セラミドの種類は何種類?働きや「ヒト型セラミド」の効果について解説

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セラミドの種類は何種類?働きや「ヒト型セラミド」の効果について解説

セラミドは表皮の角質層に存在し、水分を保持する重要な役割を果たします。化粧水や美容液などに含まれていることも多いセラミドですが、種類があるのをご存じですか。

 

今回はセラミドの4つの種類について解説し、その中でもヒト型セラミドが良いといわれる理由をわかりやすく解説します。

 

普段何気なく化粧品を選んでいる方も、配合されている成分を理解することでより自分にあったものを選べるようになりましょう。

セラミドとは

そもそもセラミドとはどのような成分、機能でしょうか。ここではセラミドの役割について解説します。

セラミドは肌のバリア機能の役割を持つ

セラミドは、肌の表面にある表皮の角質層という部分に多く存在します。セラミドは角質層の水分を保持する役割があるため、セラミドが不足するとバリア機能が低下します。その結果、乾燥や肌トラブルを引き起こしやすくなるのです。

 

また、セラミドは紫外線やアレルゲンからも肌を守ってくれます

セラミドの働き

セラミドには主に以下3つの働きがあります。

 

保湿効果

バリア機能

美肌・美白効果

 

・保湿効果

セラミドは水分と結合することで角質層の水分保持に役立ちます。

 

・バリア機能

バリア機能を作っている重要な成分にセラミドがあります。バリア機能とは表皮を保護、保湿する機能のことで、バリア機能がしっかりしていると乾燥やアレルゲンから肌を守りやすくなります。

 

・美肌・美白効果

セラミドが不足し、バリア機能が弱まった肌は紫外線の影響を受けやすくなります。角質層のセラミドが十分にあると紫外線の影響を受けにくく、美肌・美白効果に効果的です。

セラミドは年齢を重ねると減少する

年齢を重ねると肌の悩みも増えますよね。実は加齢による肌の悩みにもセラミドが関係していると考えられています。

 

セラミドは肌でも生成されますが、生成量は年齢を重ねるごとに減少し、30代で急激に減少するとされます。セラミドは水分を保持するため、肌のハリや若々しさに直結するのです。そのため、毎日のスキンケアでセラミドを補給する必要があります。

セラミドには4つの種類がある

セラミドには4つの種類がある

化粧品に使われるセラミドは1種類ではありません。セラミドは大きく4つのタイプに分けられます。ここでは4つのセラミドの特徴を解説します。

天然セラミド

天然セラミドは馬や牛から抽出され、「動物セラミド」とも呼ばれます。ヒトが生成するセラミドと似た構造を持つため浸透力が高い傾向があります。

植物性セラミド

大豆や米といった植物から抽出されるセラミドが植物性セラミドです。肌にやさしく価格も安価ですが、ヒトが生成するセラミドとは構造が少し異なるので天然セラミドに比べ肌なじみは劣ります。

 

また、原材料にアレルギーがある方は使用できないので注意してください。

合成セラミド

合成セラミドはヒトのセラミドを真似た構造をしており、石油から作られます。大量生産でき、安価で手に入るのがメリットです。

ヒト型セラミド

ヒト型セラミドは主に酵母からつくられ、ヒトが生成するセラミドとほぼ同じ構造を持ちます。そのため肌なじみが良く保湿力や浸透力に優れており、天然セラミドより安価に手に入ります。

ヒト型セラミドが最も良いと言われる理由とは

複数の種類があるセラミドの中で、ヒト型セラミドが最も良いとされる理由は何なのでしょうか。

ヒト型セラミドは肌との親和性が最も高い

ヒト型セラミドは、ヒトの肌にあるセラミドに非常に近い構造を持ちます。そのためヒトの肌との親和性が高く、化粧水や美容液として肌に取り込まれるとすっと肌になじみ、角質内の水分を保つ役割を果たします。この親和性の高さがヒト型セラミドが最もよいといわれる理由です。

 

石油からつくられる合成セラミドに比べ、価格が高いのが唯一のデメリットといえます。

ヒト型セラミドの種類と特徴

ヒト型セラミドには複数の種類がありますが、ここでは主な6種類とその特徴をご紹介します。

 

セラミドEOP:外部刺激からバリアする。

セラミドNG:ヒトの肌に最も多く含まれるセラミドで、高い保湿力がある。

セラミドNP:うるおいを保持する。シワが気になる方におすすめ。

セラミドEOH:バリア機能の保持、向上。

セラミドAG:外部刺激からバリアする。

セラミドAP:しわに効果的で、ターンオーバーをうながす。

セラミドAH:炎症などの肌トラブルを抑える。

 

化粧品やスキンケア商品を選ぶ際は、ヒト型セラミドの中でも何が含まれているかまで確認すると、より欲しい効果が得られます。

まとめ

まとめ

一言でセラミドといっても多くの種類があり、化粧品やスキンケア商品で使われているものはさまざまです。ヒト型セラミドは、セラミドの中でもヒトが生成するセラミドに構造が似ており、保湿に高い効果が期待できます。

 

年齢を重ねるにつれ、肌のバリア機能の低下や乾燥が気になるかたは、ヒト型セラミドを配合した商品がおすすめ。ヒト型セラミドを配合した化粧品やスキンケア用品を使用し、若々しい肌をキープしましょう。

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