【薬剤師執筆】妊娠したい人必見!男女別不妊の原因と妊娠しやすいカラダづくり
「妊活を始めたけれど、なかなか妊娠しない」
「妊娠しやすくなるにはどうすればいいの?」
このようなお悩みや疑問をお持ちではありませんか?
不妊かもしれないと不安に思っていても、原因や対処法がよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、不妊の男女別の原因や妊娠しやすいカラダづくりの方法をご紹介します。
不妊とはどんな状態?
不妊とは、妊娠を望んでいる健康な男女が、1年以上避妊をしないで性交渉していても、妊娠しない状態です。
不妊のカップルは約10組に1組と言われていますが、近年は結婚年齢が上がったことで、この割合はもっと高くなっていると考えられています。
不妊の原因は人によってさまざまなので、1年未満でも早めに検査や治療を開始したほうがいいケースもあります。
不妊の原因は男女で異なる
ここからは、不妊の原因の一例を男女別にご紹介します。
1.女性側の原因
女性側の不妊の原因は以下の通りです。一例を挙げていきます。
極度の肥満や体重減少
加齢による機能低下
病気
子宮内膜の異常
卵管の閉塞
排卵障害
抗精子抗体
ほかにも、ストレスや不規則な生活習慣などによって、ホルモンバランスが乱れると妊娠しにくくなることがあります。
2.男性側の原因
続いて、男性側の不妊の原因の一例も挙げていきます。
加齢による機能低下
精管の閉塞
精子の数が少ない
精子の運動能力が低い
病気
睾丸の損傷
また、喫煙や過剰な飲酒、ストレスなども精子の数や質に影響を与えると言われています。
このように、不妊の原因は男女ともにライフスタイルや環境要因、遺伝的要因などさまざまです。
不安に感じる人は、抱え込まずに産婦人科へ相談しましょう。
妊娠しやすいカラダづくり
妊娠しやすいカラダとは、心身ともに健康でホルモンバランスが整い、排卵が規則的にある状態です。
この章では、妊娠しやすいカラダをつくる方法を3つご紹介します。
1.ストレスをためない
過度なストレスは自律神経の乱れにつながり、月経不順や排卵障害を引き起こすと言われています。
妊活中はストレスをためないことがとても大切です。
趣味や習いごとに没頭してみたり、夫婦2人の時間を楽しんでみたり、毎日を楽しく過ごすことで自然と妊娠しやすいカラダに近づきます。
2.冷え対策を徹底する
冷えは自律神経の乱れによって生じます。
自律神経の乱れによりホルモンバランスが崩れることがあるため、不妊に悩んでいる人は冷え症であることが多い傾向にあります。
また、冷えは子宮や卵巣機能にも影響を及ぼす可能性があります。
毎日10〜15分ほど、38℃のぬるま湯で入浴する
水分補給は白湯か常温の水で1日1.5Lを目安に摂る
カラダを温める食材を積極的に摂る(しょうが・根菜類・発酵食品)
これらの冷え対策でカラダを温めることを意識するようにしましょう。
3.運動習慣をつける
適度な運動は血行を良くし、子宮の機能を高める効果が期待できます。
また、不妊の原因のひとつでもある肥満やストレスの解消にもつながります。
妊活中は激しい運動よりも、無理なく続けられるような散歩程度のウォーキングやジョギング、ヨガ、ストレッチなどがおすすめです。
不妊症に効く漢方
不妊には、婦人科の治療でもよく使われている漢方薬もおすすめです。
不妊の原因としては、ホルモンバランスの乱れや生殖機能の低下、血行不良、冷え、ストレスなどが考えられます。
妊娠しやすいカラダをつくるためには、
ホルモンバランスの乱れを整える
カラダを温め、生殖機能を回復する
血流を改善して、卵巣に必要な栄養を届ける
消化吸収機能を高めて栄養を全身に届け、心とカラダを元気にする
水分の循環を良くして、冷えを改善する
ストレスによって乱れた自律神経を整える
などの働きがある漢方薬を選び、不妊の根本改善を目指します。
漢方薬は自然由来の成分でカラダに優しく働くので、安心して妊娠しやすいカラダを目指せます。
また、運動や食事療法のような手間もなく、毎日決められた量を飲むだけでいい手軽さも魅。
以下では、不妊症におすすめの漢方薬を3種類ご紹介します。
<不妊症におすすめの漢方薬>
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):「血(けつ;栄養)」を補い、体内の余分な「水(すい)」を排出することで、婦人科系の働きを高めます。(※1)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):「血」の滞りを取り去り、女性ホルモンの変動に伴う婦人科系の疾患に用いられます。(※2)
・温経湯(うんけいとう):カラダを温めて血流を良くしながら、ホルモンバランスや生殖系機能を整える。(※3)
本当に自分の体質に合う漢方薬を見つけるのは大変ですが、漢方に精通した専門医にオンラインで個別相談でき、あなたに効く漢方を見極めて、自宅まで郵送してくれる画期的なサービス『あんしん漢方』の活用もおすすめです。
まとめ
不妊の原因はさまざまなので、自分とパートナーだけでは判断が難しい場合が多いです。
今少しでも不安に感じている方がいるようでしたら、これを機にぜひ一度産婦人科で相談してみてください。
また、妊娠しやすいカラダづくりのために、専門家に相談して漢方薬をはじめてみることもおすすめです。
自分たちだけで悩まずに、専門のサービスを活用しながら、楽しく妊活に取り組みでいきましょう!
(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」
(※3)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ温経湯エキス顆粒(医療用)」
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。
病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
健康・美容情報を発信するYouTubeチャンネル『Medical Health - メディヘルス -』では、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。
また、個々人の症状や体質に合った漢方をスマホひとつで相談でき、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方『あんしん漢方』でも薬剤師として従事。