新元号は令和!平成最後に知っておきたい元号の話
本247回目の改元。2019年の5月1日、ついに元号が平成から「令和」へと変わりますね。今回は天皇の退位・即位に際して改元されますが、平成元年以降生まれの人にとっては初めての改元。ゴールデンウィークが10連休になる!なんてなんだか盛り上がっているけど、なんでこの時期なの…?という気もしませんか?昭和から平成への改元をリアルタイムで体験した方々も、それぞれの元号について深く考えたことはあまり無いのではないでしょうか。「元号」というものについて、少し掘り下げて考えてみましょう。
元号ってどういうスタンスなの
そもそも元号って必要なの?って思いませんか?私は思っていました。実際海外で年を表す場合、「平成○○年です」と言ったところで何を言っているのだろうと思われてしまいそうですし、日本においても何らかの手続きをする際の公的書類には西暦で記入することが多いですよね。では、なぜ元号というものはなくならないのでしょうか。
なぜ元号の歴史は長いのか
なぜ元号の歴史は長いのか、それは歴史が長いからです。なんだかふざけている様ですが、全くふざけていません。初の元号「大化」から256回も改元されてきたという日本の立派な歴史。これを今更急に無くそうだなんて大変な話になってきますよね。
加えて、日本固有の元号を使っている、という事実は立派な日本独自の文化と言えるのでは無いでしょうか。これは、日本はどこからも支配されず独立しているんだということを示しているんですね。2679年も続く日本という国のプライドが、そこに隠されているのかもしれません。
改元のタイミング
2019年、天皇の退位・即位に当たり平成から令和への改元がなされますが、では改元とは天皇の即位の際に限るものだと決められていたのか、というと、それは違います。他の改元理由としては
・縁起のいいことがあった
・大災害や戦争など、大規模な混乱が起きた
などがあります。明治時代以降は天皇の即位に合わせて改元がされてきており、言葉は聞いたことがあるかもしれませんが「一世一元制」という形をとっています。しかし上で書いた通り、江戸時代以前は縁起が悪いことが重なると改元をすることも珍しくなかった様です。
令和への改元も天皇即位の儀式、という意味合いではありますが、度重なる重大な災害を断ち切るための縁担ぎなのかもしれませんね。
それぞれの元号から時代を考える
今の日本を支える多くの人が過ごしてきた、昭和や平成。今回令和に改元する、ということで少し元号に興味が沸いたかもしれませんが、自分の生まれ年の元号についてゆっくり考えることってあまり無いですよね。2つ前の元号となってしまう昭和、ついに昔の元号となってしまう平成ですが、令和に改元される前に少し深く触れてみませんか。改めて令和との繋がりも考えてみると面白いですね。
「昭和」という時代
1926年12月25日から始まった昭和。大正天皇の崩御により始まった昭和ですが、64年という長い年月を支えてきた元号で、外国の元号を含めても最も長く続いた元号だそうなのです。
昭和といえば文化も大変発展しましたが、第二次世界大戦や原爆投下、満州事変など暗いイメージが頭に思い浮かぶ人も多いのでは無いでしょうか。決して安定していた時代とは言えないかもしれません。
しかし今回新元号として定められた「令和」ですが「昭和」とどことなく似ていますよね。どことなくというか、「和」が同じなのは一目瞭然です。昭和の時代で落ち着かなかった物事を、令和で終着させたいという思いがあるのでしょうか。消すことのできない歴史を、忘れてはいけないという思いもあるのかもしれません。
「平成」という時代
1989年1月7日から開始した平成。昭和天皇崩御により開始したのが平成です。小渕恵三が色紙を掲げた様子はあまりにも有名ですが、以前にその様な習慣はなかったらしく、小渕恵三独自のアイデアだそうです。平成への改元の際には他に「修文」や「正化」の候補が上がっていたそうですが、今となっては平成以外の元号には違和感がありますよね。
バブルや震災など、はたまた携帯やiphoneの発展など昭和とは全く違う毛色の時代となった平成ですが、令和にはさらなる新しい何かが待っているのでしょうか。
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