からだを温めて肩こりを改善!【葛根湯】が効く意外な場面とは?

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からだを温めて肩こりを改善!【葛根湯】が効く意外な場面とは?

「かぜ薬を飲むと眠くなるから困る…」

「葛根湯はかぜ以外にも効くの?」

 

このようなお悩みや疑問をお持ちではありませんか?

 

かぜのひきはじめによく使う葛根湯は、実はほかの症状のときにも役立ちます。

 

そこで今回は、葛根湯を服用するタイミングや注意点についてご紹介いたします。

葛根湯とはどんな漢方?

葛根湯とはどんな漢方?

葛根湯は、かぜ薬としてよく用いられる漢方薬です。

 

葛根(かっこん)

麻黄(まおう)

桂皮(けいひ)

芍薬(しゃくやく)

甘草(かんぞう)

大棗(たいそう)

生姜(しょうきょう)

 

上記の7つの生薬が配合されており、からだを温めて発汗を促すことで、かぜの初期症状や筋肉の緊張を和らげます。

こんなときに飲むのが正解!葛根湯が効く場面3選

こんなときに飲むのが正解!葛根湯が効く場面3選

この章では、葛根湯を飲むのにおすすめの場面を3つご紹介します。

喉がイガイガするとき

喉のイガイガは、かぜのひきはじめのときによく出る症状です。

葛根湯はかぜのひきはじめに飲むと、からだの抵抗力を高めてくれるので、早期回復に役立ちます。

 

眠くなる成分を含んでいないので、「かぜ薬は眠くなるから飲みたくない」という人にもおすすめです。

寒くて眠れないとき

葛根湯には、からだを温める生薬が複数配合されています。

寒くて眠れないときに飲むと、血行が促進されからだが温まるので、眠りにつきやすくなります。

肩こりがつらいとき

葛根湯には、鎮痛・鎮痙作用のある生薬が配合されているため、かぜだけでなく、肩こりや筋肉の緊張からくる頭痛などにも効果があります。

 

また、からだを温めることで痛みを抑えるだけでなく、こりをほぐす効果も期待できるでしょう。

葛根湯を飲むときの注意点

葛根湯を飲むときの注意点

葛根湯は漢方薬なので、西洋薬のかぜ薬とは服用方法で異なる点があります。

ここでは、葛根湯を飲むときのポイントを3つご紹介します。

水や白湯で飲む

葛根湯を飲むときは、水か白湯で飲みましょう。

顆粒が苦手な場合は、熱湯で溶かして少し冷ましてから飲むのもおすすめです。

顆粒を完全に溶かすのは難しいのですが、飲みにくさが軽減されます。

 

ちなみに、ジュースやお茶では葛根湯の効果を妨げたり副作用が出やすくなったりする可能性があるので避けましょう。

食前や食間に飲む

かぜ薬は、食後に飲むタイプが多いですよね。

しかし、葛根湯のような漢方薬は、食前(食事の30分前)か食間(食事と食事の間)に飲むのが基本です。

十分な効果を得るために、飲むタイミングに気をつけましょう。

副作用が出ることもある

漢方薬は西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。

しかし、体質や薬の飲み合わせによっては副作用が出ることがあります。

とくに、甘草は甘味料としてもよく使われているので、成分の重複に注意が必要です。

 

発疹やかゆみ

吐き気

食欲不振

胃の不快感

 

上記の症状があらわれた場合は服用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。

 

また、稀に重篤な副作用として肝機能障害偽アルドステロン症などが起こることもあります。

だるさや黄疸、血圧の上昇、脱力感などの症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。

体質に合った漢方薬を選ぶことが大切

体質に合った漢方薬を選ぶことが大切

漢方薬は西洋薬とは違い、かぜの症状を緩和するというよりも、かぜを根本から改善することと病気にならないための体質改善を目的としています。

 

よって、たとえ同じ生薬が使われていても、配合量などの組み合わせによってはまったく別の効能・効果になる場合があります。

 

また、漢方薬は種類がとても豊富ですが、症状や体質に合うものを選ばなければ十分な効果は期待できず、先述のように副作用につながってしまうこともあります。

 

漢方薬を購入する際には、漢方に詳しい医師や薬剤師などの専門家にご相談いただくことをおすすめします。

 

自分に合った漢方薬を知りたいという方には、漢方のプロにオンラインで個別相談ができ、個々人に効く漢方を見極めて自宅まで郵送してくれるサービスもあります。

 

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まとめ

葛根湯はかぜのひきはじめや肩こりのときに役立つので、常備薬としてもおすすめの漢方薬です。

 

しかし、体質によっては葛根湯が合わないこともあるので、服用前にまずは一度専門家に相談してみましょう。

 

そして自分に合った漢方薬を見つけて、体調不良を効率的にケアしていきましょう!

 

<参考>

くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)」

 

<この記事を書いた人>

 

あんしん漢方薬剤師

竹田 由子(たけだ ゆうこ)

 

臨床薬学専門。病院で10年以上医薬品情報室に長年従事し、医薬品に関する情報に精通。

元漢方・生薬認定薬剤師、薬膳漢方マイスター。

 

漢方の活用で月経痛時の鎮痛剤を減量できた自身の経験から「日常の不調はまず漢方」をモットーに体の不調を我慢する女性へ対し情報発信している。

 

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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