
「ヨクイニン」は「ハトムギ」の生薬名で、医療機関ではイボの治療薬として使用されています。
「ヨクイニン」には肌のターンオーバーを促進する効果があり、イボや吹き出物の治療をするときに役立ちますよ。
2つ目のポイントは、添加物が入っていない薬を選ぶことです。
肌に負荷をかけてしまうと、炎症やかゆみなどの原因になってしまいます。
できるだけ低刺激で、安全性の高いものをチョイスすると、肌への負担を最小限に抑えることができるので選んでみてくださいね。
まとめ
今回は、皮膚にできるイボについて詳しく解説しました。
イボは肌のターンオーバー機能が正常に働かなくなることで起こる症状です。
日ごろからのケアが重要になってくるので、綺麗な肌を目指している人は毎日の紫外線対策をしっかりと行ってみてはいかがでしょうか。
またイボは基本的に良性の腫瘍ですが、中には悪性の腫瘍が紛れている可能性もあります。
数が多い場合や、市販のクリームで改善しない場合には、医療機関を速やかに受診して専門医の治療を受けてくださいね。
◎参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%9C