ストレスは食べ物で軽減できる!?誰でも手軽にできる食事術を紹介【薬剤師監修】
「最近、仕事やプライベートがうまくいかなくてイライラする…」
「憂うつな気分で落ち込みやすい…」
そのような方も多いのではないでしょうか?
季節の変わり目やライフスタイルの変化で、ストレスは感じやすくなるもの。
実は、そのストレスは食事が関係していることも!
そこで今回は、ストレスを軽減してくれる食事法を解説していきたいと思います。
ストレス軽減におすすめの栄養素
ストレスを軽減してくれる食事法とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
関係する栄養素を解説していきたいと思います。
1.ビタミンC
「ビタミンC」は、抗ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」の材料のひとつ。
一時的に血糖値を上げて、カラダがストレスに対処できるように準備をしてくれる栄養素です。
2.トリプトファン
大豆製品に多く含まれる必須アミノ酸である「トリプトファン」は感情を穏やかにし、ストレスを緩和してくれる神経伝達物質の「セロトニン」を増やしてくれます。
また「セロトニン」は睡眠に深く関わっており、カラダのリズムを整え、睡眠の質を良くする「メラトニン」を生成してくれます。
3.ビタミンB群
ストレスを感じると脳が敏感に反応します。
脳はストレスに対処する際、エネルギーを必要とするため、そのエネルギーの栄養源である「ブドウ糖」を摂取する必要があります。
ブドウ糖を効率よくエネルギーに変えるものが「ビタミンB群」です。
糖質を摂る際には、ビタミンB群もあわせて摂るとよいでしょう。
コンビニで手に入るストレス軽減食材
先ほど述べた栄養素を手軽に摂りたいと思う方も多いと思います。
そこで、以下にコンビニで簡単に手に入るストレスを緩和してくれる食材を解説していきたいと思います。
1.野菜サラダ
緑黄色野菜を含む野菜サラダには、ビタミンCが多く含まれています。
ただし、ビタミンCは「水溶性ビタミン」とも呼ばれ、水に溶けやすいビタミンです。
体内から排出されやすい栄養素であるため、毎食摂り入れることをおすすめします。
2.納豆、豆腐、味噌汁
トリプトファンは大豆製品に多く含まれます。
コンビニで納豆や豆腐を見つけたら、おかずの一品としてとり入れてみましょう。
また、味噌汁は朝に摂ると睡眠の質を良くしてくれるため、朝にとることをおすすめします。
野菜ジュース
野菜ジュースのなかには、ビタミンB群を含むものが販売されています。
野菜のビタミンCも併せて摂ることができるため、おすすめです。
ビタミンB群を含む野菜ジュースを摂る際には、おにぎりやサンドウィッチなど糖質を含むものといっしょに摂るようにしましょう。
そうすることで、エネルギーが補給されやすくなり、ストレス緩和に繋がります。
4.豆乳
豆乳も大豆で作られているため、トリプトファンが含まれています。
また、腹持ちもよいのでダイエットをされている方にもおすすめです。
食事以外にもできるストレス軽減法
食事以外にも、ストレスを発散できる方法を日常生活にとり入れることが大切です。
毎日の日課の参考にしてみてください。
1.朝日を浴びる
朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びるようにしましょう。
朝日を浴びると、セロトニンが分泌されます。
セロトニンが分泌されることで、睡眠の質も良くなりストレス緩和に繋がります。
2.ジャーナリング
ジャーナリングとは、ノートとペンを用いて一定時間、自分の感情を書き出し整理することをいいます。
書き出すことにより、自分の頭の中が整理されストレス緩和に繋がるとともに、自分自身と向き合える時間になります。
3.セルフ・コンパッション
セルフ・コンパッションとは、他人に優しくするように自分自身に対しても優しく接することです。
ネガティブに考えたり、自己否定したりすることなく自分自身を愛するようにしてみてください。
この方法を身につけることにより自己肯定感が上がり、前向きに物事を考えることができるようになります。
ストレス緩和には漢方薬もおすすめ
ストレス対策には、
「自律神経のバランスを整える」
「消化・吸収機能を改善してカラダの内側から心を元気にする」
「気分の落ち込みを改善する」
「イライラや興奮を鎮める」
といった働きのある漢方薬を選び、根本改善を目指します。
漢方薬は心を強く、穏やかにすることを得意としています。
ストレス緩和におすすめの漢方薬
●抑肝散(よくかんさん)
イライラする、夜眠れないなどの症状がある人に。
消化・吸収機能を改善してカラダの内側から心を元気にするとともに、滞った気(エネルギー)の流れを整えることで興奮や苛立ち、緊張などを鎮めます。
●桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
疲労がたまりイライラや不安を感じる人に。
カラダにたまった熱を冷まし、精神を安定させることでストレスを緩和します。
●柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
精神不安があって、不眠、イライラ、動悸などの症状を持つ人に。
気(エネルギー)の流れを整えて、カラダの熱を冷ますことでストレスによる不調に働きかけます。
参考|あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21243ze0kire0086
まとめ
ストレスは誰しもが感じるもの。
どううまく付き合っていくかは、日常の生活が密に関わってきます。
食事の見直しや、ライフスタイルを見直してみましょう。
漢方を用いて対処する方法もあるので参考にしてみてください。
監修者プロフィール
薬剤師
秋吉佑美(あきよしゆみ)
薬剤師として働いている中で「私達の身体と心は食べたもので出来ている」と感じ、2014年からは薬剤師として働きながら「薬に頼らない薬剤師」として活動。
テレビ、ラジオ出演、レシピ本掲載の経歴あり。
また大手スーパーなどでレシピ開発にも携わり、企業の美容系コンテンツの記事監修も行う。
健康な生活を送るためのアドバイスをする、個別カウンセリングも好評。
自身のInstagramでも精力的に情報発信を行っている。
協力|あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21243ze0kire0086