【医師監修】美白から疲労回復まで?!韓国などでも話題の『白玉点滴/白玉注射』の効果・値段・副作用まとめ
最近話題の「白玉点滴」「白玉注射」。
ネットやテレビでも取り上げられる機会も増えてきたので、みなさん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
白玉点滴とは、どんなものなのでしょうか?
「お肌がぷるぷるになるのかな・・・」
「白玉みたいに白くなれるのかな・・・」
何だか名前を聞いただけで効きそう!な感じですよね。
まだ試したことは無いけれど、ちょっと興味がある!という方も多いかもしれません。
でも、白玉点滴って、一体何を点滴するのでしょうか?
まさか本物の白玉を点滴するわけじゃあるまいし・・・。
そして、実際に効果はあるのでしょうか?
こちらの記事では、予防医療を中心に美容、慢性疲労、不定愁訴の患者さんに対して注射点滴やサプリによる診療を行っている専門医監修のもと、そんな謎だらけの白玉点滴・白玉注射について徹底解説していきたいと思います。
海外セレブにも人気な、白玉点滴とは?
白玉点滴とは、美容大国である韓国のタレントやハリウッドセレブがこぞって体験しているということで話題になった、今流行りの点滴のことです。
かの有名なビヨンセもこの点滴を受けているということで、「ビヨンセ美白点滴」とも呼ばれています。
今この白玉点滴に、素晴らしい美容・健康効果が期待できるということで大注目されているんです。
白玉点滴の成分は白玉?
そんな白玉点滴ですが、気になるのは「一体どんな成分が入っているのか」ということ。
いくら美肌に良いからと言って、体に危ない成分が入っていたりしたら怖いですよね・・・。
白玉点滴は、その名前から「白玉が入っているの?」と勘違いされてしまいがちですが、それは違います。
白玉点滴に入っている有効成分は「グルタチオン」と呼ばれるもの。
グルタチオンとは、「グルタミン酸」「システイン」「グリシン」という3つのアミノ酸を使って体内で合成されるペプチドのことで、体の中の有害な物質を解毒し体外に排出する働きがあります。
そのグルタチオンは果物や野菜、卵に多く含まれています。
ブロッコリー、キャベツ、メキャベツ、カリフラワー、ケール、パセリなどの野菜はグルタチオンを増やすのに有効です。
ですからグルタチオンは、毎日私たちの体内で作られ、食べ物からも摂取しているので比較的身近なものであると言えます。
「白玉点滴」と呼ばれているのは、「お肌が白玉のようにキレイになれる」という理由から名づけられたものであって、実際に白玉が入っているわけではありません。
白玉点滴の効果とは?
そしてみなさんが一番気になっていること、それは・・・
「白玉点滴/白玉注射を打つことでどんな効果があるの?」
ということですよね。
白玉点滴には、美容面・健康面両方において様々な効果があると期待されています。
ここからは、そんな白玉点滴の驚くべき効果・効能についてご説明いたします。
白玉点滴の効果(1)肌が白くなる
まず第一に挙げられるのは、白玉点滴と呼ばれるゆえんである「美白効果」です。
先ほど述べた通り、グルタチオンは「グルタミン酸」「システイン」「グリシン」という3つのアミノ酸によってできています。
そして、このうちの「システイン」という成分が、美白に対して素晴らしい効果を発揮してくれるのです。
システインは、肝斑の治療などにも使用される成分。
チロシナーゼ酵素の活性を抑えて、メラニン色素が作られてしまうのを防ぎます。
さらに、お肌は酸化することによってメラニンが排出されづらくなってしまうのですが、白玉点滴は酸化してしまったお肌を還元して元の状態に戻すことで、シミやくすみを排出されやすい状態にしてくれると言われています。
それにより、素晴らしい美白効果が期待できると言われているのです。
白玉点滴の効果(2)肌のきめが細かくなる
白玉点滴の効果は、ただ「白くする」だけにとどまりません。
白玉のようなつるつるのお肌のために欠かせないのが「キメの細やかさ」。
グルタチオンの中に含まれる「グリシン」という成分は、毛穴を小さくし、お肌のきめを整える効果があると言われています。
それにより、光を均一に反射するキメの整った毛穴レス肌を目指すことができるのです。
「毛穴の開きが気になる・・・」
「キメが粗くて肌がイマイチ・・・」
という方にも白玉点滴は有効であると言えます。
白玉点滴の効果(3)肌がぷるぷるになる
「どんなスキンケアをしても乾燥がおさまらない・・・」という方にも白玉点滴はおすすめ。
白玉点滴の構成要素のひとつである「グルタミン酸」は、お肌のうるおいのもとである天然保湿因子(NMF)の主要材料。
肌の保水能力を高め、しっとりとしたお肌をキープしてくれると言われています。
また、「グリシン」は真皮のコラーゲンの約1/4を占める主要材料なので、奥からお肌をふっくらと押し上げ、ハリのあるお肌に導く効果も期待できます。
白玉点滴の効果(4)二日酔いを解消する
白玉点滴の効果は、美容面だけにとどまりません。
健康面でも、優れた効果を発揮してくれると言われています。
グルタチオンの「グルタミン酸」「システイン」「グリシン」という3つのアミノ酸が手をつないで、肝臓にはいってきた毒物を包み込み解毒してくれるのです。
毒とは、例えば食べ物やプラスチックに入っているかもしれない毒、経皮的に入ってくる毒(化粧品やシャンプーなどの合成界面活性剤など)、そしてアルコールがあげられます。
そのアルコールが分解して発生する有害物質「アセトアルデヒド」にも直接反応し解毒してくれるので、嫌な二日酔いを解消する効果が期待できます。
また、肝臓内でアルコールを分解する酵素のはたらきを助けてくれるとも言われているので、悪酔いの予防にも良いかもしれません。
「お酒を飲むとすぐ二日酔いになる・・・」
「今日は飲むぞ!」
という方はぜひ試してみることをおすすめします。
白玉点滴の効果(5)疲労回復効果
グルタチオンには優れた「抗酸化作用」や「デトックス作用」があります。
抗酸化作用とは、その名の通り「酸化を防ぐ」のこと。
酸化は体の疲労の主な原因でもあるので、白玉点滴の抗酸化作用により、たまった疲れを取る効果が期待できます。
また、グルタチオンは免疫システムにも密接にかかわっているため、免疫力を高めて疲れにくい体に導いてくれるとも言われています。
白玉点滴の効果(6)脳をすこやかに保つ
さらに驚くべき効果についても述べておくと、グルタチオンには「脳の酸化を抑える」という効果もあると言われています。
グルタチオンは脳内で発生する活性酸素を除去することで、脳の神経細胞を守り、すこやかな状態に保つ働きが期待されているのです。
特に、パーキンソン病の患者は脳内のグルタチオンが著しく減少しているため、白玉点滴が有効であり、実際に治療に使われています。(※保険は適応されません)