乾燥肌の対策5選|原因やおすすめスキンケアアイテムも
女性の大敵・乾燥。化粧ノリが悪くなったりかゆみを引き起こしたりと、悪い影響ばかり引き起こします。そこで乾燥肌になる原因や、対策方法を徹底解説。日々の生活習慣を変え、乾燥しづらい肌を手に入れましょう。
乾燥肌の原因とは?
乾燥肌とは、肌の水分や皮脂が不足し、潤いがなくなっている状態のこと。ドライスキンともいわれます。ではどのように乾燥は引き起こされるのでしょうか。特に多くみられる3つの原因についてみていきましょう。
加齢による皮脂分泌量の減少
表皮の一番外側にある角質層には「バリア機能」という役割があります。このバリア機能には、乾燥と密接な関係が。バリア機能が正常に働いていると、肌の水分を保ち蒸発を防いでくれるのです。
そしてこのバリア機能は、加齢とともに働きが弱まっていきます。個人差はありますが、人は歳を重ねると、皮脂の分泌量が減ってゆくもの。これにより肌の潤いを保つバリア機能が働きづらくなり、乾燥を引き起こしやすくなるのです。
間違ったスキンケアや入浴法
肌をゴシゴシこする、洗浄力の強い洗顔料でダブル洗顔を行う、など、間違ったスキンケアももちろん乾燥の元ですから、習慣になっている方はすぐにでもやめましょう。
実は肌の表面にある角質には、もともと保湿力が備わっています。だけどこの角質は、50分の1ミリしかない薄い膜なので、刺激にとっても弱く繊細です。しっかり泡立ててなでるように洗う、肌に優しい素材のタオル(ナイロン以外のもの)を使うなど、赤ちゃんの肌をいたわるようにケアをしないと、潤い肌はキープされません。
紫外線によるダメージ
紫外線が肌に多大な悪影響を与えることは、周知の事実。ですがそれらは決してシミやそばかす、日焼けだけではありません。紫外線は肌のバリア機能に深刻なダメージを与えます。その結果前述のとおり潤いを保ちづらくなり、乾燥しやすくなってしまうのです。
乾燥肌対策&改善方法を徹底解説
では乾燥しづらい肌を手に入れるためには、どんなことをするべきなのでしょうか。実は日々の生活の中でちょっとした工夫をするだけで、乾燥を軽減することが可能なのです。
お風呂は40度以下、20分以内を目安に
40度を超える高温の湯は、肌から必要以上に脂質を奪ってしまいます。そのため湯船の温度は、40度を超えないようにしましょう。
また長時間の入浴も乾燥の元。あまりに長居時間湯船に浸かると、角質がふやけてしまい、湯上がり後肌から水分が逃げやすくなってしまいます。シャワーでさっと流すのが理想的ですが、入浴はリラックス効果や血行促進効果が期待できるので、一概にNGではありません。湯船に浸かる場合は、20分を超えないようにすれば大丈夫。
保湿効果のある入浴剤を入れると、より効果が高まるかもしれません!
冷暖房は乾燥の元
快適な生活に欠かせない冷房や暖房も、乾燥の原因になりえます。冷房・暖房問わずエアコンは、空気中の水分を吸収してしまうもの。そのためエアコンを長時間使用すると、空気が乾燥してしまうのです。
湿度が50%を下回ると、空気は急激に乾燥しやすくなります。エアコンを使用する際は加湿器を併用し、部屋の湿度が50%を下回らないようにしましょう。
乾燥肌の改善方法は、日常の生活習慣から
ここからは乾燥肌の改善に効果的なスキンケアや食生活などについて、詳しく説明していきます。
乾燥肌に効果的な正しいスキンケア
乾燥肌に効果的なスキンケアには、実は正しい順番があります。それは以下のとおり。
1. クレンジング&洗顔
2. 化粧水
3. 美容液orフェイスオイル
4. 乳液
5. クリーム
一つひとつの手順を詳しく解説します。
まずはクレンジング。乾燥している肌は敏感になっているため、刺激の強いオイルタイプのものは避けましょう。肌に優しい「ミルクタイプ」や「クリームタイプ」のものを使うのがおすすめです。近年は「バームタイプ」のものなども売られているので、いろいろ試して自分の肌に合うものを探してください。
クレンジングでは、皮脂分泌が比較的盛んなTゾーンからメイクを落とすのが◎。こすったりせず、優しくマッサージするように落としましょう。
メイクを落とす際のお湯の温度にも注意。冷たすぎたり、熱すぎると肌に負担がかかるので、ぬるま湯で落としましょう。
洗顔も同じようにTゾーンから洗い、優しくなでるようにマッサージ。最後はぬるま湯ですすぎます。
洗顔後はタオルを肌にやさしくポンポンと当てて、水気を切ります。どんな工程にも言えることですが、肌はこするのは絶対NG。どんなときもやさしく触れましょう。
クレンジングと洗顔が終わったら時間を置かず、すぐに化粧水を肌にぬります。乾燥がひどい場合はコットンに化粧水を染み込ませて肌にのせるコットンパックも良いですが、両手であたためて肌を包み込むように浸透させるのもおすすめ。小鼻や口周りも忘れずに化粧水を塗り込みましょう。
化粧水の後はうるおいを閉じ込める効果のあるフェイスオイルや美容液など、肌に合ったスキンケアアイテムを使います。化粧水と同じように、手でしっかりなじませていきましょう。手のひらを使って閉じ込めるように塗ることで、手の体温で肌が保湿され、毛穴が開き、より浸透しやすくなります。
最後は乳液やクリームを塗っていきましょう。乳液だけでも大丈夫ですが、乾燥がひどい場合は乳液の後にクリームを塗り、保湿効果を高めましょう。特に乾燥しやすい口周りなどは重点的に。気になる箇所は重ね付けがおすすめです。乳液やクリームも同じように、手のひら全体を使って肌になじませていってください。
またこのタイミングで、肌の血行を促進するマッサージも行うのもおすすめです。
乾燥肌におすすめの、スキンケア成分は?
乾燥肌の人がスキンケアアイテムを選ぶときは「セラミド」という成分が多く含まれるものを選ぶと良いでしょう。セラミドは肌を刺激から守るバリア機能の活性化のために、とても大切な成分。お肌の潤いを閉じ込める働きが期待できるからです。
また水分保持能力の高いヒアルロン酸や、吸湿性に優れているグリセリン、実は高い保湿効果のあるアロエなどが含まれているスキンケアアイテムもおすすめ。どんな成分が含まれているのかしっかりチェックしながら、自分の肌に最適なアイテムを選んでくださいね。
冬でもUV対策は完璧に
紫外線は乾燥の大敵。夏だけでなく、冬もUV対策は完璧に行いましょう。
そこで気をつけたいのが日焼け止めの選び方。たとえばジェルタイプの日焼け止めは、塗り心地は非常に良いのですが、感触をよくするために多量のエタノールが配合されていることが多いのです。エタノールは肌の水分を奪ってしまうといわれているため、乾燥肌の人はジェルタイプの日焼け止めは避けて、ミルクタイプやクリームタイプなど、油分を多く含む日焼け止めを選びましょう。
近年はヒアルロン酸やセラミドなど、保湿成分を多く含む日焼け止めも販売されています。自分の肌に合ったものを探しましょう。
水分と脂質の補給をしっかりする
人間の細胞は、常に新しい細胞が古い細胞と入れ替わる「ターンオーバー」と呼ばれる活動を繰り返しています。このターンオーバーが正常に行なわれていれば、肌の機能が正しく働き、乾燥を防ぐことが可能。
そこでターンオーバーを活発にする、新しい細胞をつくる栄養素や食材を紹介します。
1. たんぱく質
肉や魚、大豆などに豊富に含まれます。
2. 必須脂肪酸(オメガ3系、オメガ6系)
「オメガ3系」はサバやイワシなどの青魚に、「オメガ6系」はコーン油や大豆油などに豊富に含まれます。
3. 亜鉛
牡蠣やレバー、牛肉、たまご、チーズなどに豊富に含まれます。
4. ビタミンA
レバー、うなぎ、緑黄色野菜、卵黄などに豊富に含まれます。
5. ビタミンB2、B6
牛レバーや豚肉、納豆に含まれ、ビタミンB6は、にんにくやマグロ、鳥レバーなどに豊富に含まれます。
6. ビタミンE
アーモンドなどのナッツ類、アボカドやイワシ、いくらなどの魚介類に豊富に含まれます。
乾燥肌対策のためには、さまざまな栄養素を含む食材を、まんべんなく摂取するようにしましょう!
乾燥肌対策をしっかりして、冬でもうるつや肌に♡
乾燥肌は美容の大敵。ですが適切なケアを行えば、乾燥は防ぐことが可能です。簡単なケアから、日々のコツコツ積み重ねが必要な物まで様々ですが、内側からも外側からも身体を潤いで満たし、乾燥知らずの美肌を手に入れましょう!
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