「助けて!」と叫びたくなるつわりの症状。気持ち悪さはいつまで続く?対処法は?
つわりとは、主に妊娠初期に起こる吐き気やおう吐・食欲不振といった症状のことを指します。妊娠5週目くらいから症状が現れはじめ、安定期を迎えるころには落ち着いてくることがほとんどです。
妊婦さんの半分〜8割の方が通る道ですが、「出産よりもつらかった」という人もいれば「全く症状がでなかった」という人もいるほど、症状や期間に個人差が多いのも事実です。
この記事では代表的なつわりの症状を解説し、つわりで気持ち悪い時の対処法、つわりがいつまで続くのかについてご紹介します。
代表的なつわりの症状
つわりの症状は、消化器症状や味覚・嗅覚の変化など、人によってさまざま。症状は大きく吐きづわり・食べづわり・においづわりの3つに分類されます。
これらの症状には個人差があり、症状が24時間続く人もいれば、1日ごとや週ごとにくる人もいます。ここでは、代表的なつわりの症状を5つ紹介します。
吐き気・おう吐
妊娠中、食べ物を食べて気持ち悪くなって吐いてしまうことや、空腹になって胃液を吐いてしまうことがあります。食べても気持ち悪くなって吐いてしまうのは「吐きづわり」といわれ、常に口に何か入れていないと吐き気を感じてしまうのは「食べづわり」といわれます。
においに敏感になる
妊娠中はにおいに対して敏感になり、妊娠前は特に気にならなかったにおいを不快に感じてしまうことがあります。これは、俗にいう「においづわり」というものです。症状がひどい人は、においを嗅いだだけでおう吐する人もいるほどです。
食欲不振
妊娠前まで好きだった食べ物を急に受け付けなくなったり、逆に嫌いなものを急に食べたくなるようになったりというケースもあります。その他、辛いものや酸っぱいものなど、刺激のあるものを食べたくなる人も多いといわれています。
頭痛・イライラ
妊娠前は気にならなかったような些細なことであってもイライラしたり、それに伴って頭痛を感じたりする人もいます。妊娠すると日常生活にも変化がでるため、心配や不安・ストレスなどの精神的なことが要因となり、こういった症状がでると考えられています。
眠気
日中に大きな眠気に襲われ、体にだるさを感じるようになることもあります。どれだけ睡眠をとっても眠気はとれず、症状の重い方では、仕事中に眠気をもよおすことがあるほどです。
つわりが気持ち悪い時の対処法
ここからは、実際につわりで気持ち悪い時の対処法を「食べづわり」「においづわり」「吐きづわり」ごとに紹介します。
食べづわりの対処法
口の中に常に何かを入れておかなければいけない食べづわりは、なかなかつらい症状のひとつです。食べづわりの対策としては、空腹にならないように常に何かを口の中に入れておくことが1番でしょう。カロリーの高いものは控え、低カロリーのゼリーや、昆布などの噛みごたえのあるものを常備しておくのがおすすめです。
においづわりの対処法
不快に感じるにおいは人それぞれです。自分がどのようなにおいでにおいづわりの症状がでるかを覚えておき、そのにおいを嗅がないように気をつけるのが1番の対処法でしょう。その他、外出する際などにはハンカチに自分の落ち着くにおいを染み込ませて、持ち歩くようにするのもひとつの方法です。気持ちが悪くなってしまった時にそのにおいを嗅いで、リセットすると良いですよ。
吐きづわりの対処法
気分が悪くなっておう吐してしまう吐きづわりには、あくまでも食べられるものだけを食べるようにすることが効果的です。症状がひどい場合は、水を飲むだけでも吐いてしまう人がいます。どうしても水分をとるのがきつい時は、氷を舐めて水分補給するのもおすすめです。食欲のない時に無理矢理食べる必要はありません。食べられる時に食べるようにしてみてください。
つわりはいつまで続く?
つわりは妊娠5週目ごろから始まることが多いです。ただし、個人差があるため、早い方では5週目より前から、遅い方では6週目以降に始まる方もいます。
つわりがピークとなるのは、8〜10週目ごろです。この時期を超えると少しずつ症状が和らいでいき、徐々に終わりがみえてくるでしょう。
つらいつわりはできるだけ早く終わってほしいもの。「一体いつまでいつまで続くのか…」と絶望する方もいるかもしれません。なかなか治らずに不安に思ってしまいそうでも、赤ちゃんに影響はありませんので、あまり心配しすぎずに過ごすと良いでしょう。
まとめ
つわりは妊娠初期に起こる症状で、代表的なものには吐き気やおう吐・食欲不振などが挙げられます。一般的には妊娠5週目くらいから始まり、8〜10週目くらいにピークを迎え、その後は徐々に症状が治まっていきます。
食べづわりの時は低カロリーのものを口の中に入れられるよう常に準備しておく、においづわりにはにおいの発生源をできるだけ避け、自分の落ち着くにおいを常に側に置いておく、吐きづわりにはあくまでも食べられる時に食べられるものを食べることを徹底してみてください。
つわりは経験した人にしか分からない症状ですが、乗り越えていくには、時にはパートナーの協力が必要となることもあるでしょう。ピークを迎えれば、必ず症状は徐々に治まっていきます。まずは自分の体調を優先し、つらい時期を乗り越えましょう。