シーン別に気の利いたものを!ワイン選び入門編
普段からワインを飲まない方は、どんな基準でワインを選ぶといいのかサッパリ分からないですよね。ワインショップでラベルだけを眺めても、味の違いが分からず立ち尽くしてしまったこともあるのではないでしょうか。ショップの方に選び方を聞いて予算以上のものをススメられた、なんていうことも。
ここでは、シーン別のワイン選びのポイントについてご紹介していきます。「食事を盛り上げるにはワインがぴったり」といった時に活かせるポイントや、いざという時のワインマナーまで。知っておくと心強いですよ。
INDEX
ワイン選びにTPOを取り入れて、スマートな手土産に!
ワイン選びには、厳格な決まりはありません。でも、ファッションと同じくTPO(時間と場所と場合)を考えるのは大人としてのマナー。ワイン選びにもTPOを取り入れれば、数え切れないほどのワインの中からある程度絞り込めるものです。
記念日・お祝い会などのメモリアルな席や、レストラン・パーティー会場・ホームパーティーといった場所、親しい相手・目上の方といった同席者の立場や好みなどを優先して考えると、ワインショップの方に相談する際もスムーズにアドバイスをいただけるかもしれません。
もちろん第一には自分の予算。ワンコインで買えるプチプラから数十万円以上という破格値まで、ワインの価格はピンキリです。ワインショップ任せにしないように意思をしっかり伝えておきましょう。
身の丈以上のワインを持って行くよりも、相手とシーンのことを考えているのが伝わるような心のこもった選び方を大切にするといいようです。
【ワイン選びで優先したいこと】
・自分の予算
・相手の好み
・相手との関係性
・シーンに相応しい品格やお値打ち感、エンターテインメント性
scene1 記念日ディナー
二人の特別な日を過ごす時のお供となるワインは、舌の記憶にも残るようなロマンティックなものをぜひ。
ブルゴーニュの赤や白、ボルドーの白といった、ワインに詳しくない人でも耳にしたことのあるような確かなブランドのものを選ぶといいでしょう。結婚記念日や生まれ年などのビンテージワインをプレゼントすると、きっと喜んでいただけますよ。
【ディナーで使える ワンポイント・ワインマナー】
記念日のロマンチックな雰囲気を盛り上げるような濃い赤ワインは、こぼすとシミがつきやすいのでグラスの扱いには注意しましょう。気がつかないうちに口の中や歯が赤黒くなってしまうこともあるので、さりげなく中座して確認するといいですよ。
scene2 仲間と盛り上がるパーティー
タンニンという渋みや果実味がしっかり効いているフルボトルの赤ワインがオススメ。ミディアムでもいいでしょう。人数が多い場面に手土産として持っていくにはコスパのいいものを数本、という考え方もアリですね。
【パーティーで使える ワンポイント・ワインマナー】
そばにいる方のグラスが空になるちょっと前に注ぎ足してあげると、気配り上手と思われます。ワインはグラスの一番ふくらんでいる部分より少し下まで注ぐのが適切量。そこまで戻すイメージで注いであげるとスマートです。
scene3 目上の方やワイン通とのフォーマルな食事会
「ワインに詳しい相手を満足させたい」「目上の方だから特別なものを」と考えてしまうかもしれませんが、自分の理解できる以上のものを無理に選ぶ必要はありません。珍しいものにこだわるのではなく、ワインの基本を押さえておくくらいでちょうどいいものですよ。
格式の高い席には白のムルソー、白のコルシカもオススメです。どちらも世界中の白ワインの中で抜群の人気なので、失礼のないものになります。
【フォーマルで使える ワンポイント・ワインマナー】
乾杯の時は、絶対にぶつけないでくださいね。ワイングラスは繊細だから壊れる、といった物理的な理由だけではありません。海外ではワインの扱いは社交界のマナーでもあるので、目上の方やワイン通の方からマナーがなっていないと減点評価されてしまうかも。顔の高さにグラスを持ち上げて、目を合わせながら乾杯するのがスマートな仕草です。
scene4 明るい未来が開ける祝いの席
大勢の人と共にする祝福の席などは、フランスのシャンパーニュ地方のシャンパンがオススメです。スパークリングワインなら飲み口が爽やかなので、ワインが苦手という人でも口にしていただきやすいでしょう。テイストは、甘口すぎるとこれも苦手な方も多いので、辛口を選ぶというのもコツですよ。
【祝いの席で使える ワンポイント・ワインマナー】
シャンパンと認められているワインは、ラベルに「Champagne」と必ず書かれているはず。そして辛口の表記は「Brut(ブリュット)」。確認しておいてくださいね。