【医師監修】肝斑(かんぱん)に負けない!目指していた美肌を取り戻す肝斑の全貌と治療方法とは
美肌は1日にしてならず!
紫外線対策や美白ケアは、大人の女性なら誰もがやっていることだと思います。
そんな日々の努力を打ち砕くかのように現れた大きなシミ!
もしかしたら、そのシミは「肝斑(かんぱん)」かもしれません。。。
肝斑は紫外線対策や美白ケアだけでは対処できない、とても厄介なシミです。
肝斑を予防・治療するためには、正しい知識が不可欠。
そこで今日は、美容皮膚科医監修のもと、美肌を守るために肝斑について解説していきますので、みなさんもいっしょに勉強していきましょう!
肝斑とは?
テレビCMや情報番組などで「肝斑」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
しかし、ニキビやシミと比べると、まだまだ認知度は低いです。
肝斑を知らないことには、予防も治療もできません。
まずは普通のシミとどう違うのか、どのような特徴があるのか、きちんと説明できるようになりましょう。
左右対称・輪郭がはっきりしないシミ
肝斑はシミの一種ですが、普通のシミとはさまざまな違いがあります。
もっとも分かりやすい特徴は、顔の左右両方に現れることでしょうか。
肝斑は顔のあちこちにポツポツ現れるのではなく、左右対称にできることが多いシミです。
輪郭はモヤモヤとしてはっきりせず、肌がくすんでいるようにも見えます。
肝斑が現れやすい場所
肝斑は主に、頬骨周辺や目尻の下、額、口の周辺などに現れます。
逆に目の周りにはできません。
不思議と目の周りを避けるかのように広がるので、逆にそこだけ色が抜けたように見えることがあります。
30~40代女性は要注意
肝斑と同じくシミの一種であるそばかすは、思春期に現れやすく、高齢になると日光性黒子(老人性色素斑)の発症が多くなります。
肝斑が現れやすいのは30~40代の女性です。
歳をとると消えることも
加齢に伴って増えるイメージのあるシミですが、肝斑は加齢とともに消えていくことがあります。
肝斑を発症するのは、遅くても50代後半まで。高齢者の肌には現れません。
更年期前後に肝斑を発症した女性も、閉経や更年期を終えると肝斑が薄くなったり、消えたりすることがあるようです。
謎が多く、治りにくい
肝斑はまだまだ謎の多いシミです。
後ほど肝斑の原因についてお話しますが、実は現代の医学でも肝斑のすべてを解明できていないそうです。
他のシミとは原因や治療法が異なる部分が多く、謎の部分が多い肝斑は、シミの中でも特に治りにくいと言われています。
紫外線だけじゃない?!肝斑の原因
シミ予防と言えば紫外線対策が代表的ですが、肝斑の原因は紫外線だけではありません。
肝斑はいくつかの原因が複雑に絡み合って発生すると考えられています。
もちろん、紫外線も原因の1つなのですが、どうやら体の内側で発生する原因が多いようです。
女性ホルモンの変化がメラニンに影響する
肝斑は30~40代の女性に多く現れ、閉経後は薄くなったり、消えたりすることがあります。
肝斑を発症しやすい年代は、女性ホルモンの変化が活発な時期。
そのため、肝斑には女性ホルモンの変化が大きく影響していると考えられています。
シミの原因として知られる「メラニン色素」は本来、肌を紫外線から守ってくれるものです。
しかし、長時間紫外線を浴び続けたり、強い刺激を受けたりすると、肌を守ろうとするあまり、メラニンが過剰に生成されてしまいます。
過剰に作られたメラニン色素が沈着すると、シミとなって肌に現れるのです。
女性ホルモンのうち、プロゲステロンはメラニンの生成を促す働きがあります。
女性ホルモンのバランスが崩れると、メラニンが過剰に生成され、大きなシミ=肝斑となって現れるのです。
ピルや妊娠・出産がきっかけに
肝斑はピルの服用や妊娠、出産がきっかけで現れることがあります。
ピルは血中の女性ホルモンを上昇させることによって、月経をコントロールするものです。
当然、女性ホルモンの動きに大きな変化を与えます。
また、妊娠中や出産後にかけては女性ホルモンが大きく変化するので肝斑が現れやすくなるようです。
ストレスで悪化することも
ストレスは誰もが少なからず抱えているものだと思いますが、軽く見るのは危険です。
強いストレスは、ホルモンバランスにも影響を及ぼすことがあります。
ストレスを溜め込んでいると、肝斑が悪化してしまうかもしれません。
摩擦などの刺激も要注意
メイク落としやマッサージなどで、肌をゴシゴシこすってしまうことはありませんか?
メラニン色素は紫外線だけでなく、摩擦などの刺激からも肌を守ろうとしてくれます。
ですから、強い摩擦によってダメージを受けた肌も、メラニンを過剰に生成してしまうのです。
雑な洗顔や間違ったマッサージは、肝斑を悪化させる原因になります。
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