【医師監修】これってアトピー?そんなときにお肌のためにできることをわかりやすく解説
アトピーなお肌に出来ること~炎症を抑える編~
保湿の次は炎症を抑える対策をチェックしていきましょう。
皮膚の炎症を抑える塗り薬といえばステロイドですが、口コミで見た副作用が心配になったり、使用してみて想像以上に効きが良かったりしたため、不安になってしまう方もいるようですね。
ステロイドは様々なシーンで使用されているのですが、今回はお話させていただくのは皮膚に塗る外用剤。
副作用に関してですが、外用剤では全身に作用する事は無く、出るとしたら塗った部分に出る“局所的副作用”。
主に皮膚が薄くなったり、産毛が濃くなったり、メラニン色素が少なくなったり、水虫等の真菌感染をしやすくなったりといった症状が出る事があるみたいですが、ほとんどが一過性。
まずはステロイドって何なの?を見てみましょう。
ステロイドって何?
その外用剤の薬効成分として含まれているのがステロイドホルモン。
このステロイドホルモンは身体の中で分泌されている副腎皮質ホルモン。
その中でも糖質コルチコイドという成分を合成したお薬。
実は体内で生成されている身近な物質なんです。
細胞の中に入り作用し、炎症を鎮め、アレルギーや免疫を抑えるのに大きな効果を発揮してくれます。
ステロイドは5つのランクの強さに分けられ、顔のように皮膚が薄く吸収しやすい場所は弱め、皮膚の暑い手足には強めのモノといった具合に皮膚の厚みによって使い分ける必要があります。
また、初期症状を抑える為に最初は強めのものを塗り、症状が落ち着いたら弱めのモノに変更するような塗り方をする事もあるのですが、不安な場合はやはり相談する事をオススメします。
塗り方としては、保湿剤は全体的に塗って、ステロイドは患部より少し広めに塗ると良いですよ。
アトピーなお肌に出来ること~お掃除編~
保湿と炎症を抑える事が出来たら、お部屋のお掃除も忘れずに!
お掃除をマメにしてダニやアレルゲン等のアトピー悪化要因の対策をしましょう。
ほこりは空中に舞いやすく、静電気やモノに付きやすいという性質があるので、基本的に上から下に掃除をしていきます。
掃除機をかける前にフロアワイパーでホコリを取っておくと掃除機の排気でホコリが舞い上がらずに良いですよ。
アトピーなお肌に出来ること~番外編~
保湿や炎症を抑え、お掃除もしたけれど、他にも改善出来る事があったら取り入れたいと思いますよね?
その欲が美肌への近道。
簡単に取り入れられるモノなので是非、取り入れてみてくださいね。
漢方
漢方は効果が出るまで時間がかかるイメージがありますよね?
即効性は無くとも根本から治すというのが東洋医学。
長い目で見ると身体のバランスを整えていくのも良いかと思います。
アトピーの原因に関しては東洋医学的的にも気・血・水のうちどれか1つだけではなく複合的な乱れが生じている事が原因と考えられているので、痒みを抑える処方、体質を改善する処方とあるのですが、それぞれの体質によって処方が変わるので相談し取り入れてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、皮膚科・美容皮膚科の専門医師に監修いただき、アトピーなお肌の状態を改善するために出来ることをご紹介してまいりました。
いろいろな対策があったかと思いますが、アトピーかも?!というお肌トラブルの際のケアに少しでもお役に立てれば幸いです。
監修医師プロフィール
かなで美容クリニック 院長 安仁屋 僚
[経歴]
沖縄県出身。琉球大学医学部卒業後、赤十字病院、都内大学病院皮膚科にて急性期~慢性期の皮膚疾患、外科手技を幅広く学び、研鑽を積む。
複数の皮膚科・美容皮膚科クリニック勤務を経て2021年2月より、樂(かなで)美容クリニック院長に就任。
[クリニック紹介]
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