【現役医師監修】歯の黄ばみ・黒ずみの原因って?真っ白な歯を手に入れるには

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【現役医師監修】歯の黄ばみ・黒ずみの原因って?真っ白な歯を手に入れるには

顔は女の命と言いますが、その中でも特に重要なパーツ、それは「歯」。

 

歯が美しいかどうかで、お顔の印象はガラッと変わります。

お肌のシミは皆さん躍起になってなんとか消そうとしますが、歯はいかがでしょう?

 

歯のくすみも、お肌と同じくらい真剣にケアしていますか?

 

「きっと誰も気づいていないだろう」と思っているその歯の黄ばみや黒ずみ…

意外とみんなから気づかれているかもしれません!

 

くすんだ歯を白く美しくするだけで、顔の印象は驚くほど変わります。

 

黄ばみや黒ずみは、日ごろからケアしておかないとどんどん蓄積してしまうもの。

本日は、黄ばみや黒ずみの原因と、正しいケア方法をご紹介します。

気になる歯の黄ばみ&黒ずみ・・・。原因は?

毎日丁寧に歯も磨いてるし、マウスウォッシュだってやってる。

決してケアを怠っているワケではないのに、気づいたら溜まっている黄ばみと黒ずみ。

 

一体どうしてこんなことになってしまうのでしょうか?

 

実は、歯の黄ばみ・黒ずみには様々な原因があります。

まずはその原因を知って、自分も思い当たる節がないか確認してみましょう。

黄ばみ・黒ずみの原因(1)ポリフェノールによる着色

美容や健康に良いとされる「ポリフェノール」

実は、このポリフェノールが、歯の黄ばみや黒ずみの原因となってしまうことがあるのです。

 

ポリフェノールとは、ほとんどの植物に含まれる苦みや色素の成分のこと。

特に色素が強いものとしては、次のようなものが挙げられます。

 

・コーヒーの「クロロゲン酸」

・チョコレートの「カカオポリフェノール」

・赤ワインの「アントシアニン」

・紅茶の「テアフラビン」

・緑茶の「カテキン」

・カレーの「クルクミン」

 

こういったポリフェノール類は、歯の表面を覆っている「ペクリル」というたんぱく質と結びつき、ステイン(着色汚れ)を引き起こします。

黄ばみ・黒ずみの原因(2)アルコールの摂りすぎ

一見関係なさそうなイメージですが、実はアルコールが黄ばみの原因になってしまう可能性があるのをご存知でしたか?

 

アルコールには水分を蒸発させてしまう作用があるのですが、それによって歯の表面が乾くと、ステインが増えやすくなってしまうのです。

 

また、お酒のなかには「酸性」の性質を持つものも多くあります。

たとえば、ワイン・チューハイ・梅酒・ハイボールなどは、強い酸性のお酒です。*

 

酸性のお酒は、歯のエナメル質そのものを溶かしてしまう作用があるのですが、それによってエナメル質が凸凹してしまい段差に色素が沈着します。

また、進行の度合いが強いと内側の象牙質がむき出しになってしまい、結果的に黄ばんだように見えてしまうのです。

 

*メーカーや製品ごとにph値は異なります。

黄ばみ・黒ずみの原因(3)喫煙によるヤニの着色

最も気を付けたいのが、たばこによる着色汚れ。

 

たばこに含まれる「タール」は、黒褐色の粘質性物質で、ポリフェノール以上に歯に沈着しやすいという特徴があります。

 

しかも、一度歯にこびりついてしまったヤニは普通の歯磨き粉などでは落としづらいのが特徴。

歯に定着しないよう、普段からこまめに予防ケアすることが非常に大切です。

 

蓄積してしまうとヤニは独特の悪臭も放ってしまうので、そうなる前に手を打ちたいものですね。

黄ばみや黒ずみを防ぐ自宅ケアとは?

黄ばみや黒ずみを防ぐ自宅ケアとは?

さて、様々な要因によって引き起こってしまう、歯の黄ばみや黒ずみ。

一体どうしたら防ぐことができるのでしょうか?

 

着色汚れの対処法には、大きく分けて2パターンあります。

 

「自宅でできるケア」「歯科でしてもらえるケア」の2種類です。

 

まずは自宅ケアで、着色汚れが起こりづらい口内環境を整えましょう。

ここからは効果的な自宅ケアをご紹介したいと思います。

黄ばみ・黒ずみの自宅ケア(1)毎食後の歯磨き

黄ばみ・黒ずみ対策の基本中の基本、それは「歯磨き」です。

 

ポリフェノールの多い食べ物を食べたり、お酒を飲んだ後、すぐにステインが沈着してしまうわけではありません。

 

食事の後に歯磨きを行わず、着色のもとを長時間放置してしまうことで、色素が歯に沁みついていってしまうのです。

 

重要なのは、毎食後にできるだけ早く歯磨きを行うこと。

シンプルなことですが、これがなによりも重要です。

電動歯ブラシの方が効果が高いのでおすすめです。

 

朝、昼、晩、欠かさず歯磨きを行うようにしましょう。

ブラッシングが難しい場合は、水で軽くうがいをするだけでも違います。

 

まずは、「黄ばみや黒ずみのもとを放置しない」ということを心がけるようにしましょう。

黄ばみ・黒ずみの自宅ケア(2)研磨剤無添加の歯磨き粉でケア

歯磨きをする際に重要なのが、「歯磨き粉の選び方」

 

歯磨き粉ならどれでも良いというわけではありません。

誤った歯磨き粉を使用していると、むしろ逆効果になってしまう場合も?!

 

気を付けるべきは「ホワイトニング用の歯磨き粉」

製品にもよるのですが、ホワイトニングを謳う歯磨き粉の多くには、粒子の粗い研磨剤が含有されています。

 

この研磨剤、歯にこびりついたステインを削り取る目的で入っているのですが、日常的に使用していると人によっては歯のエナメル質が削られ、逆に色素が沈着しやすくなってしまいます。

 

そのため、ホワイトニング用の歯磨き粉の常用はNG。

週に一回のスペシャルケアにとどめておきましょう。

 

最近お店で見かける、歯の消しゴムなども同様。

エナメル質を削ってしまいかねないので、日常的に使用するのは避けた方が良いでしょう。

 

毎日使用する歯磨き粉としては「研磨剤が入っていないもの」を選ぶのがおすすめです。

黄ばみ・黒ずみの自宅ケア(3)歯を湿らせておく

チョコレート、赤ワイン、カレーなどに含まれるポリフェノールが、ステインの原因となってしまうことは前述の通りです。

 

そこで、色素沈着の予防となるとっても簡単な方法があります。

それは、歯を湿らせておくということ。

 

歯は、乾いているとステインが付きやすく、濡れているとステインが付きにくい、という性質があります。

 

そのため、食事前にあらかじめお水を飲んで歯を湿らすことで、黄ばみや黒ずみを防ぐ効果が期待できるのです。

 

赤ワインやコーヒーを飲むときも、チェイサーとして水を一緒に飲むことで歯がコーティングされ、色素沈着を防ぐ効果が期待できます。

 

水が用意できない時は、自分の唾液で歯を舐めるだけでも十分です。

黄ばみや黒ずみを改善するクリニックのケアとは?

黄ばみや黒ずみを改善するクリニックのケアとは?

さて、以上が自宅でできる黄ばみや黒ずみの予防法。

日ごろからの心がけで、ステインが沈着してしまうのを防ぐことができます。

 

とはいえ、予防はできても、一度できてしまった黄ばみや黒ずみを自宅ケアで取り除くのは至難の業。

 

歯にステインが染みついてしまった場合は、クリニックの力を借りるのがおすすめです。

歯科では、次のようなケアをしてもらえます。

黄ばみ・黒ずみのクリニックケア(1)クリーニング

歯科クリニックでは、歯のクリーニングを行ってもらえます。

 

クリーニングでは、普段のブラッシングでは落としきれなかった「歯垢」「歯石」「着色汚れ」などを取り除いてもらえます。

 

まずはクリーニングによって、歯をキレイにしてもらいましょう。

ヤニやポリフェノールによる着色汚れでしたら、このクリーニングによってある程度綺麗にしてもらえます。

 

汚れが取れた歯は、本来の白さを取り戻します。

 

特に日常的にたばこを吸う方はステインがたまりやすいので、こまめに歯科でクリーニングを受けることをおすすめします。

黄ばみ・黒ずみのクリニックケア(2)ホワイトニング

歯の黄ばみ・黒ずみの原因が「着色汚れ」ではなく「エナメル質の摩耗」による場合は、

いくらクリーニングしてもらっても希望通りの白さを手に入れることはできません。

 

そこでオススメなのが、ホワイトニング

 

ホワイトニングは、特殊な薬剤やLEDライトによって化学的に歯を白くするという治療です。

クリーニングでは効果が感じられなかった黄ばみや黒ずみでも、ホワイトニングなら目に見えた効果を実感することができます。

 

また、1回の治療ですぐに効果を実感できるので、即効性を求める方にもおすすめです。

 

料金、使用する薬剤・光源などはクリニックによって異なるので、自分のニーズにあったものを探してみると良いかもしれません。

また即効性はないですが、ご自宅で自分で行えるホームホワイトニングという方法もあります。

黄ばみ・黒ずみのクリニックケア(3)ウォーキングブリーチ

一方、通常のホワイトニングでは効果がでない場合もあります。

 

それは、「神経が死んでしまっている」場合。

虫歯やケガなどにより歯の神経が死んでしまうと、歯が黒ずんでしまいます。

 

こういった症例に関しては、一般的なホワイトニングではあまり効果がないため、「ウォーキングブリーチ」という治療を行います。

 

ウォーキングブリーチとは、歯の神経を取り除き、歯の中に漂白する薬剤を流し入れ、黒ずんでしまった歯を内側から白くするという方法です。

 

これにより、難しい症例でも効果的に白くすることができるのです。

まとめ

まとめ

一方、通常のホワイトニングでは効果がでない場合もあります。

 

それは、「神経が死んでしまっている」場合。

虫歯やケガなどにより歯の神経が死んでしまうと、歯が黒ずんでしまいます。

 

こういった症例に関しては、一般的なホワイトニングではあまり効果がないため、「ウォーキングブリーチ」という治療を行います。

 

ウォーキングブリーチとは、歯の神経を取り除き、歯の中に漂白する薬剤を流し入れ、黒ずんでしまった歯を内側から白くするという方法です。

 

これにより、難しい症例でも効果的に白くすることができるのです。

監修医師プロフィール

医療法人社団スタデン理事長
田中 和之 氏

"確かな技術・痛くない・待たせない・丁寧な説明"をポリシーに診療を行う医療法人社団スタデンの理事長。

審美歯科歴17年以上の経験を有し、審美歯科の症例数は5,000件を超えている。

 

勤務クリニック名:九段下スターデンタル

ホームページ:https://www.yourwhiteeth.com/

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