血糖値が上がらない?糖アルコールについて解説!料理の味付けにもおすすめ
糖アルコールはダイエットに良いと聞いたことがありつつも、料理やお菓子作りに活用している方は少ないのではないでしょうか。
今回はエリスリトールをはじめとする糖アルコールがダイエットに良い理由、また簡単に使用する方法についてご紹介します。
いつも使っている調味料と置き換えるだけのかんたんな方法なので、糖アルコールを料理に活用してみてくださいね。
そもそも糖アルコールとは?
糖アルコールは砂糖や水飴と同じ“糖質”の一種です。まずは糖アルコールの特徴とダイエットに良いとされている理由を解説します。
糖アルコールの3つの特徴
糖アルコールには多くの種類がありますが、共通する3つの特徴があります。どれも食品に利用する際のメリットとなりうるものであり、注目を浴びています。
1:熱、酸、アルカリに強い
糖アルコールは、構造が安定していることから熱や酸、アルカリに強いという特徴があります。熱に強いので通常の砂糖のように加熱すると褐色になる反応(メイラード反応)が起こりにくいといわれています。
2:消化、吸収されにくい
糖アルコールは構造が変化しにくいことから、体内でも吸収されにくいことが分かっています。そのため血糖値やインシュリン濃度が上昇しにくく、ダイエットに良いといわれています。
3:微生物の増殖を抑える
微生物は糖アルコールを栄養源としないため、糖アルコールを使用した食品では微生物が増殖しにくいという特徴があります。
血糖値が上がらないと理由とは
糖アルコールがダイエットに良い理由として、血糖値が上がりにくいからという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
ここでは通常の砂糖との違いと血糖値が上がらないメカニズムについてくわしく解説します。
私たちが口にする機会の多い白砂糖は、ショ糖(スクロース)を主成分とした甘味物質です。
ヒトがショ糖や糖質を摂取すると腸管から吸収され、血液中のブドウ糖が増えるため血糖値が上がります。
一方で、糖アルコールは構造が安定しているという理由から体内でも変化せず、腸管でほとんど吸収されません。そのため体内に取り込まれることなく排出され、血液中のブドウ糖濃度が変わらないことから血糖値やインシュリン濃度に変化が起きにくいといわれています。
アルコールとは違う?
糖アルコールと聞くと「お酒のようにアルコールが含まれているの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、糖アルコールは甘味料なのでお酒のようなアルコールとは関係ありません。
少し化学的な話になりますが、糖アルコールとお酒のアルコールの化学構造を比べてみると、どちらも同じ構造をした部分があります。その部分の構造をアルコールと呼ぶため、甘味料に使われる糖アルコールにも「アルコール」という名前がつくのです。
糖アルコールが使用されている食品
糖アルコールは体内に吸収されずダイエットに効果的であることから、お菓子や飲料などで目にする機会が増えました。また、虫歯になりにくい特徴もあることからガムや歯磨き粉にも使用されています。
低カロリーな一方で、吸収されずそのまま排出されることから一度にたくさん食べるとお腹がゆるくなる場合もあるので注意が必要です。
糖アルコールは料理にうってつけ!
糖アルコールの特徴についてお伝えしましたが、家庭ではどのような料理に使えるのでしょうか。
ここでは糖アルコールを普段の料理にどのように使うかをお伝えします。
糖アルコールはスーパーマーケットやネットで購入可能
糖アルコールのなかでもエリスリトールは一般的に使用されている甘味料で、スーパーマーケットやネット通販で購入できます。
有名な商品は「ラカント」や「パルスイート」です。ただしこれらはエリスリトール100%ではありません。ネットではエリスリトール100%のものが販売されていますので、気になる方はネットでの購入がおすすめです。
また糖アルコールというと甘味料をイメージするかと思いますが、最近はみりんや調理酒でも糖アルコールを使用した低カロリーなものが発売されています。
お菓子だけでなく普通の料理でもカロリーオフできるのでダイエットしたい方や血糖値が気になる方におすすめです。
お菓子作りや料理の味付けに
糖アルコールの取り入れ方はとても簡単で、通常の砂糖と置き換えて使うだけ。難しい計算や下準備をする必要なく手軽に使えるのは糖アルコールの魅力です。甘みはそのまま、血糖値の上昇を抑えられます。
エリスリトールを使用したみりんや調理酒も、通常のものと置き換えるだけなので手軽に使えます。
まとめ
糖アルコールは面倒な手間なく簡単にダイエットや血糖値の上昇抑制に効果のある甘味料です。
日々使う調味料を置き換えるだけで気軽に始められるのでぜひ試してみてはいかがでしょうか。