【医師監修】そのニオイ、気付いてますか?自分の体臭をチェックする方法とストレス臭の原因や解決策とは

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【医師監修】そのニオイ、気付いてますか?自分の体臭をチェックする方法とストレス臭の原因や解決策とは

加齢臭、口臭、汗のニオイ

アラフォーの頭を悩ますのが年齢とともにキツくなっているような気がする、体臭です。

 

これから夏本番ということもあり、電車内など人と密着する場面では他人のニオイも自分のニオイも気になってしまいます。

 

そんな中ストレス臭”という新しいジャンルのニオイが発見されました。

一度は聞いたことがあるという方も多いかと思いますが、実際の原因や対策をご存知の方は少ないのでは?

 

今回は、ニオイに親和性のある皮膚科やアレルギーに精通する専門医師監修のもと、この”ストレス臭”にフォーカスし、ニオイの原因やニオイをチェックする方法をご紹介していきます!

ストレス臭とは?

ただでさえ様々な体臭があって困っているのに、数年新たに発見され、解明てしまったストレス臭”

緊張・ストレスという心の状態が体臭に影響を与えることが科学的にも証明されているのです。

 

加齢臭はおじさんからニオうイメージがありますが、このストレス臭は老若男女問わず発生する可能性があるそう。

 

一体どのようなニオイなのでしょうか?

いつニオうの?

ストレス臭とは、その名の通り”ストレスを感じた”タイミングで発生するニオイ

面接やプレゼン、慣れない環境などドキドキしている状態のときなど、落ち着かない状態のときに発生しやすいようです。

 

この時、体からは多くの汗と皮脂が分泌されています。

体臭≒汗臭+皮脂臭です。

 

過度のストレスは、自律神経のバランスを崩し、体を覚醒させる交感神経が優位の状態が続くようになります。

交感神経は「アポクリン汗腺」を刺激するので汗の分泌量が増えます(汗臭)。

 

[参考]汗腺には2種類(エクリン汗腺とアポクリン汗腺)あり、汗の性質・汗を出す仕組みが異なます。

 

エクリン汗腺はほぼ全身に分布(特に手のひら足の裏に多い)しており、主に体温調節のための汗で99%以上が水分です。

基本的には無臭ですが、多汗状態では雑菌の影響などで時間が経つとニオイやすくなります

 

アポクリン汗腺は主に脇や性器周辺などにあり、汗にはタンパク質や脂質など、独特のニオイの下になりやすい成分を多く含み、雑菌の影響を受けやすくニオイが強くなりやすくなります(皮脂臭)。

 

また、強いストレスは男性ホルモン、副腎皮質ホルモン、アンドロゲンなどのホルモン分泌を促進させ、それらのホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になります。

 

[参考]:毛包に付着した皮脂腺由来で毛穴から皮膚表面に分泌されます。

皮脂と汗が混じった皮脂膜は皮膚の保護成分として重要です。

頭皮には大量の皮脂が存在し、皮脂は皮膚を弱酸性に保って雑菌の繁殖を防いでくれますが、時間が経つと雑菌に分解・変質されてニオイの元となります。

 

毎日仕事でストレスを感じている方や新入社員でなかなか緊張が解けない方など、ストレスフルな大人たちにとっては深刻な問題なのです。

 

どんなニオイ?

また、ストレス臭は 硫黄化合物のようなニオイ” がすると言われています。

これだけ聞いてもピンとこないかもしれませんが、いわゆる 卵が腐ったようなニオイ” あるいは “油臭い酸っぱいニオイ” と表現されます。

 

すなわち、ストレスがあると皮脂の酸化(サビること)が進み、ギトギトした油のような体臭が生じる。

不快に思うかどうかは人それぞれですが、いいニオイとは言えなさそうですね…。

 

ニオイが発生する部位は様々で、心拍数が高まれば高まるほど強いニオイが発生するそう。

好きで緊張しているわけではないのに、ソワソワすると同時にストレス臭を発してしまっているなんて困った問題ですよね。

 

被害はニオイだけではない?

ストレス臭は「クサいなあ…」と思うだけでなく、精神的な影響も与えてしまいます。

ニオイ自体で気分を害すことに加え、このニオイを嗅いだ後はネガティブな心理状態になり、混乱したり疲労を感じたりする場合も。

 

これはストレス臭を嗅いだ他人だけでなく、ニオイを発している本人自身も同じような精神状態になることがあります。

 

ストレスがニオイを発し、そのニオイでさらなるストレスを感じるという「負のスパイラル」に陥ってしまう可能性があるわけです。

 

車内や会社でずっとこのニオイに晒されているのかと思うとゾッとしますよね…。

もし自分が発してしまっていたら、と気が気ではなくなってしまいます。

 

私の体臭は…?ニオイチェック!

「もしかして自分もストレス臭がする…?」と不安に思ったら、ストレス臭以外のニオイも発見することができる、こちらのニオイチェックで確認していきましょう!

 

①自分の布団、枕など寝具の臭いを確認する

②帰宅後の自分の靴下や靴のニオイをチェック

③ビニール袋に息だけを吹き込み、口臭をチェック

外出時に着ていた服を脱ぎ、ビニール袋に入れておいた物を嗅ぐ

⑤タオル、ティッシュなどでを拭き取りニオイを確認

ニオイ測定器を使う

 

思わず目を背けてしまいたくなるようなチェック項目ですが、他人に不快な思いをさせてしまう前に、自分である程度確認しておいた方が後々のためになります。

 

これらのチェック項目で判断できるのが、加齢臭、ダイエット臭、便秘臭、疲労臭、ミドル脂臭、ストレス臭の6つです。

それぞれ少しずつ原因は異なりますがいずれも生活習慣の改善やストレスの軽減が解決のカギです。

 

「もしかして…」と思ったら、コッソリ確認してみましょう。

 

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