仕事での生産性向上の鍵はこれだった!やるべきストレス対策と生活習慣とは【薬剤師監修】
仕事においてとても重要な「生産性」。
しかし、「生産性を高めるために具体的に何をしたらいいのかわからない…」という人も多いでしょう。
そこで、今回の記事では生産性とはそもそも何なのか、生産性が高い人になるために重要なポイント、そして仕事の大敵であるストレス対策のための自律神経のコントロール方法についても解説していきたいと思います。
生産性とは
生産性とは、「労働に対する成果の比率」です。
労働時間が同じでも、成果が多ければ「生産性が高い」といえます。
似た言葉に「効率」がありますが、意味合いは異なります。
無駄な業務を削減し合理化するのが効率化で、成果の質と量を増やすのが生産性向上です。
生産性を高めるのに重要なこと
ここからは、生産性を高めるために重要な3つのポイントを解説していきます。
1.コミュニケーション力
円滑なコミュニケーションは生産性を向上させます。
一流企業ほど、社員が気軽に集まりやすいリフレッシュスペースの導入や、じっくり話せる1on1ミーティングルーム、社内のコミュニケーションツールなど、社員同士の交流を図るための機会を重要視しています。
コミュニケーション力を高めるためにおすすめの方法が、「ミラーリング」と「ペーシング」です。
声のスピードやトーン、動作、口調などを相手に合わせることで、自然と安心感や親近感を与えることができます。
2.サポート力
サポート力とは、職場の同僚や上司、顧客を支援し、気配りができる力のことです。
お互いへの信頼が根底にあり、協調性や臨機応変さもとても重要です。
サポート力をアップするためには、まずは「指示待ち人間」を卒業しましょう。
言われたことだけを行うのではなく、優先順位を判断し行動することや、事態を予測し動くことも大事です。
問題を親身になって考え、それを解決するために全力を尽くしましょう。
3.ストレス対策
ストレスは目に見えないものですが、気づかないうちに徐々にたまっていき、やがてカラダと心を蝕んでいきます。
ストレスは自律神経に乱れを生じさせ、食欲低下やカラダのだるさ、息切れ、不眠など、さまざまな不調の原因になります。
ストレスをためないように、日常生活から気を配って対策を行いましょう。
具体的な対策については、次の章で解説していきたいと思います。
ストレスフリーな生活メソッド
ここからは、ストレスをためない生活メソッドについて5つのポイントをご紹介してまいります。
1.朝日で体内時計をリセット
太陽光は体内時計と深い関係があります。
本来、体内時計は25時間周期ではたらいていて、地球の24時間周期とは1時間のズレがあります。
起床後、朝の日差しを浴びると、このズレがリセットされ、本来の正しいリズムに合わせることができます。
2.血流を促進するストレッチ
オフィスでずっとパソコンに向かっていると、血行が悪くなり、むくみや冷え性の原因になり、それによってストレスまでたまってしまいます。
ストレッチを行うことで、血行促進するだけでなく、気晴らしにもなり一石二鳥です。
たとえば、つま先立ちストレッチは仕事の合間に行える気軽なストレッチです。
つま先を床につけ、かかと上げ下げして、ふくらはぎを動かしましょう。
また、座った状態でかかとを床につけ、つま先を上げ下げするのもおすすめです。
3.日記をつける
日々の出来事を日記につけると、心のなかのストレスを吐き出せます。
言語化することで考えをまとめることができ、モヤモヤもスッキリします。
SNSとは違って、人の目を気にせずに書けるのも特徴。
文字を書くのが面倒なら、スマホやタブレットの日記アプリもおすすめです。
4.お風呂はぬるま湯で
熱すぎるお風呂は交感神経を刺激し、自律神経の乱れにつながるので、お風呂はなるべくぬるま湯で済ませましょう。
38~40度が適切な温度です。
夏場でも面倒くさがらず浴槽に浸かることで副交感神経をはたらかせ、寝つきやすくなります。
5.就寝前のスマホやパソコンはNG
スマホやパソコンの画面はブルーライトという可視光線を放っています。
ブルーライトは、睡眠に深く関わるホルモンのメラトニンを抑制し、睡眠の質を低下させると言われています(※1)(※2)。
就寝1時間前にはスマホやパソコンの使用をやめ、寝る準備をしましょう。
ストレス対策には漢方薬もおすすめ
ストレス対策には、漢方薬の使用もおすすめです。
漢方薬はカラダと心のバランスを整え、自律神経の乱れを改善することを得意としています。
また、漢方薬は植物・鉱物といった自然由来の生薬をもとに作られていて、一般的に西洋薬よりも副作用のリスクが低いと言われています。
ストレスに対処するには、
「自律神経のバランスを整える」
「消化・吸収機能を高め、カラダの内側から心を元気にする」
「気分の落ち込みやイライラを緩和する」
といったはたらきを持つ漢方薬を使用しましょう。
ストレス対策におすすめの漢方薬
●抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
余分なカラダの熱をとりさることで精神を安定させて、神経の高ぶりやイライラを抑えます。
●半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
ストレスによる喉や胸部の閉塞感をとり去ることで、気持ちを落ち着かせて不安や緊張を和らげます。
なかなか時間がなくて調べる時間や相談しに行く時間がないという人には、漢方のプロにオンラインで個別相談ができ、その人に合った漢方を見極めて、自宅まで郵送してくれるサービスもあります。
<参考>
まとめ
いかがでしたか?
生産性を高めるには、コミュニケーション力やサポート力のほかに、ストレス対策をしっかり行い、自律神経を安定させることが大事です。
生産性の高い人の特徴を知って、自らの仕事に反映していきましょう。
【参考】
監修者プロフィール
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり(やまがたゆかり)
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。
病院薬剤師を経て食養生の大切さに気付く。
牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニューも開発。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。