実は逆効果?ホットヨガとは痩せないダイエット?

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実は逆効果?ホットヨガとは痩せないダイエット?

最近、テレビやネットなどでよくホットヨガのCMを目にしませんか?そんな広告を見て、ホットヨガを始めた人も多いのではないでしょうか。ヨガと聞くと、健康に良さそうなイメージがあったり、汗をかくCMからダイエットに効果的であるイメージがある方も多いと思います。その一方で、実はホットヨガはダイエットに効果的ではない、という噂もあります。今回は、実際にホットヨガはダイエットとして効果的なのかどうかについてご紹介します。

ホットヨガの消費カロリーって

痩せるためには消費カロリーが摂取カロリーより多くる必要があります。だから断食をすると、行動量が摂取量に勝るので自動的に痩せられます。しかし、人間は食べないと生きていけないので、カロリーを気にして高タンパクで低カロリーのものを食べたり工夫をしています。その食事制限ダイエットに加えて、運動をして消費カロリーを摂取カロリーより上回るようにしているのです。

例えば、ジムに行って1時間水泳をするとします。すると700~1000キロカロリー消費されます。

次にジョギングですが、こちらも同じ1時間で400~500キロカロリー、自転車を漕いだら150~200キロカロリー、エアロビクスは240~260キロカロリーと続きますが、 これらを基準にしてみてホットヨガの消費カロリーをみてみると300キロカロリーと意外にも少なめです。

消費カロリーだけみると、しっかり痩せるためのダイエットとしての効果はあまり見込めないといえます。

しかし、ホットヨガに通うことによって確実に消費カロリーは増えているため、全く効果がない訳でもありません。通いはじめて1ヶ月で2キロも痩せた人もいるとの声もあるように、普段の生活や食生活を改善しなくとも、緩やかに健康にダイエットできるんです。がっつり運動をしたくはないけど、少し体型が気になり出した方も気軽に始められるのも人気の秘訣かもしれません。

ホットヨガは何をするの?

ではなぜホットヨガは痩せないといわれてしまうのでしょうか。それは、やはり消費カロリーの少なさが要因です。想定以上に消費カロリーは少ないことを知らずに、ホットヨガの後いつもよりたくさんご飯を食べてしまったり、甘いものをたくさん食べてしまうなど、消費カロリーより摂取カロリーが逆転してしまうのです。しかし大量の汗をかくため、ジョギングをした時のように効果があるように勘違いしてしまったり、喉の渇きを癒すために甘い飲み物をたくさん飲んでしまいますが、それは逆効果でしかありません。ここがホットヨガの落とし穴なのです。大量の汗をかいても、消費カロリーは少ないことを忘れてはいけません。

ホットヨガの効果とは

ホットヨガの特徴として、とにかく汗をかくことが挙げられます。汗をかくことによってどのような効果が得られるのでしょうか。主に4つあるといわれています。

汗をかくことで老廃物や毒素が体内から流れ出し、デトックス効果に繋がります。鼻をかんだり、便を排出することで、老廃物の8割ほどが外に出て、残りの2割は汗から出ているそうです。その2割を外に排出せず体内に残っている状態が長時間続くと、血液をを巡って全身にまわったり、臓器にまわってしまい、体を壊す原因になります。汗をかいて体の老廃物を適度に出すように心がけましょう。

老廃物を外に排出することで、余計なものが体内からなくなり、体調が整います。そうして、免疫力も高まっていきます。これが2つ目の効果として挙げられます。免疫力が高まることによって、外からの衝撃やストレスにも強くなるので、運動をしたあとにスッキリした気分になれるのはこのためです。

汗をかくことによって

そして美肌にも効果があるといわれています。汗をかくことによって、お肌の新陳代謝が上がり、生まれ変わりを早めてくれます。こうしてターンオーバーが促進されるので、美肌効果が望めるのです。最後に、血液がサラサラになる効果もあるといわれています。老廃物や毒素が外に排出されることにより、血行促進が促され、サラサラになり動脈硬化や脳梗塞の予防にも繋がります。

ヨガの目的とは

ヨガの目的とは

ヨガとは元来、痩せるために行っていたものではなく、体質の改善や、呼吸法の習得、瞑想、心の安寧のために行われていたものなのです。4000年前のインドで生まれた「アーサナ」という坐法が元になったといわれています。そのポーズを考えたのはハタ・ヨーガといわれる人物で、そこから「ヨガ」もしくは「ヨーガ」といわれるようになったようです。

普段動かしていないような筋肉をヨガのポーズによって動かすことで、日常生活では落とすことのできない部分の無駄の引き締めに効果があります。そうして体に見える変化が出たところから、ダイエットとしてもヨガが利用されるようになりました。

ヨガとホットヨガの違いとは

大枠は同じものであるヨガとホットヨガですが、具体的には何を持って2つは分けられているのでしょうか。まず大きな差として、ヨガをすることで得られる効能によって分けられます。まずヨガですが、こちらは筋肉量を増やすことを目的にしています。そしてホットヨガは老廃物を外を出すデトックス効果を目的にしたものです。

ホットヨガ

ホットヨガは、身体を動かしながら精神統一を行う「ハタヨガ」がベースとなり、高温多湿な室内で行うことが大きな特徴とされています。室温が38~40℃であり、湿度55~65%程度の環境下でヨガのポーズをとって身体を芯から温め、汗をかくことで、リラクゼーション効果があります。大量の汗を掻くので、1時間ホットヨガを行うと、1.5lほどの水分を要しますが、ここがホットヨガ最大のポイントです。大量に汗をかいて水分を補給することで、代謝が良くなりさらに発汗量も増進されるようになるからです。それにより、血の巡りも良くなり、体内に溜まっていた老廃物や毒素が外に排出されます。ドロドロだった血液にもキレイでサラサラな血液が流れるようになり、デトックス効果があります。そのため、心身ともにリフレッシュできるヨガといっていいでしょう。

ヨガ

ポージング自体にホットヨガとの大きな差はないため、メンタル面での安定を求めている方にはヨガをおすすめです。ホットヨガのように、室内や室温を高く設定しているわけではなく、涼しい室内や、時には公園などの外の環境でのびのびと行います。また、瞑想そのものを重要視しているため、汗を大量にかくようなポーズはあまりせず、身体を大いに動かすということはありません。しかし、適度な温度環境で行うために、多くのポーズに挑戦することができ、どちらかというと筋肉はつきやすいとされています。

そんなヨガはというと、呼吸法、ポーズ、瞑想の三要素を基盤に成り立っています。その1つの特徴である瞑想が私たちにもたらしてくれる効果は計り知れません。精神の安定はもちろんのこと、深い呼吸をすることで高い集中力を手に入れることもできます。五感が済まされ、精神と身体を同時に鍛えられるため、強い精神力が養われるといわれています。

瞑想をするなど、精神部分から美しくなることを目的としたヨガ、と体内改善のために行うホットヨガ。この目的の違いが2つのヨガの違いといえるでしょう。

まとめ

まとめ

ホットヨガは、ダイエットというより、体質改善や、代謝を良くすることを目的としていることはお分かりいただけたでしょうか。ホットヨガに通っているのに痩せないのは、そのスタジオや自分が悪いわけではなく、元々の効能が違っていたのです。短期的なダイエットには向いていませんが、長期的に自分の体質改善のために続けていくと良いでしょう。ホットヨガで老廃物と一緒に日々のストレスや疲れも癒してくださいね。

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