【専門家執筆】むくみから解放!今注目のハーブ「メリロート」が持つ力とは
女性にとって常に付きまとう悩みである「むくみ」。
むくみになる原因は、水分や塩分の摂取過多、運動不足、冷えなどさまざまです。
また、女性は男性よりも筋肉量が少なく、足の血液を心臓に送り返すポンプ作用が弱いため、カラダの末端の血流が悪くなり、むくみやすいと言われています。
そこで、今注目されているのが、むくみの改善効果を期待できる「メリロート」というハーブです。
今回は、その話題のメリロートの基本情報や効果効能、正しい摂取方法などを詳しく解説していきたいと思います。
メリロートとは
メリロートは、主に北米、ヨーロッパ、アジアなどの乾燥した地域に生息している、ハーブとして有名なマメ科の多年草です。
別名「スイートクローバー」とも呼ばれ、甘い香りが特徴です。
葉だけでなく、花、茎、種子など、多くの部分が有用で、ハーブティーやウォッカなどの香りづけとしても使用されています。
メリロートの効果
メリロートに含まれている抗酸化物質の「クマリン」は、血液の凝固を防ぎ、血液やリンパ液の滞りを緩和します。
そして、静脈の流れを良くして老廃物を排出しやすくし、むくみの予防や改善も期待できます。
また、このクマリンには抗酸化作用もあり、カラダの余分な活性酸素を抑制する効果も期待できます。
通常、活性酸素は免疫機能などの重要な役割を持っていますが、増えすぎると細胞を酸化させます。
メリロートに含まれるクマリンは、そういった過剰な活性酸素による疲労や老化原因を取り除いてくれるのです。
メリロートの正しい摂取方法
メリロートは、サプリメントのほか、お茶、湿布薬、軟膏などにも用いられています。
お茶にする場合は細切りにし、150mlあたりティースプーン1~2杯程度が目安です(※1)。
そのほかの摂取方法については、必ず指定の用法用量を守り、正しく使用してください。
もし摂取後に違和感があった場合は、なるべく早く医療機関で診察を受けるようにしましょう。
特に、メリロートに含まれているクマリンを大量に摂取すると肝機能障害などの副作用が起こる場合があるので、持病がある方は摂取前に必ずかかりつけ医などに相談してください。
むくみの対策には漢方薬もおすすめ
メリロートはむくみの改善に適したハーブですが、先述のように肝機能障害の可能性などがあり、人によっては摂取が適さない場合があります。
そんなときにおすすめなのが、漢方薬です。
漢方薬は自然由来の植物・鉱物を原料とした生薬を用いて作られており、化学物質で構成される西洋薬とは異なり、副作用のリスクも西洋薬にくらべて低いと言われています。
漢方薬は水分の循環を良くして老廃物や塩分を排出し、むくみを根本から改善。
余分な水分だけを排出するため、カラダに必要な水分まで取り除いてしまうという心配がありません。
また、血流を良くすることで、心臓や肝臓の機能が回復して、代謝も上がり、むくみにくいカラダづくりをすることができます。
以下では、むくみの改善に適した漢方薬を解説します。
<むくみの改善におすすめの漢方薬>
●防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水太りタイプで汗をかきやすい方におすすめの漢方薬です。
胃腸のはたらきを高めて水分代謝を整え、むくみのほかに関節痛なども和らげます。
●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
下半身や手足の冷えが目立つ方に用いられます。
血行を良くし、婦人科系の機能を高め、むくみの緩和が期待できます。
●防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
便秘がちでおなかに脂肪がついているタイプの方に適しています。
脂肪を燃焼するとともに、血流や水分代謝を促してくれます。
漢方薬を使用する際は、体質との相性がとても大事です。
カラダに合う漢方薬でないと、本来の効果が発揮できないどころか、副作用が起こる場合もありますので、医師や薬剤師など専門家にお任せするとよいでしょう。
「漢方薬をもっと身近に利用したい」という方には、オンラインサービスのあんしん漢方もおすすめです。
あんしん漢方は、医学、薬学、科学に基づき、効果を重要視した漢方薬を提供してくれる便利なサービスです。
不調の緩和、根本改善を目標に、人それぞれ異なる体質に合わせたオーダーメイド漢方薬を購入できます。
スマホで簡単に体質診断から漢方薬の購入まで完結できるところも大きな魅力です。
<参考>
あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21243ze0kire0059
むくみで悩んでいるならメリロート
いかがでしたか?
今回ご紹介した「メリロート」は、むくみの緩和効果を期待できるハーブです。
サプリメントとしても簡単に手に入りますが、過剰摂取すると肝機能障害などの副作用が起こる場合があるため、その点では十分な注意も必要です。
必ず用法や用量を守り、正しく使用してください。
<参考文献>
執筆者プロフィール
一般社団法人日本サプリメント協会理事長
後藤 典子(ごとう のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
後述のYouTubeチャンネルでは健康リテラシー向上のための情報を発信している。
さらに、2023年よりSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動も行っている。
●Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC7XLi90xVGs_NnKhowC0G2w
●Sフードプロジェクト:https://s-food.net/