プロテインの種類や特徴は?初心者にもわかる選び方もご紹介
本記事ではプロテインの種類や特徴についてご紹介します。
かつてはアスリートを中心に親しまれていたプロテインですが、近年では健康に良いことから一般的にも広く愛されるようになりました。
その需要に応えるように売り場では多くのプロテインが取り揃えられていますが、一方でいざ取り入れようと思ってもどれを選んだらいいのかわからない、という人もいるようです。
この記事では、プロテインの種類や特徴などの基本的な情報に加え、種類ごとに選ぶときのポイントについてもまとめています。これから日常生活にプロテインを取り入れようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
プロテインとは?種類や基本情報
プロテインの種類など、基本的な情報をまとめました。そもそもプロテインは何なのか、プロテインにはどのような種類があるのか、という点について触れています。
プロテインはたんぱく質
プロテインはたんぱく質のことです。たんぱく質は人の体に欠かせない重要な栄養素で、筋肉や臓器、皮膚や髪の材料となるほか、ホルモンや酵素、抗体といった体の機能を調整する成分の材料でもあります。
たんぱく質が不足すると健康的な体を維持できず、「低栄養」と呼ばれる状態になります。人体の機能に悪影響を及ぼし、エネルギーが不足してしまいます。
また、成長中の子どもの場合、たんぱく質が不足すると成長障害や貧血、免疫量の低下などを引き起こす可能性があるといわれています。
プロテインを摂ると何がいいのか?
プロテインを摂ることで、体にとって良質なたんぱく質を安定的に摂ることができます。
たんぱく質は、20種類のアミノ酸から構成されています。アミノ酸の中には人の体内で自然につくられる非必須アミノ酸と、
体内でつくることができない必須アミノ酸があります。
たんぱく質には豊富な種類があり、必須アミノ酸と非必須アミノ酸をバランスよく含むたんぱく質は特に良質なたんぱく質と呼ばれています。
良質なたんぱく質が含まれるのは、主に肉や卵、大豆製品です。
しかし肉や卵は調理も必要になるため、人によっては日常で摂取しきれないということもあるでしょう。
プロテインは基本的に良質なたんぱく質で構成されているため、栄養補助食品として日常に取り入れる人が増えてきているのです。
プロテインの種類
プロテインは複数のメーカーから発売され、味も飲みやすく改良されているので、たくさんの種類があるように思うかもしれません。しかし、実際には大きく分けると3種類です。
・ソイプロテイン
・ホエイプロテイン
・カゼインプロテイン
次の項では、プロテインの各種類の特徴についてご紹介します。
プロテインの種類と特徴
プロテインの種類と特徴についてくわしくご紹介します。プロテインは主に3種類にわけられますが、それぞれ栄養素や効果が異なるので知っておきましょう。
ソイプロテイン
ソイプロテインは大豆を原料とするプロテインです。
大豆は良質なたんぱく質が含まれることでも知られているので、プロテインも大豆由来のものが主流でした。
飲みやすい味のものが多く、腹持ちも良いので、ダイエット食品としても人気があります。吸収までに時間がかかるので、
筋トレやウォーキングをしながら摂るのがオススメです。
唯一水に溶けにくいのが欠点で、水に溶かして飲むとダマになって残ってしまうことがあるので、違和感を感じる人もいます。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは牛乳を原料とするプロテインです。
もともとは牛乳からチーズをつくるときの余り物でした。ヨーグルトにたまに見られる上澄みの「ホエイ(乳清)」に見覚えのある人も多いでしょう。
研究が進んだ結果良質なたんぱく質が含まれていることが判明し、ホエイプロテインとして製品化されるようになりました。
栄養が凝縮されていて吸収も早いので、運動直後に不足するたんぱく質を補うのに効果的といわれています。カロリーも低いので、筋肉に必要な栄養だけを摂ることができます。水に溶けやすいので、飲みやすく続けやすいプロテインといえるでしょう。
カゼインプロテイン
カゼインプロテインも牛乳からつくられるプロテインです。
チーズやヨーグルトを固めるときに役立つ成分のひとつがカゼインで、一般的に「乳固成分」「凝固するたんぱく質」とも呼ばれます。その名のとおり固形にする成分なので、不溶性で固まりやすいのが特徴です。
カゼインプロテインは成長に必要な栄養素をゆっくりと吸収する働きがあるため、就寝前に摂るのがおすすめです。
【種類別】プロテインの選び方
プロテインの特徴や種類を軸に、プロテインの選び方をご紹介します。
ダイエットにピッタリ:ソイプロテイン
ダイエットのためにプロテインを飲みたいという人には、ソイプロテインがおすすめです。
前述したように大豆を主原料とするプロテインなので、腹持ちがよく1食分の食事の置き換えダイエットがしやすいです。置き換える程ではなくても、普段の食事の量を減らしたりカロリーを抑えたりすることができます。
ソイプロテインをつかった置き換えダイエットをするときは、自己流ではなくプロや知識のある人に教わりながらやりましょう。
また、プロテインを摂取してから栄養が体にいきわたるまで5~6時間はかかるといわれているので、筋力もつけたいのであれば適度な運動をおこないながら飲むのがおすすめです。
筋肉をつけたいなら:ホエイプロテイン
筋肉をつけたいのであれば、ホエイプロテインを選ぶといいでしょう。
ホエイプロテインは比較的吸収が早いといわれており、たんぱく質が不足しがちな運動直後に飲むのがオススメです。牛乳を原料としていることもあり、ソイプロテインと合わせて飲むのもいいでしょう。
また、ホエイプロテインは純度の濃さで2種類に分類されることがあります。ホエイプロテインの純度が80%以下の場合は「WPC」、純度が90%前後の場合は「WPI」と呼んでいます。
WPCはホエイプロテインの純度が低い分、価格がリーズナブルで飲みやすく、手に取りやすいのが特徴です。大量にプロテインを飲む人や学生にオススメです。
WPIは純度が高い分値段は高めになりますが、あまりプロテインを飲まない中高年の人やおなかがゆるくなりがちな人にオススメです。どちらかといえば上級者向けのプロテインといえるでしょう。
メリハリのあるボディメイクに:カゼインプロテイン
メリハリのあるボディメイクをしたいけれど、ついつい自制がきかず食べ過ぎてしまう…という人にはカゼインプロテインがオススメです。
ゆっくりと時間をかけて吸収される性質のため、夜でもおなかが空きにくいという特徴があります。特に就寝前に摂ると、就寝中も消費されるエネルギーを効果的に補ってくれます。そのため、「スタミナタイプ」のプロテインとも呼ばれています。
また、吸収が早いホエイプロテインと合わせて摂るのも効果的です。時間差でたんぱく質を体が吸収できるので、たんぱく質が満タンな状態を長く維持することができ、健康的なからだをつくることができます。
まとめ
プロテインの種類や特徴についてまとめました。
プロテインは良質なたんぱく質を補給するのに役立つ栄養補助食品で、主に以下の3つの種類があります。
・ソイプロテイン:大豆からできるプロテイン。ダイエットにオススメ
・ホエイプロテイン:牛乳からできるプロテイン。吸収が早く筋肉作りにオススメ
・カゼインプロテイン:牛乳からできるプロテイン。吸収が遅くメリハリのあるボディメイクにオススメ
ご自身の目的に合わせて、ピッタリのプロテインを探してみてくださいね。