子育てに悩んだ時に助けてくれる、本と絵本たち。
赤ちゃんと一緒に読みたい絵本一欄
赤ちゃんと一緒に楽しめる絵本も、子育てを手助けしてくれる存在となります。
子どもは、絵本を読み、絵本の中に自分も入り込んで疑似体験をすることで、「こんなときはこうしよう」、「こうしたらお友達はこう思うんだ」、と自分のことに置き換えて考えたり、相手の気持ちを想像したりすることが出来るようになります。
絵本を読むことは子どもの情操教育において、IT社会である現代も尚、大きな効果があると言われています。想像力豊かな子どもにとっては、絵本を読めば読むほど、それだけ色々な経験をすることと同様なのです。
また、絵本を通してお母さんと触れ合えることも、子どもに大きな良い影響があります。何かに怒っているとき、イライラしているとき、絵本を一緒に読んでみてください。絵本はどうしたって、優しい声になります。お母さんの優しい声に包まれる赤ちゃん、子どもは、その時間とても安心した気持ちになれて、心が落ち着くでしょう。毎日寝る前や、お昼寝前に一度、絵本を一緒に読む機会を作るということは、ママにとっても子どもにとっても、穏やかな気持ちでいられる時間を毎日作れるということなのです。
「ノンタン」シリーズ キヨノサチコ 著
子育てしている人もしていない人も、必ず知っているのではないでしょうか。大人気のノンタンシリーズです。昔から変わらないおなじみのかわいらしい絵と、実はとても教育的な内容で、ママの中でもノンタンのこのお話は覚えてる、という方もいるのではないでしょうか。これこそ、様々なやりとりの疑似体験ができるので、お友達の気持ちを分かる子に育ってほしい、優しい子に育ってほしい、という思いがあるお母さんは是非小さいころからノンタンの絵本に親しませると良いと思います。
「いない いない ばあ」 松谷みよ子 著 瀬川康男 絵
こちらも大人気、ベストセラーの絵本です。いない いない “ばあ” と言ってページをめくるときの子どものキラキラとした目を見ると、この絵本の威力を改めて実感することが出来ます。言葉のやさしさ、絵のインパクト、赤ちゃんのツボをしっかりと心得ているからこそこの人気なのだと、実際に読み聞かせると納得です。
「ぴよちゃん」シリーズ いりやま さとし 作
2008年発売、と他の人気絵本に比べると割と最近発売のこちらは、あっという間にベビー絵本の定番となりました。ぴよちゃんの可愛さがママ、赤ちゃん双方の心をがっちり掴んで、そしてフワフワのパステルタッチの優しい絵、登場する動物たちもどれも可愛く、ほほえましいやり取りに心が和みます。赤ちゃんから楽しめる仕掛け絵本で、たくさんの種類が出版されています。シリーズで集めるとより一層ぴよちゃんに親しみが湧くので、お勧めです。
「だるまさん」シリーズ かがくい ひろし作
こちらも大人気、ベストセラーの絵本、「だるまさん が・の・と」の三部作です。「の」はお顔のパーツを楽しく覚えるのにも最適で、「が」と「と」では、「ぽにん」「ぷしゅー」など、様々な楽しい擬音語が出てきて、子どもたちもそれを待ってましたとばかりに大うけします。本来厳しめな表情であるはずの「だるま」ですが、この絵本に出てくる「だるまさん」は、だるまであることを忘れさせるほどのコミカルさ、柔軟さがあり、とても愛着が持てます。現代の鉄板絵本ですね。
「くだもの あーん」
こちらはとにかくおいしそうなフルーツの描写が素晴らしい一冊です。我が家の長女が大好きな絵本の一つでした。表紙の5種類のフルーツと、そのフルーツを使って作れるお菓子がたくさん出てきて、思わずお腹が空いてくるほどです。それぞれのフルーツを切るとき、剥くとき等を表現した擬音語も軽快で、親子で一緒に、声をそろえて読みたくなるような一冊です。
「はらぺこあおむし」 エリック・カール 作 もりひさし 訳
こちらも定番の一冊で、大人気の絵本作家エリック・カールの、言わずと知れたベストセラーの絵本ですね。とは言えど、実は子どもが生まれるまでこの絵本を読んだことが無かった筆者ですが、実際に我が子に読み聞かせをしてみて、この絵本のすばらしさを痛感しました。まず絵の美しさ、色彩の豊かさ、そしてストーリーの微笑ましさ。はらぺこなあおむしがまるで我が子のように感じられて、かわいらしく思えてきます。「こんなに食べちゃって、そりゃ苦しいよ」、と思いつつ、1、2歳時期の、満腹中枢が発達しきらない子どもは、正に“はらぺこあおむし”。そんなに食べてどこに入ってるの!?というほど食べます。しかしそんなあおむしも、最後はどうなるのか。子どもの健やかな成長を願う親の気持ちがぎゅっと詰まった、そんな一冊です。
英語の絵本「Brown Bear Brown Bear What Do You See?」
小さいころから英語に触れさせておきたい、というママさんには、こちらの絵本がおすすめです。リズムが一定なのでとても読みやすく、また、同じフレーズが何度も出てくるので、繰り返しが好きな赤ちゃんが、飽きずに読めると思います。色々な色の動物が出てくるので、それぞれの色、動物のことを英語では何というのかを知ることが出来ます。英語が最初は聞きなれずに嫌がるときは、日本語でくまさんだねー、とりさんだねー、と日本語で訳しながらパラパラめくって、絵になれることから始めるのも良いでしょう。
まとめ
「赤ちゃんの子育て」がこんなにも孤独感が強まったのはここ最近ではないでしょうか。冒頭にも書いた通り、昔は支えてくれる人が周りにたくさんいました。ところが時代が変わり、核家族化も進み、企業も全体的に残業を減らしている、育休を設けると言いながらも、なかなか6時7時に帰って思いっきり家事を手伝ってくれるようなパパは全体の何パーセントなのかというほど、「ワンオペ育児」を強いられるママが多いのではないでしょうか。
そんなとき、本を読んで知識を得たり、初心を思い出したり、共感して元気づけられたり、本を読むことはとてもよい助けになってくれます。少しの時間でも寝たい…と思うほど大変な日々だと思いますが、悩んで辛いとき、だれかにこの気持ちを分かってもらいたいけどお友達も忙しそうで連絡取るのも申し訳ないかな、というとき、こういった子育てにまつわる本を読むことは、あなたの気持ちを少しでも軽くしてくれるはずです。
また、成長してきて絵本に興味を持ち始めたら、一緒に絵本を読むことで親子のかけがえの無い時間が生まれます。絵本から多くの経験を学べ、ママの存在を近くに感じて安心感をもつことができる、そしてママはこどもと一緒に平和な時間を過ごせる、絵本は親子関係をよく保つためにとても良い手段なので、心よりお勧めします。
そして、絵本に興味を持つようになるためにも、お母さんが日ごろから本に親しんでいることは子どもにもいい影響になるでしょう。何でも親の真似をしたいのが子どもです。筆者は何をするにもスマホだったので、子どもがスマホに興味を持つのもとても早く、現在7歳・3歳の子ども達はスマホが大好き、少しでも子どもたちの前でスマホを触ると奪われてしまい、困るほどです。もっと、本に頼れる部分は本を活用すればよかった、と良く思います。
ママさんは皆、正解もゴールも見えない中、色々な気持ちを抱えながら日々我が子と向き合っています。いつ終わるんだこの大変さ…、先が見えない…、いつ開放されるんだ…、誰か10分でいいから代わって…と、色々な気持ちに襲われることもあるでしょう。そんな気持ちの答えとまでなるかはわかりません、ただそっと心に寄り添ってくれるようなこれらの本の存在がある、ということをお伝えできればと思い、記事にさせていただきました。
<参考URL>
・PHP研究所 https://www.php.co.jp/
・主婦の友社 https://shufunotomo.co.jp/
・ホーム社 http://www.homesha.jp/
・偕成社 https://www.kaiseisha.co.jp/
・童心社 https://www.doshinsha.co.jp/
・学研 https://www.gakken.co.jp/
・ブロンズ新社 https://www.bronze.co.jp/
・ひかりのくに https://www.hikarinokuni.co.jp/
・Henry Holt Henry Holt Books for Young Readers
最終更新日: