【現役医師監修】老化現象は「細胞」の機能低下が原因?!医師が教える、細胞ケアによって老化を防ぐ方法!
細胞の機能はどうして低下してしまうの?
では、「オートファジー」や「サーチュイン遺伝子」の機能が低下してしまう原因というのはなんなのでしょうか?
加齢によって機能が低下してしまうのは自然なことですが、日比野先生によると普段の生活習慣(食事、運動、睡眠、メンタル)も大きく関係しているんだとか。
食生活が悪い、睡眠不足、運動不足、ストレスが多い等の要因によって細胞の機能は下がってしまうんだそうです。
今は、老化自体も加齢による生理的な現象ではなく、慢性的な炎症の持続としての「疾患」として考えられているんだそう。
つまり生活習慣を見直して細胞の機能を正常化すれば、老化そのものを防げるということになりますね。
細胞の機能が低下することで起こる“美容上のトラブル”
疲れやすい、寝つきが悪いと言った体調面での老化現象もさることながら、やはり気になるのは美容面での老化現象。
オートファジーやサーチュイン遺伝子の機能が低下することで、具体的にどのようなトラブルが起こりやすくなるのでしょうか?
日比野先生によると「肌についてはしわ・たるみ・しみが増え、髪の毛はハリやコシが無くなり細くなっていく」とのこと。
逆に言えば、既にエイジングのサインが見え始めている場合でも、細胞の機能が再活性化することでしわやたるみが改善したり、髪が太く健康的になり、ボリュームが増える可能性もあるんだとか。
とても希望が持てるニュースですよね!
「高い化粧品を使ってもしわやたるみに効果が見られなかった…」という方は、生活習慣を見直すことがアンチエイジングの近道になるのかもしれません。
日比野先生が提案する「細胞再活性化」の5つのメソッド
一番気になるのが
「どうすれば細胞の機能を再活性化させることができるのか?」ということですよね。
日比野先生によると、次の5つの習慣を心がけることが重要なんだそうです。
(1)睡眠は7時間とる
良質な睡眠は自律神経を整え、細胞の修復やミトコンドリアなどの再生を促します。
従来、ゴールデンタイム(午後10時~午前2時)の間に寝ることができていれば理想的と言われていましたが、睡眠の質が良ければその時間にこだわる必要はないそうです。特に、寝てから3時間に深い睡眠がとれていることが重要です。
(2)青魚を食べる(良質な油を摂る)
抗炎症作用のある食材で、さらに遺伝子的にも日本人の健康維持に適している食材が「青魚」です。食物で細胞の再活性化を促すには、ヒトの体内で作られにくい必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が必要なのだそうです。
オメガ3脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、不飽和脂肪酸の仲間で、身体内の炎症を抑え、細胞の再活性化を促すとともに、予防医学上でも良質な油を摂ることは体内の炎症を抑え、細胞の老化を防いでくれます。
また、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果も期待できます。
(3)深呼吸(瞑想)をする
ストレスケアをすることで幹細胞を目覚めさせ、免疫力を高めます。
呼吸法や瞑想等を通してマインドフルネスの状態に達することでメンタルが整い、セロトニン分泌されやすくなります。
呼吸法を行う際、身体にぎゅっと力を入れて力を抜いて…を繰り返すとより効果的なんだそう。
(4)寝る前にストレッチ(ゴロゴロ)する
細胞の隅々まで栄養を行き渡らせ血管機能を拡張させます(運動、筋トレなど)。
ただし、激しい運動はかえって交感神経を活発にさせてしまいストレスの原因となるためNG。寝る前の10分程度の軽いストレッチで十分なんだそうです。
おすすめの運動法は後ほどご紹介!
(5)赤ワインを飲む
ブドウや赤ワインに多く含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールは、オートファジー・サーチュイン遺伝子を活性化させます。適度に摂取しましょう。
そのほか、抗酸化成分を多く含む食材を摂ることでも良いでしょう。
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