【医師監修】抗酸化食品だけではダメ?!若さをつかさどる「SOD」とは
SODを増やすには「材料」を補給!
つまり、SODを増やすことこそが、いつまでも若さと美しさを保つ一番の方法だということです。
とはいっても、SODは食べ物から摂取することができないのに、どうしろというのでしょうか。
そこで重要になってくるのが、「SODの材料を欠かさない」ということ。これに尽きます!
SODはとある材料によって作られているので、その材料を十分に補給することが、なによりも重要です。
SODの材料は、まさかの「アレ」
では、SODはなにで作られているのでしょうか?
答えは「たんぱく質」。
そう、SODの主成分は、たんぱく質なのです。
つまり、良質なたんぱく質を十分に摂取できていなければ、大事なSODを作ることができません。
たんぱく質は、現代の多くの人に不足している栄養素のひとつ。
しかも、その摂取量は年々減少している傾向にあると言われています。
特に女性のたんぱく質不足は顕著。
ダイエットのために食事を抜いたり、軽く済ませる女性が多いこともあり、多くの女性は慢性的にたんぱく質が不足しています。
一日最低でも50mgのたんぱく質を摂ろう
SODを増やし、いつまでも若々しさを保つためには、まず何よりたんぱく質をしっかり摂ることが大切です。
成人女性は、一日少なくとも「50mg」のたんぱく質を摂るように心がけましょう。
これは、
・卵なら約8個
・サンマなら約3尾
・豆腐なら約3丁
・納豆なら約6パック
・鶏もも肉なら約1枚(300g)
・牛サーロインなら約2枚(400g)
に相当します。
いかがでしょうか。
意外と多く感じたのではないでしょうか?
意識してたんぱく質を摂らないと、推奨量を満たすのは難しいということがよくわかりますね。
プロテインを利用するのもアリ
食事から十分なたんぱく質を摂れている自信がない方は、プロテインドリンクでたんぱく質を補給するのも一つの手です。
最近は、美味しくて飲みやすいプロテインドリンクも多く販売されています。
自分の好みのプロテインドリンクを見つけて、不足しがちなたんぱく質を補給してみても良いかもしれません。
しかし、中には砂糖が多く入っているプロテインドリンクもあるので、気を付けましょう。
SOD様食品を摂ることもおすすめ
SODを増やして活性酸素を除去するには、一にも二にもたんぱく質を摂ることが最重要です。
しかし、それに加えてぜひ試して頂きたいことがあります。
それは、「SODに似た作用を持つ食品」(SOD様成分)を摂ることです!
本物のSOD自体を増やすことはできませんが、SODと「似た」作用をもち、スーパーオキシドを除去してくれます。
それは一体どんな食品でしょうか?
まだあまり多くは解明されていませんが、現在知られているSOD様食材としては前述したように、
・明日葉
・ルイボスティー
・ザクロ
などが挙げられます。
こういった食材は体内に入ると、減少したSODの代わりにスーパーオキシドをやっつけてくれる効果があります。
まずはたんぱく質を補給することが第一ですが、より抗酸化パワーを高めたい方にはこれらの食材も同時に摂るのがおすすめです。
また、最近では米の胚芽や大豆を発酵させてつくるSOD様成分をサプリメントに配合されたものが、さまざまなメーカーから販売されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は「活性酸素」と「SOD」についてお話ししました。
テレビや雑誌で聞くから言葉自体は知っていたけど、正直どういうものかよくわかっていなかった…という方も多いのではないでしょうか?
「スーパーオキシド」は、人間の老化に大きく関係しています。
SODを増やし、酸化に打ち勝つことが、美しさと若さと保つうえで非常に重要なことです。
SODは細胞やDNAを活性酸素の攻撃から守る機能を持っているため、老化の予防や病気の予防改善の効果も期待できます。
さらに、細胞の健康を維持するという効果は間接的に肌の美しさにも現れるので、美容成分としても注目されています。
「痩せたいから」といってたんぱく質を減らしていると、SODが減少して老化(肌を含む)や病気の原因に。
いつまでもキレイでいるためには、肉、魚、卵、大豆等のたんぱく質食品をしっかり食べるようにしましょう。
監修医師プロフィール
うるおい皮ふ科クリニック 院長 豊田雅彦(とよだ・まさひこ)
[経歴]
富山医科薬科大学(現在は富山大学)医学部卒業、1994年から2年半、米国ボストン大学医学皮膚科学教室に留学し、皮膚老化や神経などの研究を行う。
2002年と2004年の国際皮膚科学会で、それぞれ臨床部門と研究部門の最優秀賞を単独受賞する。
現在までに2,000以上の医学論文・医学専門書を執筆。
また、国内外で、最も多い年で年250回以上の講演会・学会発表・保健所指導を行う。
2005年、千葉県松戸市に、うるおい皮ふ科クリニック(皮膚科・美容皮膚科・漢方皮膚科・アレルギー科・形成外科)を開業。
[保有資格]
・医学博士
・皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)
・アレルギー専門医(日本アレルギー学会認定)
[所属学会]
・日本美容皮膚科学会
・日本乾癬学会
・日本皮膚免疫アレルギー学会
・日本皮膚病理組織学会
・日本皮膚悪性腫瘍学会
・The Society for Investigative Dermatology
・Federation of Clinical Immunology Societies
[クリニック紹介]
[著者]
『図解で解決!頑固なかゆみもアトピーも1分肌活で必ずよくなる』(三笠書房)
[インスタグラム]
肌活先生|皮膚科医によるアトピー・かゆみ等のお悩み相談室
[ドクターズコスメ](例)
うるおいリッチHミルク(高濃度水素乳液)