脂肪燃焼には『カルニチン』が効く!?得られる効果や正しい摂取方法を解説【専門家監修】
春先になると気になるのが体型。
薄着の季節になってから慌ててダイエットするよりも、今のうちに体型を意識した生活をはじめませんか。
とはいえ、「厳しい食事制限や運動はちょっと…」という方におすすめなのが『カルニチン』です。
カルニチンは、脂肪燃焼にとても重要な成分。
今回は、カルニチンが発揮するスゴイ効果と、正しい摂取方法までを詳しく解説していきたいと思います。
「カルニチン」とは
カルニチンとは、脂肪燃焼効果を期待できる物質で、わたしたちのカラダの大半の細胞に存在し、エネルギーを産生するはたらきがあります。
カルニチンは肉類や魚介類、乳製品などの動物性食品に特に多く含まれています。
脂質からエネルギーを作り出し、脂肪を効率良く燃焼してくれるため、ダイエットにもおすすめです。
続いては、カルニチンの脂肪燃焼の仕組みについてさらに詳しく解説します。
脂肪燃焼を促進するカルニチン
カルニチンはアミノ酸の一種。
ヒトの細胞内にあるミトコンドリアでは、糖質・脂質といった栄養素からエネルギーを作り出しています。
カルニチンは脂質のエネルギーの元となる脂肪酸をミトコンドリアに運ぶ役割があり、脂肪燃焼に深く関わっています。
もしカルニチンが不足し、脂肪酸をミトコンドリアへ運搬するはたらきが低下すると、体脂肪として蓄積される原因にもなります。
脂肪燃焼を促進するにはまず、カルニチン不足にならないようにする必要があるのです。
カルニチンの正しい摂取方法
カルニチンは基本的に、必要摂取量については食物からの摂取が推奨されています。(※1)
栄養補助食品やサプリメントは、あくまでも補助程度にとどめ、できるだけ食物から摂取するようにしましょう。
カルニチンが多く含まれる食品は以下の通りです。
牛肉、豚肉、鶏肉
赤貝
豆類
牛乳
牛ステーキ4オンス(約113g)を加熱調理した場合、カルニチン含有量は56~162mgになります。(※2)
ちなみに、カルニチンの一日あたりの推奨摂取量は決まっていませんが、厚生労働省によると、摂取上限目安量は一日1,000mgとなっています。(※3)
過剰な摂取は控え、適切な摂取量にとどめるようにしましょう。
漢方薬ダイエットの効果はいかに
カラダに優しいダイエットを考えているなら、実は漢方薬もおすすめ。
漢方薬は植物や鉱物といった自然由来の生薬で作られていて、西洋薬よりも副作用リスクが低いと言われています。
漢方薬は、カラダの内側から太りにくく痩せやすい体質を目指します。
食生活の見直しや継続的な運動を続けるのが難しい方でも、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理なく続けられるでしょう。
ダイエットには、
「血流を良くして基礎代謝をあげる」
「水分の循環を良くして老廃物の排出を促す」
「自律神経を整えてストレス過食を防ぐ」
「脂肪の吸収を抑え、燃焼をサポートする」
といったはたらきを持つ漢方薬を選びます。
<ダイエットにおすすめの漢方薬>
▼防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
便秘がちでおなか周りに脂肪がついている方に適しています。
カラダにたまった余分な熱を発散し、血流や水分代謝を良くして不要なものを排出します。
▼防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
色白でぽっちゃりして、むくみが目立つ水太りの方に適しています。
余分な水分を排出し、水太りやむくみにはたらきかけます。
▼大柴胡湯(だいさいことう)
イライラして食べすぎてしまうストレス過食で悩んでいる方に適しています。
自律神経のバランスを整え、気持ちを落ち着かせるとともに、脂質代謝も高めます。
なかなか時間がなくて調べる時間や相談しに行く時間がないという方には、漢方のプロにオンラインで個別相談ができ、その人に合った漢方を見極めて自宅まで郵送してくれるサービスもあります。
<参考リンク>
まとめ
いかがでしたか?
『カルニチン』はアミノ酸の一種で、脂肪燃焼に大きく関わっています。
不足すると体脂肪が蓄積する原因にもなるので、食事できちんと摂取しカルニチン不足に陥らないように気を付けて、夏までにダイエット成功させましょう!
<参考文献>
執筆者プロフィール
一般社団法人日本サプリメント協会理事長
あんしん漢方
後藤 典子(ごとう のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
YouTubeチャンネルで健康リテラシー向上のための情報を発信している。
また、2023年からはSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動も行っている。