【歯科医監修】絶対失敗したくない差し歯選び。セラミック、レジン…どれが正解なの?
突然のケガで差し歯に変えなければならなくなった、老後は差し歯を考えている、など差し歯ライフを検討している方もいるのではないでしょうか?
しかし、差し歯といってもセラミックやレジンなど、様々な種類があってどう選べばいいのかわかりませんよね。
事前にしっかり調べてから歯科医院に行かないと、気付かぬうちに費用がかさむ治療や自分に合わない差し歯を勧められる可能性もあります。
そこで今回は、歯科医監修のもと、差し歯のリスクや種類をご紹介していきますので、自分に合った差し歯を見つけるための参考にしてみてくださいね!
差し歯ってどんなもの?
そもそも差し歯ってどのような時に必要になるのでしょうか?
差し歯にはそれぞれ寿命やリスクもあります。
まずはじめに注意点を確認してから、本当に自分に差し歯が必要かどうかを考えていましょう。
差し歯とは?
差し歯とはそもそも虫歯などで歯の大部分を失い、歯の根の部分のみが残った時に行う治療法です。
差し歯は歯の根にコアという心棒を立て、その上に歯の形の被せ物を被せていきます。
コアの材料には銀や銅、パラジウムなどの合金が使用されているのですが、これらが金属アレルギーを起こしてしまう場合もあるため、金属を使わずにセラミックなどの材料を使う場合もあります。
以前はコアと被せ物が一体になっているものを歯の根に差し入れていたことから”差し歯”と呼ばれていましたが、現在は上記のような治療方法がほとんどで、名前はそのままに”差す”とは少し違った方法が使われています。
差し歯の寿命
様々な理由で差し歯となった場合、万が一再治療が必要になると歯の根に亀裂が入るなどのリスクが考えられます。
なるべく再治療をせず同じ差し歯を保たせたいですが、一般的な差し歯の寿命は5~10年だそう。
丁寧なお手入れを行い、上手に扱えば材質によっては20年程もつ差し歯もあるようですが、基本的には長くもって10年と考えておいた方がいいでしょう。
差し歯の劣化には様々なものがあるのですが、まずよくあるのが ”差し歯が抜けてしまう” というパターンです。
差し歯は特殊な接着剤で歯の根に接着しているのですが、一定期間が過ぎると接着力が弱くなってきます。
大事なのは、接着力が弱まり差し歯が抜けてしまった時に自力で接着しようとしないことです。
市販の接着剤で固定しようとすると歯茎に悪影響を与える他、差し歯自体のズレが生じて再治療が必要になる場合があります。
また、差し歯が変色した場合には交換しなければなりません。
保険適用内のプラスチック製の差し歯は経年とともに変色が避けられず、いずれ交換が必要になります。
変色や再治療をなるべく避けたい、という方は初めから質の良い保険適用外の差し歯にすることをオススメします。
ただ、当たり前ですがその分費用はかさみますのでお財布と相談しながら考えてくださいね。
差し歯のリスク
差し歯には、”再治療が難しい” というリスクもあります。
身体の骨の場合は亀裂が入ったとしても再度くっつくことが殆どなのですが、歯の根に入った亀裂は自然に治癒することはありません。
差し歯は歯の根に接着するものなので、再治療をするとさらなる亀裂が入ってしまったり、歯の根から折れてしまったりする可能性があります。
前項のように差し歯が抜けてしまった場合は歯科医院で正しく差し直してもらう他、なるべく変色しない素材選びや丁寧なお手入れを心がけ、再治療が必要にならないようにしましょう。