【医師監修】肌の潤いが増す?!『水光注射』の成分・効果・料金相場・副作用を徹底解説
近年、女優やハリウッドセレブが受けているということで一躍話題になった「白玉注射」。
しかしそれと同時に、とある「もうひとつの注射」がブームになりつつあるのをご存知ですか?
その名は「水光注射」。
水光注射とは、皮膚の浅い部分にヒアルロン酸をメインとする美肌成分を注射してハリやツヤおよびうるおいや透明感を蘇らせるという施術のこと。
赤ちゃんの肌はプルプルで透き通るような健やかな肌なので、水光注射は別名「赤ちゃん肌注射」とも呼ばれます。
「あれ、皮膚にヒアルロン酸を注入するのならそれならただのヒアルロン酸注射と変わらないのでは?」
と思ったそこのアナタ!
そう、そこが重要なポイントなんです。
水光注射は、今までのヒアルロン酸注射とは一線を画す画期的な注射です。
本日は、そんな「水光注射」と「ヒアルロン酸注射」のスペックを比較していきたいと思います。
水光注射って?
最近じわじわと知名度があがりつつある「水光注射」。
名前からしてお肌がキレイになりそうな響きですよね・・・。
水光注射とは、韓国を中心に人気を集めている美肌治療のこと。
たっぷりと水分を含んだ、ハリツヤのある肌に導いてくれるということで今話題なんです。
白玉注射といい水光注射といい、最先端の美肌治療ってやっぱり韓国発のものが多いですよね。
さすが美容大国・・・。
とはいえ、「水光注射」だなんて、名前からは一体何を注射するのか分からないですよね。
一体、どのような注射なのでしょうか。
水光注射は、粒子の細かい「非架橋ヒアルロン酸」を、お肌の浅い部分に注入してきます。
つまり、ツヤとハリ、透明感に溢れ、内側から光り輝くような美肌「水光皮膚(ムルガンピブ)」を実現するために、非架橋のヒアルロン酸を顔全体に広く浅く注入する保湿法として始まった治療法。
ヒアルロン酸とは、もともと人間の体内にも存在し、皮膚・軟骨・眼の角膜にあるゼリー状の物質です。
ヒアルロン酸1gで6リットルもの水を保持できる高い保水力があり、その特性から医薬品や化粧品などに幅広く利用されています。
若いうちは細胞の働きが活発でヒアルロン酸が順調に生成されますが、加齢や紫外線の影響で細胞の活動が衰えるとヒアルロン酸の生成量も減少していきます。
体内にあるヒアルロン酸量は、20歳のときを100%とすると、30歳では65%、50歳で45%、60歳では25%とピーク時の1/4にまで減ってしまいます。
そのため、十分な水分を保持できず、真皮の構造がスカスカになり、表皮を支えられなくなることで、しわやたるみが発生します。
このように、ヒアルロン酸は加齢に伴って減っていってしまいますが、それを直接補うことができるのが「水光注射」なのです。
さらに、注射による刺激で線維芽細胞が活性化され、肌自体がコラーゲンを産生するのも促進してくれるので、ダブルでお肌をぷりぷりにすることができます。
極細針で傷つけると皮膚内でわずかな出血があり血小板が止血に働きます。
このとき、血小板から成長因子が放出されて肌のコラーゲンが増えるという仕組みが「針によるダイレクトな皮膚再生」のメカニズムです。
クリニックによっては、ヒアルロン酸に加えてビタミンC、プラセンタ、成長因子なども混ぜて注射することができるようです(後述)。
ヒアルロン酸注射との違いは?
ここまでの話を聞いていると、
「それって要するにただのヒアルロン酸注射だよね?」
と思われた方も多いかもしれません。
でも誤解のないよう!
水光注射は、一般的なヒアルロン酸注射とはさまざまな点で異なる治療なんです。
ここからは、「ヒアルロン酸注射と水光注射の違い」に焦点を当ててお話ししていきたいと思います。
ヒアルロン酸注射と水光注射の違い(1)ヒアルロン酸の種類
一般的なヒアルロン酸注射と水光注射の違いとしてまず挙げられるのは「ヒアルロン酸の種類」。
一般的なヒアルロン酸注射では、分子が大きめのヒアルロン酸が使用されます。
ヒアルロン酸は効果を持続させるために、ヒアルロン酸同士を結びつけ吸収されにくい構造に加工されています(「架橋(かきょう)」という)。
架橋の方法によってヒアルロン酸の持続力や使用用途が変わります。
そのため、ヒアルロン酸注射では一般的には、硬く粘度が高い架橋ヒアルロン酸が用いられることが多く、鼻の高さを出したり、唇をボリュームアップさせたり、深く刻まれたしわをふくらますのに向いています。
ひとことで言うと「立体感を出すことができる」というのが特徴です。
一方、水光注射で使用されるヒアルロン酸は、非架橋(ヒアルロン酸同士がくっついておらずバラバラになっている)で、分子が細かいソフトで低粘度なヒアルロン酸が使用されます。
細かいヒアルロン酸が満遍なく広がるため、一般的なヒアルロン酸のように不自然なボリュームが出ることがなく、自然なハリとツヤを与えることができます。
最近では注入ヒアルロン酸の開発が進み、これまでよりも長期間効果が持続するものや注入後によりナチュラルに見える非架橋ヒアルロン酸が登場しています。
ちりめんじわ、ハリの無さ、ツヤの無さ、キメの荒さなどといったお肌の潤い不足を改善するのに向いている注射であると言えます。
一般的なヒアルロン酸注射のようにボリュームをだすのには向いていませんが、だからこそ「ヒアルロン酸を打って肌がボコボコになってしまった」という心配もほとんどありません。
ヒアルロン酸注射と水光注射の違い(2)注入する層
もう一つの違いとして挙げられるのは、「注入する層」です。
一般的なヒアルロン酸の注射の場合、注入するのは「真皮の深層」。
肌のやや深いところに打つことで、肌にもともとあるヒアルロン酸と結合し、皮膚の下からしっかりとお肌を持ち上げてくれます。
法令線など既にある深めのシワに沿って注入することで外見上シワを浅く見せることを可能にすることが分かりやすいかと思います。
しかし、深いところにうつ分、人によっては赤みや皮下出血などが起こってしまうこともあります。
一方、水光注射が注入されるのは「真皮の浅層」です。
肌の1~2mmという浅いところに打つため、皮膚の下からふっくらとお肌を持ち上げる効果というものはありません。
ですが、分子が低くサラサラとした非架橋のヒアルロン酸が浅い層に注入されると、均一に広がり、肌の保水力を高めてツヤを改善してくれます。
注入したい深さに、広範囲かつ均一・確実にヒアルロン酸を浸透させることができます。
一般的なヒアルロン酸注射と比べて、赤みや出血なども起こりづらいのが特徴です。
多少の赤みや出血があったとしても、ほとんどはメイクで隠せるレベルです。
すなわち水光注射はヒアルロン酸注射に比して、痛み・内出血などのダウンタイムが少ないというメリットもあります。
ヒアルロン酸注射と水光注射の違い(3)他の栄養素の有無
一般的なヒアルロン酸注射の場合、たいていは「ヒアルロン酸のみ」を注入します。
他の美容成分を混ぜて注射することはあまりありません。
一方、水光注射の場合は、自分のニーズに合わせて他の美容成分を混ぜて打つことが可能。
たとえば、
・ビタミン
・プラセンタ
・成長因子
・アミノ酸
などを混ぜることが可能です。
例えば、ビタミンC をオプションで加えることで、ビタミンCが細胞の酸化を防いでアンチエイジング効果を発揮し、メラニン色素を還元してシミを薄くするほか、メラニンが生成させるのを防いで新しくシミができるのを防ぎます。
すなわち、美白や抗酸化作用によるニキビの改善にもつながることが期待されます。
また、ヒアルロン酸をベースに成長因子を配合した水光注射も人気があります。
FGF(線維芽細胞成長因子)は組織を修復・コラーゲンの産生・ヒアルロン酸の産生、EGF(上皮細胞成長因子)は上皮細胞の成長促進・血管新生、傷の治癒を促進、というように成長因子には色々な効果があります。
複数の美容成分を注入することで、さらに高い美容効果を期待することができるのです。
水光注射の魅力の一つが、ヒアルロン酸と美肌効果の高い薬剤を合わせて肌にダイレクトに注入することにより、肌質改善の相乗効果を可能にできることだと言えるでしょう。
水光注射は「スキンケア」感覚
このように見てみると、お顔の形状自体を変えてしまう一般的なヒアルロン酸注射と異なり、水光注射はお肌の調子を整えてくれるものです。
ヒアルロン酸注射というと「プチ整形」の部類に入れられることが多いかもしれませんが、水光注射はどちらかというと「スキンケアの延長線上」という印象です。
肌にうるおいを与えて(保水力の改善)、キメを整え、ターンオーバーを正常化させ、健やかな素肌を保ちます。
ターンオーバーのサイクルが整うと、肌の表皮の基底層からの新しい分裂細胞がどんどん古い細胞を押し上げ、肌のうるおいに重要なバリア機能を高めることになり乾燥や外的刺激に強い肌になります。
そのため、水光注射はうるおい不足が気になっているすべての方にオススメ!
カサカサのお肌が、注射でうるうるぷるぷるになるなんてとても魅力的ですよね。
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