婦人科で多い「子宮筋腫」とは?発症原因や主な症状、対策方法まで徹底解説

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婦人科で多い「子宮筋腫」とは?発症原因や主な症状、対策方法まで徹底解説

「子宮筋腫ってよく聞くけど、どんな病気なのか詳しく知らない…」

「子宮筋腫って何が原因で発症するの?」

「子宮筋腫は痛みが出たり、月経に影響が出たりする?」

 

このようなお悩みや疑問はありませんか?

 

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)は女性特有の病気で知られていますが、詳しくは知らない人も多いでしょう。

 

本記事では、子宮筋腫という病気の発症原因や主な症状、対策方法までを詳しく解説していきたいと思います。

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)とは、子宮内にできる良性腫瘍で、命を脅かすような病気ではありません。

しかし、不妊や流産の原因とも考えられているため、早めに気づくことが大切です。

 

子宮筋腫はホルモンの分泌量によって大きくなったり小さくなったりするのが特徴です。

若い頃は比較的大きくなりやすいですが、閉経を迎えると腫瘍はどんどん小さくなっていきます。

 

診断は内診・超音波検査が基本ですが、必要な場合はMRI検査も行います。

治療は手術療法や薬物療法で行いますが、無症状の場合は治療する必要はありません。

子宮筋腫の原因

子宮筋腫の原因

子宮筋腫を発症するメカニズムはまだ詳しくわかっていません。

わかっていることは、女性ホルモンによって筋腫が小さくなったり大きくなったりするということです。

子宮筋腫に見られる主な症状

子宮筋腫に見られる主な症状

子宮筋腫を発症するとよく見られる症状は、月経過多や下腹部痛、腰痛や排尿トラブル、貧血などがあります。

症状や症状の程度は筋腫ができる場所によって異なるのが特徴です。

 

●漿膜下筋腫

 

子宮外に筋腫ができる「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」は、大きくても無症状であることが多く、気づかないこともあります。

筋腫が大きくなると、頻尿や便秘を起こすことがあります。

 

●筋層内筋腫

 

子宮壁を構成する平滑筋に筋腫ができる「筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)」は、最も多く見られるタイプです。

筋腫が大きくなると経血が増えたり、不妊を招いたりします。

 

●粘膜下筋腫

 

子宮の内側にできる「粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)」は、経血量が大量で貧血を引き起こすことがあります。

また、不妊にもつながるタイプです。

 

●頸部筋腫

 

子宮の腟側にできる「頸部筋腫(けいぶきんしゅ)」は、筋腫が大きくなると過多月経で強い貧血を起こすケースが多い傾向にあります。

子宮筋腫の対策には漢方薬もおすすめ

子宮筋腫の対策には漢方薬もおすすめ

子宮筋腫の症状に関わる女性ホルモンの乱れは、漢方薬で対策するのもおすすめです。

 

女性ホルモンの乱れによる不調に対しては

 

「ストレスや冷え、過労によるホルモンバランスの乱れを改善する」

「血流を改善して子宮の機能を回復する」

「消化・吸収機能を改善してカラダを元気にする」

 

といった漢方薬が選ばれます。

 

漢方薬は心とカラダのバランスを整えることで、子宮筋腫以外にも肩こりや頭痛などさまざまな不調を同時に根本改善することも可能です。

 

 

<女性ホルモンの乱れによる不調対策におすすめの漢方薬>

 

●桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

 

比較的体力があり、のぼせやすいのに足が冷える人に向いています。

下腹部の痛み、月経痛、月経異常、打撲、肩こり、めまい、のぼせて足冷えなど多岐に用いられます。

 

●通導散(つうどうさん)

 

下腹部に圧痛があって便秘がちの人に向いています。

月経痛、月経不順、腰痛、高血圧に伴うめまい・頭痛・肩こりなど女性特有のさまざまな不調に用いられます。

 

●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 

下半身の冷えや貧血傾向、むくみ、めまい、頭痛、肩こりがある人に向いています。

月経不順、月経痛、冷え、更年期障害などのさまざまな女性疾患に用いられます。

 

 

これらの漢方薬は、体質に合わないと効果が発揮されません。

また副作用のリスクも高めるため、一人ひとりに合った漢方薬を使用することが大切です。

 

そこで今注目を集めているのが、漢方のオンラインサービス「あんしん漢方」です。

あなたの症状や体質に合った漢方薬を導き出し、自宅まで届けてくれます。

 

初回のお試しプランもあるので、気になる人は体験してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)は、がんのように細胞を破壊する命を落とすリスクがあるような病気ではありません。

 

しかし、できた箇所や筋腫の大きさによっては月経時の大量出血や着床障害による不妊症を起こす要因にもなります。

 

強い貧血を起こすほどの月経量がある、排尿トラブルがあるなどの異変を感じたら、一度婦人科を受診してみてください。

 

<この記事を書いた人>

まとめ

あんしん漢方薬剤師

山形 ゆかり

 

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。

病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

 

“健康は食から”をモットーに健康・美容情報を発信するYouTubeチャンネル「Medical Health -メディヘルス-」では、簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動中。

 

また、症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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