意外と知らない皇室。普段何してる?今話題のあの結婚騒動の全容と批判されている理由とは?

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意外と知らない皇室。普段何してる?今話題のあの結婚騒動の全容と批判されている理由とは?

本記事では意外と知らない人も多い、皇室の基本的な情報をまとめました。天皇制度に紐づく皇室の存在は、日本人にとっては当たり前の存在であると同時に、その内情や歴史については知らないという方も多いでしょう。

 

特に最近では、眞子さまと小室圭さんの結婚が話題になり、皇室がニュースに取り上げられることも増えました。この記事では日本特有の文化である天皇制度と、それを取り巻く皇族に焦点をあてています。皇室の知識と理解を深めたい方は、参考にしてみてください。

皇室とは実際のところ何なのか、どのような制度やしきたりがあるのか、基本情報をまとめました。

天皇制度とは

天皇制度とは

天皇の概念やその制度については、憲法第1条と第2条に以下の通り定められています。

 

「天皇は,日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって,この地位は,主権の存する日本国民の総意に基づく」(憲法第1条)

 

「皇位は,世襲のものであって,国会の議決した皇室典範の定めるところにより,これを継承する」(憲法第2条)

(日本国憲法より引用)

 

天皇は日本の「象徴」であって絶対的な権力や決定権を持っているわけではない、という点は、日本の天皇制度の特徴といえるでしょう。憲法第4条に定められている通り、天皇は憲法の定める国事行為のみをおこない、国政には関与しないとされています。国事行為には「国会の召集」や「衆議院の解散」が含まれますが、それらの決定には内閣の助言と商品が必要になります。

 

また皇位は世襲制をとっており、皇族の結婚や出産は次の天皇が誰になるか、と国民の関心を呼ぶ出来事になります。

皇族の呼び方

天皇の家系に連なる家族の方々を皇族といいます。皇族の呼び名は天皇との関係性によって下記の通りになります。

 

皇后:天皇の正式な配偶者

太皇太后:天皇の祖母で后位にのぼった者

皇太后:先天皇の皇后で、天皇の母にあたる者

親王:天皇の息子および嫡男系嫡出の皇孫の男子

内親王:天皇の娘および嫡男系嫡出の皇孫の女子

親王妃:皇族の女子。敬称は「妃殿下」

:三世以下の嫡男系嫡出の子孫

女王:三世以下の嫡男系嫡出の子孫

王妃:王の配偶者

皇室の歴史

皇室の歴史

皇室の歴史は「日本書紀」の頃にまでさかのぼります。神武天皇が初代天皇とされていますが、古代の天皇については神話の域を出ない部分も多く、今も実在について論争が続いているといいます。

 

7世紀、大化の改新によって中央集権国家が誕生し、当時の天武天皇が最初に「天皇」を自称したといわれています。平安時代に貴族が実権を握った頃から天皇は「象徴」の意味合いが強くなり、明治時代になって大日本帝国憲法で日本の「主権者」に位置づけされます。第二次世界大戦を経て、現在の「国民統合の象徴」となりました。

 

長い歴史の中で女性の天皇も少なからずいましたが、いずれも男系天皇の家系に連なっており、女系天皇の血を引く皇族が即位した例はないとされています。

 

大化の改新の頃、天皇が存命中に退位すると上皇になる、という制度も生まれました。歴史上、皇極天皇が最初の上皇とされています。令和になり、現在の上皇様は1817年の光格天皇以来、約200年ぶりの生前退位となったことでも話題になりました。

皇室の公務

皇室の公務は、公の人の目に触れるものでは新年祝賀をはじめとする季節の祭祀があります。他に同席する者が限定される公務として、内閣総理大臣の任命式功績をおさめた人の拝謁海外からの来賓に対する会見などがあります。

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