ホットヨガと常温ヨガ。あなたに合ったヨガはどっち？

　初心者にはホットヨガの方がおすすめです。

　理由は柔軟性とヨガの難易度です。

　「ヨガは体が柔らかくないとできないのでは？」と心配している人も少なくないと思います。

　ヨガそのものに体を柔らかくする効果があるので、体が硬くてもあまり心配しないでください。ヨガを続けているうちに、体が柔らかくなっていきます。

　ただ、体が硬い人がヨガを始めると、最初のうちは苦労するかもしれません。

　ホットヨガは通常より温度の高い場所で行うので体が温まりやすく、筋肉や関節が動かしやすくなります。

　体の柔軟性が高い状態でヨガを行えるので、常温よりもポーズをとりやすく感じる人が多いようです。

　体が硬い人や普段あまり運動をしない人は、体がほぐれた状態でヨガをした方がケガの心配が少なくなります。

　ホットヨガは「高温多湿」の中で行うので、激しい動きは禁物。頭に血がのぼりやすいポーズや汗で滑ると危険なポーズなどは避けなければなりません。ヨガの難易度は常温ヨガよりも低めに設定されています。

　将来的にヨガのレベルを上げていきたい人も、ホットヨガから始めて常温ヨガに移行する、というパターンも多いです。

　ホットヨガの特徴は大量の汗をかくことです。

　1時間のレッスン後にはヨガウェアをしぼりたくなるほど、たっぷりの汗をかいていることでしょう。

　常温ヨガでもレベルが上がってくると汗をかくことがありますが、ホットヨガにはかないません。

　ホットヨガはゆったりとした動きではありますが、終わった後は汗びっしょりになっています。いかにも「運動したぞ！」という気持ちになるでしょう。

　汗が出た分、ヨガが終わった後は体重にも変化があります。

　すぐ目に見える変化は達成感や満足感につながるので、モチベーションも維持しやすいと思います。

　ホットヨガは「高温多湿」の中で行うので、通常よりも体温が上がりやすくなります。

　体温が上がると血管が広がり、血流が良くなるので、冷え性の改善に期待ができます。

　また、体が冷えていると筋肉が硬くなり体が動かしづらいので、冷え性の人はホットヨガの方が楽に体を動かせるようです。

　ホットヨガは高温ゆえに、できるポーズに制限があります。

　常温ヨガはさまざまなポーズに挑戦することができます。

　本格的にヨガのレベルを上げていきたい人は、常温ヨガの方がおすすめです。

　ホットヨガが外側からの熱で汗をかきやすくして行うのに対し、常温ヨガには体の中から熱を生み出していくような激しい動きを取り入れる流派もあります。

　汗びっしょりになるホットヨガの方が「運動したぞ！」という状態になりやすいですが、常温ヨガでもしっかり汗をかくことができるのです。

　サウナや温泉が苦手な体質の人は、ホットヨガは向いていないかもしれません。

　ホットヨガはサウナほど暑いわけではありませんが、じっとしていても汗が出てくるほどの室温・湿度に設定されています。

　体質や体調によっては暑さで気分が悪くなることもあるので、特に暑さが苦手という人は常温ヨガの方が不安なく挑戦できると思います。

　ヨガをしながらリラックス効果を感じたいなら、常温ヨガの方がおすすめです。

　ヨガには精神統一や瞑想のイメージもあると思いますが、ホットヨガは少し違います。

　ホットヨガは「高温多湿」の中で行うので、常温に比べて少し息苦しく感じます。息が上がってくる人もいるでしょう。

　呼吸が浅くなると交感神経が優位になり、心身が活動的になります。

　一方、常温ヨガは快適な環境の中で行うので、ホットヨガよりも深く呼吸することができます。

　深い呼吸ができると副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスした状態になりやすいのです。