効果的な「マルチビタミン」を選ぶ方法は?配合成分や期待できる効果をチェック
「マルチビタミンの効果や副作用は?」
「マルチビタミンの選び方や飲むタイミングは?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
サプリメントを選ぶとき、まずは複数のビタミンを配合しているマルチビタミンから始めたほうがいいと聞きますが、それには理由があるんです。
そこで今回は、マルチビタミンの効能や選ぶ際のポイントをご紹介します。
マルチビタミンとは?
まず、マルチビタミンとは、数種類のビタミンがまとめて配合されていることを指します。
これはサプリメントの定番でもあるので、錠剤やカプセル以外にも、ゼリーやドリンク、グミ、タブレットなど、さまざまな形で販売されています。
マルチビタミンが必要な理由
マルチビタミンが必要な理由は、食事だけでは不足しがちなビタミンをバランスよく補うためです。
ビタミンは体内でほとんど合成できず、食事から摂取しなければなりません。
しかし、日本人の多くはカラダに必要なビタミンを十分に摂取できていない傾向にあります。
このようなときに役立つのが、主要なビタミンがバランスよく配合されているマルチビタミンなのです。
マルチビタミンに含まれる成分
マルチビタミンに含まれる成分や含有量は商品によって異なりますが、よく配合されているのは下記のようなビタミンです。
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンC
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ナイアシン
葉酸
パントテン酸
ビオチン
マルチビタミンは、約11〜14種類ほどのビタミンでまとめられているものが多く、なかにはビタミンに加えてアミノ酸やミネラルを配合した商品もあります。
マルチビタミンに期待できる効果
ここでは、マルチビタミンの摂取によって期待できる効果をご紹介します。
健康を維持する効果
ビタミンを含めた栄養素は、互いに作用してカラダの健康を保っています。
よって、栄養素の一部が不足していると、その分ほかの栄養素の吸収率が落ちたり、カラダの機能低下につながったりする可能性があるのです。
マルチビタミンは、数種類のビタミンをバランスよく補えるので、健康を維持しやすくなります。
筋トレやダイエットのサポート効果
マルチビタミンに配合されていることが多いビタミンB群やビタミンDは、筋トレやダイエットをしている人におすすめです。
ビタミンB群やビタミンDは、糖質や脂質をエネルギーに変えたり、筋肉が増えるのを助けたりする作用があるので、カラダづくりのサポート効果が期待できます。
美容効果
ビタミンCやビタミンEは、ターンオーバーの正常化に関わっているビタミンです。どちらのビタミンもマルチビタミンに配合されているので、美容にも役立つ可能性があります。
マルチビタミンの摂取ポイント
複数のビタミンを手軽に摂取できるマルチビタミンですが、選び方や飲み方によっては効果が減ってしまうことがあります。ここからは、マルチビタミンを摂取するときのポイントを3つ、ご紹介します。
目的に合わせた配合
マルチビタミンに含まれるビタミンは、商品によって違います。
ダイエットや美容など、自分の目的に合うビタミンが配合されているサプリメントを選びましょう。
飲むタイミング
マルチビタミンを効率よく吸収するために、飲むタイミングにも気をつけましょう。
健康維持や美容のためには就寝前、筋トレやダイエットのサポートには運動後がおすすめです。
副作用やアレルギー
ビタミンはカラダに必要不可欠ですが、過剰摂取すると病気のリスクが上がったり、カラダに不調が出たりします。
マルチビタミンを摂取する際は1日の目安量を守りましょう。
またサプリメントには、ゼラチンや卵、乳成分などアレルギーに関わる原料が使われていることがあります。
アレルギーがある人は、原材料名をよく確認してから購入するようにしましょう。
からだのバランスを整えたい人には漢方もおすすめ
ここまで、マルチビタミンの効能についてご紹介してまいりましたが、健康なカラダを維持するためのビタミンを補うだけでなく、体質改善までを目指すなら漢方薬もおすすめです。
漢方薬はマルチビタミンのように毎日飲むことで、カラダの機能低下を根本から改善し、健康なカラダを目指せます。
「胃腸の働きをよくして、食事の消化吸収を上げる」「血流をよくして栄養を全身に届ける」「自律神経を整え、ストレスによる疲労を減らし、睡眠の質を上げる」といった漢方薬で健康をサポートしていきます。
さらに、マルチビタミンの吸収力も上がるという相乗効果もあります。
漢方薬は根本からの体質改善が目指せるので、不調を治すだけでなく、不調にならないカラダも手に入れられます。
以下では、健康なカラダづくりにおすすめの漢方薬を2種類ご紹介します。
<健康なカラダづくりのためにおすすめの漢方薬>
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の働きを助け、元気を補います。胃腸の働きが衰えて、疲れやすい人におすすめです。(※1)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):血流を促進したり、からだを温めたりする働きがあります。冷え症で疲れやすく、貧血傾向の人におすすめです。(※2)
漢方薬を選ぶ際、自分の状態や体質に合っているかが重要なポイントであり、体質に合っていない場合は効果を感じられないだけでなく、副作用が生じることもあります。
まとめ
いかがでしたか?
マルチビタミンは、複数のビタミンを手軽に摂れる便利なサプリメントです。
継続的に摂取することで、食事だけでは不足しがちなビタミンを補い、健康維持に役立つでしょう。
また、カラダのバランスを整えるなら、専門家に相談して漢方薬を飲むのもおすすめです。
マルチビタミンや漢方薬で、健康なからだを目指しましょう!
<参考>
(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ補中益気湯エキス顆粒(医療用)」
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」
<この記事を書いた人>
一般社団法人日本サプリメント協会理事長
賢く選ぶ食と健康プロジェクト統括
後藤 典子
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
「ヘルスデザイン」をテーマに掲げ、消費者視点に立った食や健康の執筆・取材活動を精力的に行う。
AIと専門の医療チームが連携し、オンラインでオーダーメイドの漢方薬の提案をお手頃価格で受けられる「あんしん漢方」も手掛ける。
だれもが実現できる「美しく健康な未来」のために「Medical health CH」で定期的に健康リテラシー向上のための情報を発信している。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21243ze0kire0015
●Medical health:https://www.youtube.com/channel/UC7XLi90xVGs_NnKhowC0G2w