【医師監修】婦人科形成ってどんなことをするの?部位毎に具体的な処置方法を徹底解説

最終更新日:

小陰唇

小陰唇

まず、小陰唇の関する悩みです。

 

サイズが大きすぎたり左右のサイズが非対称であったり小陰唇の位置が下着に擦れてしまい痛みを感じる黒ずみが気になる、などが挙げられます。

 

これらは生まれつき持っているものの場合と、出産や性交渉などで損傷を受けるなどの後天的な理由もあります。

 

サイズが大きすぎると普段の生活をしていても痛みを感じ、自転車などに乗る際に常に痛みを感じるなど、生活に支障が出てくる場合もあるので、手術が必要な場合もあります。

 

また、黒ずみの原因は、はみ出した小陰唇が下着などに擦れて黒ずみを作ってしまう場合がほとんどで、サイズに悩みを抱えている人は黒ずみも気にしている人も多い傾向にあります。

 

日本人の小陰唇の幅は、1~1.5センチが平均とされています。

直立した際に大陰唇から小陰唇が少し見える程度ですと平均のサイズといえるでしょう。

大陰唇から大きくはみ出ていて、垂れ下がっているような場合は少し大きいといえるかもしれません。

小陰唇縮小術

主な手術方法としては、部分麻酔を使用して小陰唇の余分な部分を切り取ります。

この時に黒ずみが気になる部分を切除するため、結果的に黒ずみにも効果的な施術となっています。

 

こちらは約30分程度の日帰り手術となっており、傷の治りが早く、あとに残りにくい特徴があります。

縫合の跡がつきやすいので、5~7日目をめどに抜糸を行う必要があります。

シャワーは翌日から、入浴は1週間、性交渉も1ヶ月後からほどで可能になります。

 

そして、予備知識として、小陰唇と大陰唇の間に副皮というヒダ状のものがあります。

副皮は小陰唇との区別がつきづらく、そのヒダの間には汚れや垢が溜まりやすいため、ニオイや炎症の原因となるケースもあります。

 

また、余分な副皮の切除を、小陰唇縮小術と同時に行うことで、女性器の形をよりキレイに整えることができます。

 

大陰唇

大陰唇とは、小陰唇の周囲にある皮膚と皮下組織でできた部分のこと。

この部分を小陰唇と勘違いしてしまう方もいるようですが、大陰唇とは毛が生えている部分を指します。


大陰唇の悩みとして、加齢や急激なダイエットなどによって皮膚がたるんだり、シワになってしまうことにより、たるんだ大陰唇と小陰唇や副皮が擦れてかゆみが出たり、またタイトなパンツや水着を着た際に大陰唇の皮膚のたるみにより、前から見るとその部分が盛り上がったシルエットになり、目立つケースもあります。

大陰唇縮小術

大陰唇縮小(たるみ取り)は、局所麻酔による手術で所要時間は30分~1時間程度

アフターケアはクリニックによって異なりますが、完全に止血されていることを確認するため、安静室で少し休んだあと、日帰り手術で帰宅することも可能です。

 

また、大陰唇の縫合ではナイロン糸もしくは溶ける糸(吸収糸)を使用するため、遠方の方や術後の通院が難しいという方は吸収糸で縫合を行うなど、一度クリニックで医師に相談してみてはいかがでしょうか。

 

大陰唇注入術(ヒアルロン酸や脂肪注入でによるボリュームアップ)

若い頃はふっくらとしたハリや弾力のある状態ですが、加齢や出産、急激なダイエットなどによってハリや・弾力がなくなると、大陰唇も顔や身体と同じように、シワやたるみが生じます。

 

大陰唇のボリュームが減少し皮膚にシワやたるみが生じると、正面から見たときに大陰唇が細く垂れ下がって見えたり、内側の小陰唇が大陰唇から飛び出て見えることがあります。

 

大陰唇注入術は、そのような悩みに対して大陰唇にヒアルロン酸や脂肪を注入することで、ボリュームのある若々しい形に蘇らせることができます。

 

膣のゆるみは、出産後や加齢などの様々な原因によって膣の筋肉は緩みますが、比較的若いころから症状がでるケースでもあります。

 

これは自力で改善することは難しく、治療が必要となります。

 

膣縮小の治療方法としては、手術、ヒアルロン酸や脂肪注入、レーザー治療など様々な方法がありますので、自分のライフスタイルに合わせて治療を選択することが可能です。

膣縮小術

膣縮小術はクリニックによって、前述した通り、様々なバリエーションでの治療方法があります。

手術、ヒアルロン酸注入、脂肪注入、レーザー治療など様々な方法によって治療は行われています。

 

手術による方法は、クリニックによって術式は異なりますが、基本的には膣壁の筋肉を内側から縫い縮めることで膣のゆるみを改善させます。

 

手術時間は1時間から1時間半程度

 

しかし、手術に抵抗のある方には膣壁にボリュームアップ効果の高いヒアルロン酸、もしくは脂肪注入をすることで加齢により緩んでしまった膣壁にハリを与えつつ、膣の内腔容積を減らします。

 

また、レーザー治療に於いてはインティマレーザーによって、膣内部の奥から膣開口部、さらに小陰唇にまで照射を行い、手術することなく、レーザー照射によって膣全体や尿道、小陰唇などのデリケートゾーンの様々な部位をしっかりとタイトニング(引き締め)ができます。

 

クリトリスのサイズや包茎

次にクリトリス、陰核に関する悩みです。

 

例えば、クリトリスに皮、つまり陰核包皮が被さっている「クリトリス包茎」と呼ばれる状態です。

 

皮が被さることによって陰核と陰核包皮の間に垢が溜まってしまい、悪臭がしたり、常に痒みを感じたり、刺激を受けても感じないなどの症状が生まれてしまいます。

 

また、垢が溜まることで陰核と包皮が張り付いてしまい、性交渉の際に痛みを感じる場合もあります。

 

このクリトリス包茎手術は、余分な部分の陰核包皮を切除するものなので、手術時間は15分程度の局所麻酔のみを使用するものとなっています。

 

乳首の黒ずみ除去

乳首の黒ずみ除去

乳首の黒ずみができるのには、衣類によって生まれる摩擦や紫外線から肌を守るためにメラニン色素が生成されることが関係しています。

 

摩擦などによって細胞がダメージを受けることにより、表皮に対するストレス応答としてメラニンが生成されています。

乳輪黒ずみレーザー治療

通常の場合、1ヶ月をサイクルとして古い角質が生まれ変わる際に、メラニン色素も垢となって剥がれます。

 

しかし、肌の代謝が悪いと角質が生まれ変わる回数も減り、メラニン色素がたまり、黒ずみとなってしまいます。

 

レーザー機器を使用し、黒ずみを除去する手術では、人によって異なりますが、1回から3回で効果が実感できるといわれています。

 

乳輪の縮小

こちらも個人によって個体差がありますが、乳輪のサイズは出産や授乳などが理由でサイズが大きくなることがあります。

その大きさが気になる場合は、乳輪縮小の手術が良いでしょう。

 

乳房の形状や乳首の状態、乳輪の形状によって手術の方法は異なりますが、基本的には乳輪の外側部分もしくは乳頭の外側部分を切除し、サイズを小さくするものとなっています。

 

切除後は綺麗に縫い合わせて縮めるので、目立つこともなく綺麗な丸の形に仕上がります。

 

また、乳腺に触れることもないため授乳にも影響はありません。

陥没乳頭

陥没乳頭とは、表に突起しているはずの乳頭が中に入っている状態を指しています。

 

「仮性」といって刺激によって突出するものと、「真性」といって刺激を受けて出てこずに、陥没している2種類のタイプがあります。

 

真性の場合、陥没していることが原因で授乳することができないため、手術をする必要があります

 

乳管部分が未発達で短く、乳首が乳管に引っ張られ陥没しているため、乳腺で作られた母乳を乳児がうまく授乳できないケースがあります。

 

陥没乳頭は見た目の問題だけでなく、陥没していることが原因で垢や分泌物が溜まりやすく、不衛生です。

 

乳腺炎になってしまう場合や、授乳ができないといった機能的な問題もあるので、早めの治療をおすすめします。

その他の手術

その他にも様々な悩みにアプローチする方法があります。

 

例えば、薄くなってしまったアンダーヘアーへ自毛を育毛する手術乳頭のサイズや長さを整える乳頭縮小手術などがあります。

まとめ

まとめ

いかがでしたか?

女性器の手術というと、大きな痛みを伴うイメージがあるかも知れませんが、粘膜であるため血行がよく、化膿しにくい場合もあります。

 

意外にも痛みが少ない施術が多く、傷跡も残りにくいため、気軽に行いやすい手術といってよいでしょう。

 

相談しにくい婦人科形成に関する悩みですが、クリニックで相談をしてみるだけでも少し気持ちが楽になるかも知れません。

 

ですが、出産経験のない女性は出産に影響を及ぼしてしまうことを理由に手術を行えない場合もあるので、医師と相談して後悔のない施術を行ってくださいね。

監修医師プロフィール

監修医師プロフィール

みずほクリニック 院長 小松 磨史(こまつ きよし)

 

[経歴]
H6年 札幌医科大学卒業
H6年 札幌医科大学・形成外科入局
H10年 札幌医科大学・大学院卒業 医学博士取得
H10年 米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)
H12年 札幌医科大学・形成外科 助教
H14年 北海道砂川市立病院・形成外科 医長
H17年 大手美容形成外科入職(院長歴任)
H26年 みずほクリニック開院(院長)

 

[免許/資格]
・日本形成外科学会・形成外科専門医
・日本美容外科学会・正会員
・医学博士

 

[メッセージ]
私達が目指すのは、一人ひとりのコンプレックスを克服し、自信に満ちあふれた笑顔と晴れやかな気持ちでいて頂けることが何よりもの願いです。そのためには真摯に患者様と寄り添い、これからも美容外科医としての使命を果たしていきたいと考えております。

 

[クリニック紹介]
公式HPはコチラから

 

掲載日:

CATEGORY