【医師監修】進化が止まらない!綺麗を素早く手に入れる『美容レーザー』治療を詳しく解説
美容医療が身近な存在となっている昨今、ダウンタイム等、リスクが少ない施術がたくさん出てきています。
種類や情報量が多いからこそ迷ってしまう事もありますが、トラブルを放置していると後々、施術に時間がかかるような状態になってしまう事も...。
そこで今回は、美容皮膚科で多くのレーザー治療の実績をお持ちの専門医監修のもと、主に美容レーザー治療について解説していきたいと思います。
化粧品でなかなか思うような効果を得られないと悩まれている方は治療を検討してみても良いかもしれません。
この記事がご自身の悩みにあった治療を知るキッカケになれば嬉しく思います。
美容医療で使用される美容レーザーと光治療の違い
美容クリニックのマシンを使用した治療はレーザーや光治療、冷却、様々なマシンがあります。
糸やメスを使った手術ではないため、リスクが少なく、美容医療初心者にとっても安心する事ができ、施術の敷居も低めです。
複数回受ける事で効果を実感できる施術が多いですが、最近では1回で効果を実感できる施術もあり、進化が著しいです。
今回はレーザー治療を中心にご紹介させて頂くのですが、まずは違いが分かりづらい光治療とレーザー治療の違いについて触れてみたいと思います。
レーザーと光治療には光の力が用いられています。
太陽光は色々な波長の光が集合し白色光(無色)ですが、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色の可視光線(目に見える光)や赤外線、紫外線等を含んでいます。
この波長や可視光線、赤外線を人工的に応用した治療がレーザー治療、光治療になります。
この2つの治療の大きな違いは“波長(光の長さ)”と“パルス幅(照射時間)”で、波長が短いほど皮膚表面に影響し、長いほど皮膚深部まで作用します。
また、パルス幅が短いほど熱が広がりにくく、威力が強くなります。
レーザーの波長
レーザーはある特定の単波長を人工的に取り出し、増幅させたものです。
レーザー治療と聞いて、まず思い浮かぶのはシミ治療や脱毛といった治療ではないでしょうか?
シミをとる場合には、シミの種類によって照射方法を変えます。
たとえば、老人性色素斑や雀卵斑などの場合には角層~表皮にあるメラニンに効くように照射し、太田母斑や後天性真皮メラノサイトーシスなどの場合には真皮層にあるメラニンに効くように照射します。
また、脱毛の際にはレーザー光が特定の色に吸収される特性を用いて毛や毛根、周辺組織にダメージを与え、脱毛します。
シミや脱毛だけでなく、波長を変え、ターゲットゾーン(レーザーの届く深さ)を変える事で真皮上層部に熱を加え、コラーゲン生成を促進することでお肌を若返らせたり、ターンオーバーを促進することで古い角質や角栓を除去するレーザーピーリングとしても用いられ、幅広い施術に適応されています。
光(IPL)の波長
光治療では複数の波長を含み、異なる症状に同時に働きかけるため、様々なトラブルを同時に改善する事ができます。
シミ、そばかす、小ジワ、赤み等の悩みを少ないダメージで同時に改善する事ができるのが特徴で、レーザーでは反応しない薄いシミやシミ予備軍に対する効果がある施術もあります。
美容レーザーでシミを撃退
まずはレーザー治療の定番であるシミ治療から紹介していきます。
ホクロやイボの多くはレーザーで短時間、尚且つ低予算で除去できる事が多いのが魅力的。
術後のお肌は火傷状態なので触らないように気を付けましょう。
触って表皮が剥がれると炎症を起こしたり、色素沈着してしまう恐れがあります。
長風呂で体を温めるのも色素沈着の原因となる事があるので要注意。
術後には色素沈着を予防する内服薬や、感染予防の為の外用薬をオススメされる事があります。
一回シミを除去したからといって再発しない訳では無いので、除去後もUVケア等の日々のケアは必須。
シミ除去の施術は少し痛みが伴うので、照射前に局所麻酔をしてくれるクリニックもあるのですが、痛みに敏感な方はカウンセリングの際に麻酔をして貰えるか事前に確認しておくのが良いでしょう。
CO2レーザー
CO2ガスレーザー(炭酸ガスレーザー)治療は、気体の二酸化炭素を媒質に赤外線領域の連続波や高出力のパルス波を得るレーザーで、ホクロやイボ、盛り上がりのあるシミの除去に有効です。
麻酔後の照射はほぼ痛みを感じることはなく、ホクロやイボを削った傷口は徐々に塞がり、照射しても深部組織や周辺の正常な皮膚にはダメージを与えないため、キズ跡が残りにくく、治りが早いのが特徴です。
施術後は強い摩擦を避け、UVケアをしっかりしましょう。
YAGレーザー
2種類の波長を持つレーザーで波長を切り替えることでターゲットとなる色素をピンポイントで破壊する事ができます。
周囲の組織を傷つけずに肌の浅い層にできるシミやソバカス、深い層にあるあざやシミ、刺青、タトゥーの除去もする事ができます。
シミ治療の場合、1回の照射で改善される事もありますが、シミが深い場合は1回ではとれないこともあります。
施術後の皮膚は軽い炎症状態なので、強い摩擦を避け、UVケアをしましょう。
1~2週間ほどで落ち着くことが多いですが、炎症後色素沈着が生じた場合はうすくなるまでに数か月かかることもあります。
濃いシミが気になる方はレーザーで気になるシミを除去し、定期的に光治療を受け、お肌全体の美肌効果を得ながらシミ予備軍の予防、再発しないように施術を受けても良いかもしれません。