化粧水の浸透を良くする「ブースター化粧品」は危険?
最近よく耳にする「ブースター化粧品」という言葉。
よく聞くけど、どんなものかご存知ですか?
ブースター化粧品とは、化粧水の前に使う「導入美容液」のこと。
これをあらかじめ塗っておくことで、あとからつける化粧水や美容液の浸透がよくなると言われています。
とはいえ、ブースター化粧品をつけるかどうかでそんなに変わってくるのでしょうか?
ブースター化粧品を使わなくても化粧水や美容液はちゃんと浸透しているし、特に必要性を感じない…。という方も多いですよね。
今回は、ブースター化粧品はつけたほうが良いのかどうか、徹底解剖していきたいと思います。
ブースター化粧品って?
一般的に、スキンケアの順番は
「化粧水→美容液→乳液→クリーム」
というのがよく知られている一連の流れですよね。
スキンケアの一番最初は「化粧水」というイメージがありますが、ブースター化粧品は、その化粧水よりも「前」につけるもの。
・ブースター化粧品
・ブースターセラム
・ブースターローション
・導入美容液
・プレ化粧水
・ふき取り美容液
など、さまざまな名称で呼ばれていますが、すべて「ブースター化粧品」です。
最近はブースター化粧品のアイテムが続々増えているので、上記のような名称を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
ブースター化粧品のはたらきは「後押し」?
そもそも、ブースター化粧品のはたらきとは何なのでしょうか?
英語の「boost(ブースト)」は日本語に訳すと「後押しする」という意味。
そして「booster(ブースター)」は「後押しするもの」という意味になります。
そう、ブースター化粧品は「後押ししてくれる化粧品」のことなのです。
では一体、なにを「後押し」してくれるのでしょうか。
ブースター化粧品のはたらきを簡単に説明すると「化粧水や美容液の浸透を高めてくれる」ということ。
つまり「浸透」を後押ししてくれるのです。
ブースター化粧品のアプローチはさまざま
浸透を後押ししてくれるとは言っても、そのアプローチ方法はさまざま
どのように浸透するようにしているのかは、メーカーや商品によって異なります。
ブースターのタイプ(1)肌のphを一時的に変える
まずよくあるのが、このパターン。
お肌のペーハー(ph)を一時的に変えることで化粧水の浸透をよくするという仕組みです。
お肌はもともと弱酸性を保っているのですが、弱アルカリ性のブースター化粧品を付けることで、一時的にお肌が弱アルカリ性に傾きます。
弱アルカリ性に傾いたお肌は、「弱酸性に戻さないと!」と、アルカリを中和するためにアミノ酸などの酸性物質を分泌します。
この酸性物質には角質を柔らかくする効果があるので、あとからつける化粧水や美容液の浸透が良くなるのです。
ブースターのタイプ(2)うるおいで角質を柔らかくする
2つ目は、うるおいによって角質を柔らかくするパターン。
お肌は、うるおっているほど化粧水や美容液の浸透が良くなります。
逆に、水分や油分が足りず、角質が乾燥して硬くなっていると、スキンケアの浸透が悪くなってしまいます。
この性質を利用して、「アミノ酸」や「ホホバオイル」を配合したブースター化粧品をつけることで角質が柔らかくなり、次につける化粧水や美容液の浸透が良くなります。
ブースターのタイプ(3)古い角質を取り除く
3つ目は、古い角質を取り除くことで浸透を良くするパターンです。
硬くなっている角質が化粧水の浸透を妨げてしまうのは上述のとおりですが、このタイプはそんな角質を取り除くことで浸透をよくします。
フルーツ酸など、角質をマイルドにピーリングしてくれる成分を配合することで、余計な角質を取り除き、化粧水の浸透を高めてくれます。
このように、ひとえに「ブースター化粧品」と言ってもさまざまなタイプのものがあることが分かります。
また、上記の種類のうち複数のタイプにあてはまるブースター化粧品もあります。
ブースター化粧品は諸刃の剣?否定的な意見も
ブースター化粧品は、お肌に合っていれば「モチモチになった」「化粧水の浸透が良くなった」と、満足度の高いアイテムですが、同時に否定的な意見も存在します。
ブースター化粧品の多くには、浸透を良くするために「界面活性剤」や「エタノール」が配合されています。
界面活性剤やエタノールは乳化剤としてはたらき、化粧水や美容液、乳液などをお肌になじみやすくしてくれる作用があります。
しかし同時に、界面活性剤やエタノールは、敏感肌の方にとってはお肌に刺激となってしまう物質でもあります。
お肌が敏感で「お肌に合っていない化粧品を使うとすぐに荒れてしまう」という方にとって、ブースター化粧品は「諸刃の剣」。
そういった方は、界面活性剤やエタノールなどが配合されていない、無添加のブースター化粧品の使用をおすすめします。
ブースター化粧品はつけた方がいいの?
結局のところ、ブースター化粧品はつけた方がいいのでしょうか?
それともお肌へのリスクを考慮してつけない方がいいのでしょうか?
こればかりは、「個人差がある」としか言いようがありません。
ブースター化粧品をつけなくても、洗顔直後は余計な汚れや角質も取れているため、化粧水や美容液は浸透しやすい状態になっています。
なくても特に問題はありません。
しかし、「ブースター化粧品をつけることで化粧水の浸透が良くなった!」という意見もあるため、必要を感じている方は一度試してみる価値があるかもしれません。
私にブースター化粧品は必要?
「自分にブースター化粧品が必要なのかどうかがわからない!」
という方は、以下の項目を参考に、自分にブースター化粧品が必要かどうかを判断してみてください。
ブースター化粧品を試す価値がある人
・年齢を重ねて化粧水や美容液の浸透が悪くなってきた
・角質が溜まっているのを感じる(ざらつき、ごわつきなど)
・肌がカサカサしていて潤いが保持できない
ブースター化粧品が向いていない人
・化粧水や美容液の浸透について特に不満を感じていない
・お肌が敏感で、合わない化粧品を使うと荒れてしまう
・ニキビや吹き出物など、今現在肌荒れしている
あくまでも参考ではありますが、ブースター化粧品が必要かどうか迷った方はこれをもとに決めてみてください。
敏感肌でも使えるおすすめのブースター化粧品は?
キャメロン&ガブリエル / ヘヴンシャワー
※画像は公式サイトより引用
最後に、「私は敏感肌だけどブースター化粧品がどうしても気になる!」という方のために、お肌へ負担となる成分を極力排除した、おすすめのブースターをご紹介します。
それがこちら。
キャメロン&ガブリエルの「ヘヴンシャワー」です。
キャメロン&ガブリエルは、お肌への負担となる成分を使わず、「優しさ」にこだわっているコスメブランド。
そんなキャメロン&ガブリエルから発売されている「ヘヴンシャワー」も、お肌への優しさを第一に考えた無添加のブースター化粧品です。
敏感肌さんにとって負担となる「合成界面活性剤」や「エタノール」が一切使用されていない、数少ないブースター化粧品。
その代わりに、「天然発酵液」を使用することで角質を柔らかくし、化粧水や美容液の浸透を高めてくれます。
さらに、
・お肌を整えてくれるブルガリア産の「ダマスクバラ花水」
・年齢肌にアプローチする2種類の「ビタミンC誘導体」
・毛穴のたるみを整える「アーティチョークエキス」
等、他にもさまざまな美容成分が配合されており、もはやスキンケアのメインとしても使えるほど贅沢なブースター化粧品となっています。
敏感肌の方、年齢肌をケアしたい方、効果的なブースター化粧品を探している方などにオススメなアイテムです。
まとめ
今回は「ブースター化粧品」についてご説明しました。
ブースター化粧品は、他のスキンケアアイテムと比べてやや上級者向けのアイテム。
あまりにも安価なものだとお肌へ負担となる成分が含まれている可能性もあるため、慎重に選ぶ必要があります。
しかし、もしお肌に合っていれば、浸透が良くなりモチモチのお肌が手に入るという、毒にも薬にもなる不思議なアイテム。
「ワンランク上の美肌を目指したい!」という方は、チャレンジしてみても良いかもしれません。
<参考URL>
・キャメロン&ガブリエル https://www.cameron-gabriel.co.jp/
・大人のスキンケア教室 https://otona-skincare.com/skincare/post-3719/