コレステロール値の改善にはユーグレナ!正しい摂取方法と効果効能を解説
最近注目を集めている「ユーグレナ」をご存知でしょうか?
「コレステロール値を減少させる」と言われるユーグレナですが、これまでに名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという方も多いかもしれませんね。
そこで今回は、ユーグレナについての基礎知識から、なぜユーグレナがコレステロール値を改善(減少)させるのかというメカニズムについても解説していきます。
ユーグレナとは
ユーグレナを知らなくても、ユーグレナの和名である「ミドリムシ」を知っている方は多いと思います。
名前に「ムシ」とはつくものの、昆虫ではなく、微細藻類という藻の一種です。
ユーグレナにはバイオ燃料、繊維、肥料など幅広い活用方法がありますが、近年は健康食品としても注目を集めています。
ユーグレナは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸をはじめとした59種類もの豊富な栄養素を持つ非常に有用なホールフード(無加工・無精製、またはそれに近い植物性食品)なのです。
さらに、コレステロール値の減少といった嬉しい効果もあると言われています。
次の章では、ユーグレナの優れた面について詳しく見ていきましょう。
ユーグレナでコレステロール値が下がる!?
ユーグレナの特徴のひとつが、「パラミロン」という含有成分です。
ユーグレナだけが産み出せる非常に珍しい固有成分で、ブドウ糖が2,000個も連なってできています。
ユーグレナにとってパラミロンは栄養の貯蔵庫のようなもので、外部から栄養を取り入れられないときのために細胞内に貯め込まれています。
パラミロンは食物繊維の仲間ですが、内臓脂肪の燃焼を促すGLP-1というホルモンの分泌を促進することがマウス実験で証明されました(※1)。
また、メタボリックシンドロームや糖尿病などの病気の治療にも応用が期待されています。
ユーグレナの正しい摂取方法
ユーグレナの摂取量や摂取回数については明確に定められていませんが、一般的に一日500mg以上を摂取することがおすすめです。
また、乳酸菌といっしょに摂取すると相乗効果もあると言われているので、ヨーグルトや発酵食品とともに食事として摂取するのが良いでしょう。
人によっては体質や体調に合わない場合もあるので、もしカラダに異常があらわれた場合は使用を中止し、医師などに相談してください。
コレステロール値の対策には漢方薬もおすすめ
コレステロール値が気になるなら、ユーグレナ以外に漢方薬もおすすめです。
漢方薬は、自然由来の植物・鉱物をもとにした生薬でできており、西洋薬よりも副作用リスクが低いと言われています。
コレステロール値が高くなるのは、食生活の乱れや運動不足、ストレスの他にも、内臓脂肪の増加が原因と考えられます。
そのため、増えすぎた内臓脂肪に対しては、
「脂肪の吸収を抑える」
「血流を良くして代謝を上げる」
「脂肪の燃焼を促す」
「余分な脂肪を便といっしょに排出する」
などの作用を持つ漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
以下では、コレステロール値の対策におすすめの漢方薬の一例をご紹介していきます。
<コレステロール値対策におすすめの漢方薬>
●防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
肥満傾向にあり、おなか周りに脂肪が目立つ方に適した漢方薬です。
カラダの熱をとり除いて、老廃物を汗や便・尿として排泄し、脂肪代謝機能を高めます。
●大柴胡湯(だいさいことう)
比較的体力があり、ストレスを抱えて便秘がちの方に適した漢方薬です。
胸部の余分な熱を冷ましてイライラを解消したり、脂質代謝を改善したりします。
漢方薬を選ぶには、体質との相性が大事です。
体質に合わない漢方薬を飲み続けても、本来の効果が望めないこともありますので、医師や薬剤師など漢方のプロに選んでもらい、正しく服用しましょう。
「なかなか病院に行く機会がない」「感染症リスクが心配」という方には、あんしん漢方というオンラインサービスもおすすめです。
体質診断から漢方薬の購入までスマホ1台ですべて完結でき、ご自宅にいながら専門的なサービスを受けられます。
また、漢方医師による定期的な経過観察もあるので、効き目を見ながら処方薬の変更も随時行うことができます。
まとめ
いかがでしたか?
ユーグレナは非常に多くの可能性を秘めています。
特に、ユーグレナに多く含まれるパラミロンという成分は、内臓脂肪の燃焼を促すホルモンに関わっているため、ユーグレナを摂ることでコレステロール値の改善・減少が期待できます。
この記事が、読者様の健康の一助になれば幸いです。
【参考】
執筆者プロフィール
一般社団法人日本サプリメント協会理事長
後藤 典子(ごとう のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
YouTubeチャンネルでは、健康リテラシー向上のための情報を発信している。
また、2023年からはSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動をしている。