子育てに悩んだ時に助けてくれる、本と絵本たち。
長い妊娠生活を経て、大変な思いをして産んだ赤ちゃん。
可愛くて仕方のない存在である一方、夜泣き、離乳食、お風呂…様々な悩みを抱えるママさんが多いのではないでしょうか。
そして、幸せいっぱいのはずの赤ちゃんとの生活が、気が付いたら苦しくて辛い日々になっていることも。筆者もほぼワンオペで2人の子育てをする上で、色々な悩みに直面しました。
そんなとき、助けてくれる存在の一つに、「本」がありました。
少し前の時代だと、近所の方、一緒にすむおばあちゃん等のママの先輩方から得られた知識が、核家族化が進み、近所との結びつきも減った昨今だとなかなかそのような機会は減ってしまいました。しかし現代では、様々な種類の便利な本やインターネットという強い味方がいます。これらより、お悩み解決の情報を得られることで、私だけの悩みではない、と安心でき、もやもやとしていた育児への不安を少しずつ解消してくれるでしょう。
また本は不要で、ネットで十分、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、育児で疲れている中、長時間スマホの画面をみるのは目にも体にも悪いですし、また紙で得る情報の方が頭に残りやすいという研究結果もあるとのことです。そのようなこともあり、今回は「子育てに悩んだときに助けてくれる、本と絵本たち」を紹介させていただきます。
INDEX
おススメ本一欄
二児の母である筆者が実際に助けられた本・そしてこの本に早く出会いたかった!という本をご紹介させていただければと思います。
「あなたはあなたでいい」 川村妙慶 著 高村あゆみ 絵
ついつい他のママと自分を、他の赤ちゃんと我が子を…、他の家庭と自分の家庭の色々なことを比べて、焦ってしまうことはありませんか。
これは出産前後に関わらず、結婚時期のことや、就活、大学受験、様々な場面で、皆同様の状況を経験していることと思います。ただ妊娠時期や産後の精神的に不安定な時期だと特に、この「誰かと比べて焦る、悲しくなる」ということが、深い心の傷になり、心が病んでしまう原因にもなりかねません。筆者の話になりますが、出産直前で気持ちがかなり不安定になっていたときに、実際この本を主人からプレゼントされました。病院のベッドで、こっそり涙を流しながら読みました。
そしてスーッと気持ちが楽になり、誰がどうしようが、自分は自分。比べたりせずに、ありのままの自分を大切にしようという気持ちになれました。
誰かとつい比べてしまう、そしてできないことに自己嫌悪が止まらない、そういう気持ちが生まれてしまいそうになったら、是非この本をお勧めします。
「マンガで読む 育児のお悩み解決BOOK」 フクチマミ 著
育児の「あるある」とついうなずきたくなるような、様々悩みの解決法を、ゆる~いタッチ漫画で細かく紹介してくれる一冊です。表紙にある通り、育児が始まると「こんなこと聞いてない!」ということばかりで戸惑うママさんも多いかと思いますが、この本を読み終えれば大抵の悩みに打ち勝てる自信を持つことができます。そして、「このことで悩んでいるのは自分だけじゃなかったんだ」、ということで安心感も得られます。字ばかりの本は、想像力を働かせたりするのにときどき疲れてしまいますが、漫画なので気軽に読むことが出来て、疲れているときでもパラパラと読めてその点もお勧めです。さらに、この漫画の絵の“ゆるかわ”の感じが、目にも優しくどんどん読み進められます。
「はじめて ママ&パパ」シリーズ 育児・病気とホームケア・離乳食
こちらの本は、実は筆者は一切知らずに既に二人とも3歳以上になってしまったのですが、もし出産前にこの本の存在を知っていたら確実に買いたかった!!と思うような、育児の疑問、悩みへの答えや解決法がかなり分かりやすく、そして詳細に記されている、言わば「子育て版広辞苑」です。
全ページカラーなのも親切です。筆者はたまたま知りませんでしたが、子育て本業界の中では言わずと知れたシリーズのようで、持っていれば困ったときに頼れるような、お守りのような存在になること間違いなしです。
「ほんとうの頑張らない育児」 やまもとりえ 著
育児ってなんでこんなにもしんどいんだろう、なんで泣きたくなってくるんだろう、という、はっきりと分からないような言いきれない気持ちを、優しいタッチの漫画で表してくれる一冊です。作品の中に自然入り込めて、共感が止まりません。心底その通り!と思えることの嵐です。出産前後の、気持ちの微妙な変化、言い表せない辛さ、苦しさ、もどかしさを、とても繊細に表現してくれて、そういうことだったんだ、だからしんどいと思ったんだ、と頭が生理出来てきます。何かわからないけどこのモヤモヤとした気持ちは何だろう、ということにたくさん直面する、一切正解のない育児。正解がないからこそ頑張りすぎてしまうあなたも、この本を読めば、頑張らない育児をしてみようかな、と思えるはずです。
「ちいさなあなたへ (Someday)」 アリスン・マギー著 ピーター・レイノルズ絵 なかがわ ちひろ 訳
こちらは、全てのママさんにとにかく一度読んでいただきたい一冊です。ページを読み進めるごとに胸がキュっとなり、涙が込み上げて、最後は号泣です。今の幼い我が子との、当たり前のような生活をもっと大切に、一瞬一瞬を記憶に留めておきたい、わが子を改めて抱きしめたくなるような、そんな一冊です。一母親として、筆者も心からお勧めします。
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