ずっとキレイで若々しく!お酢の驚くべき効果とオススメのお酢の種類とは
突然ですが、みなさん「お酢」は好きですか?
「疲れていると酸っぱいお酢が摂りたくなる。」
「美容のためにお酢を摂っている。」
なんて方も多いのではないでしょうか。
実はそれ、とても理にかなったことなんです!
お酢は私たちが思っている以上に、さまざまな美容効果・健康効果をもたらしてくれます。
上手にお酢を食生活に取り入れることができれば、体は疲れ知らずになり、お肌も若々しくなっていくことでしょう。
本日は、そんなお酢を摂ることで得られるメリットと、おすすめのお酢の種類についてお話したいと思います。
お酢ってどうやって作られるの?
さて、そんなお酢の美容・健康効果についてお話する前に、まずは基本に立ち返って、お酢とはそもそもどういうものかということについてご説明したいと思います。
お酢は、ほとんどの家庭には必ずといっていいほど置いてある身近な調味料のひとつですが、「お酢がどのように作られるか」ということについて知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?
お酢は、お米などの糖質を多く含んだ食材を使用して作られます。
まず、お米に酵母を加えてアルコール発酵させ、お酒を作ります。
できあがったお酒をしっかりと濾過したあと、そこに酢酸菌を加えて発酵させます。
そうすることで、アルコール成分がお酢の成分である酢酸に変化します。
これで、お酢の出来上がり。
この後、味を調えるために熟成などの工程を経て、おいしくなったお酢が世に出回ります。
なお、お酢の原料としては、お米以外にも、麦などの穀類や、リンゴやブドウなどの果物が使われることもあります。
お酢は美容・健康効果がすごい!
そんなお酢ですが、みなさん多かれ少なかれ、「お酢は健康に良い」と言うイメージを漠然と持っているのではないでしょうか?
とはいえ、「実際にどんな効果あるのか」ということをご存知の方は意外と少ないのでは?
具体的に見てみると、「お酢ってこんなにいろんな効果があったのか!」とびっくりしてしまうかもしれませんよ。
そんなお酢の素晴らしい美容・健康効果についてご紹介したいと思います。
お酢の健康・美容効果(1)脂肪を減らす
まず挙げられるのは、嬉しい「ダイエット効果」。
ある実験によると、毎日大さじ1杯のお酢を4ヶ月間毎日摂ったところ、体重・腹囲・BMI・中性脂肪のすべての項目において減少したという結果が出ています。
お酢の主成分である酢酸には、脂肪の合成を抑制し、さらに分解を促進するという作用があるのです。
お酢を摂るだけで痩せるなんて、こんなに嬉しいことはありませんよね。
大さじ一杯なら簡単に達成できる量なので、体型で悩んでいる方は取り入れない手はありません。
とはいえ、ここで注意点が!
お酢は継続して摂り続けることが大事で、「お酢の摂取をやめてしまうと元通り太ってしまった」というデータもあります。
そのため、やめることなく継続してお酢を摂り続けることが重要です。
お酢の健康・美容効果(2)血糖値の上昇を防ぐ
また、お酢には「血糖値の上昇を緩やかにする」という効果もあります。
私たちは炭水化物やスイーツなどの糖質を含む食品を食べると、体内で血糖値が上昇します。
このとき、血糖値が一気に上がりすぎてしまうと、さまざまな弊害が。。
ダイエットの面で良くないのはもちろんのことですが、お肌にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
それは「糖化」と呼ばれる現象。
血糖値が一気に上がると、お肌にAGEs(終末糖化産物)と呼ばれる老化物質が溜まっていってしまい、コラーゲンがスカスカになってお肌がたるんでしまったり、くすんでしまったりします。
つまり、アンチエイジングのためには、血糖値の上昇を緩やかにすることがとても大事だということ。
大さじ1杯のお酢は、それを手助けしてくれます。
食事に酢の物などのおかずを加えたり、ご飯を酢飯にするなどして、上手にお酢を取り入れて見ましょう。
お酢の健康・美容効果(3)疲労を回復する
「疲れるとお酢が摂りたくなる」
そんな風に感じたこと、誰しも一度はあるのではないでしょうか?
それはとても理にかなったことです。
お酢が疲労を回復してくれるのは、お酢に含まれる「クエン酸」が関係しています。
ここから少し難しいお話になりますが、なぜクエン酸は疲労を回復する効果があるのでしょうか?
クエン酸は、体の中で7回姿を変えます。
まず、「アコニット酸」に変わり、その後「イソクエン酸」→「オキサロコハク酸」→「α-ケトグルタル酸」→「コハク酸」→「フマル酸」→「リンゴ酸」→「オキサロ酢酸」
と、何度も変身するのです。
そして最終的に「クエン酸」に戻り、またこの繰り返しです。
この循環を「クエン酸サイクル」というのですが、このクエン酸サイクルが行われる過程で「ATP(アデノシン3リン酸)」とエネルギーが生み出されます。
ATP(アデノシン3リン酸)は、人間が体を動かすためのエネルギー。
手足を動かしたり、心臓を鼓動させたり、脳を活動させたりなど、あらゆる活動のもとなのです。
つまり、クエン酸によってATP(アデノシン3リン酸)が活発になることで、疲れた体も元気になっていくというわけです。
お酢の種類によって効果が違う?!
お酢と言えば、さまざまな種類があります。
どんなタイプのお酢でも、前述した効果を期待することができますが、お酢によっては「+α(プラスアルファ)」の効果も期待することができます。
ということで、ここからはさまざまなお酢の種類について見ていきたいと思います。
(1)穀物酢
私たちの生活に一番身近なお酢がコチラ、穀物酢です。
スーパーなどで販売されているお酢のほとんどがこの穀物酢になります。
穀物酢とは、小麦・とうもろこし・サトウキビといったさまざまな穀物によって作られているお酢のこと。
酸味がやや強めでさっぱりとしていて、「ザ・お酢」といった味わいです。
穀物酢のメリットは、なんといってもそのリーズナブルさ!
そして味がシンプルなため、さまざまな料理に合います。
また、殺菌効果に優れているので、酢漬けなどにすると食べ物を腐りにくくするという効果もあります。
(2)純米酢
穀物酢の次に身近なのが、「米酢」かもしれませんね。
穀物酢は原料としてさまざまな穀物が使われているのに対し、純米酢は「お米だけ」で作られています。
味は、穀物酢と比べるとややマイルドなので、和食やお寿司など、素材そのものの味を引き立たせたいお料理に向いています。
酢酸が多いので、ダイエット効果に優れています。
(3)黒酢
健康に良いということで知られる、「黒酢」。
米酢が「精米」から作られているのに対し、黒酢は「玄米」によって作られています。(小麦や大麦を原料にすることもあります)
また、発酵期間にも違いがあります。
普通の米酢の発酵期間は約4ヶ月間なのに対して、黒酢はなんと約1~3年間も壺の中で発酵させます。
玄米を使っており、さらに長い期間をかけて熟成させているため、クエン酸・アミノ酸・酢酸・有機酸・ビタミンB群などが米酢よりも豊富。
ダイエット効果・健康効果を求める方にオススメです。
(4)もろみ酢
さて、そんな健康効果の高い黒酢をもはるかに凌ぐのが「もろみ酢」。
もろみ酢は、沖縄のお酒である泡盛から作られます。
米を黒麹(くろこうじ)で発酵させて生まれた「もろみ」からアルコール分を抜いたものです。
穀物酢・純米酢・黒酢などの主成分が「酢酸」であるのに対し、もろみ酢は「クエン酸」が主成分。
黒酢のなんと10倍以上ものクエン酸が含まれていると言われています。
さらにアミノ酸も黒酢の1.5倍!
クエン酸サイクルを循環させて体を元気にしたいという方には、もろみ酢がおすすめです。
(5)ワインビネガー
英語でお酢のことを「ビネガー(vinegar)」といいますが、
これは、フランス語の「vin(ワイン)」+「aigre(酸っぱい)」からきた言葉です。
日本では穀物酢や米酢が主流ですが、ヨーロッパではお酢と言えばワインビネガーが主流。
白ワインビネガー・赤ワインビネガーともにフルーティーな味わいで、白ワインビネガーはさっぱりしているので魚料理に、赤ワインビネガーはコクがあるので肉料理によく合います。
クエン酸やアミノ酸はもちろん、ポリフェノールも多く含まれているので、美容効果やアンチエイジング効果にも優れています。
(6)バルサミコ酢
ワインビネガーと同じく、バルサミコ酢もワインから作られるお酢ですが、バルサミコ酢はブドウ果汁を煮詰めて熟成するため、どろっとした非常に濃厚な味わい。
ワインビネガーと同じく、抗酸化作用の高いポリフェノールがたっぷりと含まれています。
美容・アンチエイジングにオススメです。
しかし、和食とは相性がイマイチ合わないのが難点。
サラダ・マリネ・ローストビーフ・魚や肉のソテーなどといった洋風料理とは相性が抜群でとっても美味しいので、上手に取り入れましょう。
(7)ザクロ酢
韓流ブームとともに一躍話題となった、「ザクロ酢」。
真っ赤な可愛らしい色合いと、フルーティーでデザートのような味わいが女性を中心に人気を集めています。
お水、炭酸、牛乳などで割って、ドリンクとして飲むのがおすすめです。
ザクロには老化の原因である「糖化」を防いでくれる効果があると言われているので、韓国人のような若々しく美しい肌を求めている方にはぴったりです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は「お酢のもたらす効果・お酢の種類」についてお話ししました。
お酢は、とても身近でありながら素晴らしい美容・健康効果を秘めている食材。
上手に食生活に取り入れて、いつまでも若々しさと美しさを保ちましょう。
<参考URL>
・ミツカン http://www.mizkan.co.jp/
・日経スタイル https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK3101G_R30C11A1000000/