「マスクはコロナ予防効果なし」は本当?絶対に使うべし!CDCもとうとうマスク着用を勧告?
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染を防ぐため、いまは皆さんいろいろな対策をされているかもしれませんね。
手洗い、うがいは国からも積極的に推奨されていますが、賛否両論なのが「マスク」!
「マスクは感染を予防する効果はない」という意見もよく聞きます。
これを真に受けて「なーんだ、じゃあマスクなんてしなくてもいっか。」
と軽視してしまっている方も多いかもしれませんね。
でも、ちょっと待って!
この「マスクは効果なし」説、本当にそうなのでしょうか?
本日はマスクのウイルスに対する有効性について考えてみたいと思います。
INDEX
コロナ対策の基本は、まずは手洗い・うがい!
新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で猛威を振るっており、不安と恐怖を感じている方も多いかもしれませんね。
巷ではさまざまなコロナウイルス対策情報が出回っていますが、まずなによりも重要なのは、「手洗い」と「うがい」。
特に手洗いの感染症に対する有効性については、さまざまなエビデンス(科学的根拠)が報告されています。
たとえば、手洗いをするよう医療者に指導を行い、7~8割以上手洗いを行った病院では、インフルエンザのパンデミック時に5~6割ほど感染拡大を減らすことができたという報告もあります。
また、他の報告によると、ハンドソープでのもみ洗い10秒、流水で15秒すすぎを2回繰り返しただけで、残存するウイルス量は激減し、なんと約0.0001%にまで減ると言われています。
厚生労働省も手洗い・うがいを積極的に勧めていますし、まずは基本を徹底しましょう。
マスクの有効性に賛否が分かれる理由
手洗いやうがいと比べると、意見が分かれがちなのが「マスク」。
手洗い・うがいの有効性について疑う方は少ないかもしれませんが、「マスク」についてはかなり賛否両論。
「マスクは他の人にウイルスをうつすのを防ぐ効果はあるが、自分がウイルスに感染するのを予防する効果はない」
そんな意見をよく聞きますよね。
では、どうしてマスクはこうも意見が分かれてしまうのでしょうか?
実際マスクは効果がないのでしょうか?
「相関関係」があっても「因果関係」が無ければ効果を主張できない
アメリカのCDC(米国疾病管理予防センター)も、今まで一貫して「マスクに感染症予防効果は無い」と主張してきました。
どうしてマスクはこのような否定的な意見が存在するのでしょうか?
それは、「相関関係」が仮にあったとしても「因果関係」がハッキリしなければ、効果を主張することができないからです。
たとえば、マスクをしたことで感染するリスクが減ることが分かったとしても、それはもしかしたら他の要因が関係している可能性もあります。
ハッキリと「マスクは感染リスクを減らすことができる」という因果関係を示すエビデンスが見つからないと、医師や公的な機関はマスクの有効性を述べることができないのです。
そしてマスクはまだそのような確固たるエビデンスがないので、人によって賛否両論分かれてしまうのです。
マスクは「ウイルスの塊(飛沫)」を遮断する?
それじゃあ、マスクは結局、効果がないのでしょうか??
前述の理由の通り、今ここで「マスクは効果があるかどうか」について述べることはできません。
しかし、皆さんにはぜひマスクをつけることを強くオススメします。
一般的な不織布マスクのフィルターの網目は、約3.0マイクロメートル。
マスク否定派の人は
「ウイルスの大きさは0.1マイクロメートル程度なので、網目をすり抜けてしまう。だから意味がない。」
と主張しています。
たしかに、それも一理あります。
小さすぎるウイルスは、網目を通り抜けて口内に到達してしまうでしょう。
でも、ウイルスは必ずしも単体で浮遊しているわけではありません。
空気中のホコリ等とくっついて浮遊することで、もっと大きなサイズになることもあります。
さらに、ウイルスの塊である「飛沫」は5.0マイクロメートルほどあります。
全てのウイルスをキャッチすることができなかったとしても、多かれ少なかれマスクに引っかかるウイルスはあるというわけです。
飛沫を「防ぐ」というよりも「減らす」という考えで
新型コロナウイルス(COVID-19)をはじめ、さまざまウイルスによる感染症を防ぐためには、浴びるウイルス量を少しでも「減らす」ことが大切です。
たしかにマスクは、すべてのウイルスから完全に防御してくれるわけではありません。
しかし、浴びるウイルス量を減らしてくれるのは確かです。
小さなウイルス飛沫を浴びるのは仕方ないとしても、大きな飛沫を減らすだけで安心感は大きいですよね。
大きい飛沫ほどウイルスをたくさん含んでいるので、それを防御してくれるマスクは無意味であるとは言えないのではないでしょうか。