疲労感に悩んでる人には「腎揉み」がおすすめ!その効果と腎揉み方法を徹底解説【薬剤師執筆】
「腎臓揉みってなに・・・?」
「聞いたことはあるけど、本当に腎臓を揉むの?」と疑問に思っていませんか?
結論からお伝えすると、実際に腎臓を揉むわけではなく、マッサージやツボ押しを行うことを指します。
今回の記事では、腎揉みとはなにか、また腎揉みの方法を具体的に解説していきたいと思います。
「腎揉み」とは
腎揉みの効果やおすすめする理由を解説していきたいと思います。
1.効果
腎揉みの「腎」は東洋医学臓器の腎臓だけでなく、腎臓と副腎を指しています。
腎揉みをすると腎が活性化し、不要な水分や毒素、不調が改善に向かいます。
よって、疲労感や気だるさといった状態を改善する効果が期待できるのです。
2.おすすめする理由
腎機能の低下は、老廃物を濾過できず全身にめぐらせてしまったり、血がドロドロになることで心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを高めたりします。
腎揉みは空き時間や思い立ったときにできます。
気軽に腎機能を高める対策ができるのが、腎揉みをおすすめする理由です。
おすすめの腎揉み方法2選
気軽にできるおすすめの腎揉み方法を2つ解説していきたいと思います。
1.腎兪(じんゆ)
腎兪とは、背中側のウエストの一番くびれたラインの背骨から指2本分外にあるツボです。
全身の水分をコントロールして疲労を回復する効果があるとされています。
2.腎兪(じんゆ)マッサージ
腎兪のマッサージ方法を解説していきたいと思います。
マッサージのやり方は、親指でツボを押したまま腰を回すだけです。
回数は左右交互に10~20回を目安に行ってください。
疲労回復には漢方薬もおすすめ
疲労回復には、漢方薬もおすすめです。
疲労改善には、
「消化・吸収機能をよくして栄養の吸収を高めて疲れをとる」
「自律神経のバランスを整え、ストレスによる疲労を軽減し、睡眠の質を向上させる」
「カラダを温めることで、疲れた筋肉をほぐす」
といった漢方薬を選びます。
このように、漢方薬は「肉体的な疲労」と「精神的な疲労」へ同時にアプローチができます。
漢方薬は、足りない栄養を補うだけでなく、消化・吸収の機能を回復し、必要なところに栄養を届けて疲労回復の手助けをしてくれます。
そのため、根本から疲労回復を目指すことができ、疲れにくいカラダを目指すことができるのです。
疲労や倦怠感に効果のある漢方薬を生活にとり入れて、習慣化してみてはいかがでしょうか。
<疲労回復におすすめの漢方薬>
●十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
疲労や倦怠感だけでなく、貧血も気になる方におすすめです。
生命エネルギーの「気」や栄養や潤いの性質を持つ「血」を補い、疲労回復をサポートします。
●補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
カラダが衰弱し、強い倦怠感がある人に処方される漢方薬です。
生命エネルギーの「気」を補い、胃腸の機能を高めて、体力や気力を充実させます。
自分に合う漢方薬を知りたいという人には、漢方のプロにオンラインで個別相談できる『あんしん漢方』などのサービスもおすすめです。
AI(人工知能)が個々人に効く漢方を見極めて、自宅まで郵送してくれるという今ちょっとした話題にもなっている便利なサービスです。
まとめ
いかがでしたか?
腎揉みは実際に腎臓を揉むわけではありません。
腎兪(じんゆ)のマッサージやツボ押しをすることで腎機能を元気にする効果があるとされる方法です。
最近疲れがとれないと悩んでいる方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
執筆者プロフィール
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
また、「健康は食から」をモットーに、簡単薬膳レシピをSNS動画で配信するなど精力的に活動中。
さらに、本記事でもご紹介したオンラインAI漢方サービス「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行っている。