ババシャツ=ダサいは時代遅れ?オシャレなあったかインナー3選
ババシャツ。
それは、中高年の女性が好んで着ていることから命名された、下着のこと。
色はベージュ、ピンク、パープル、グレーなどを基調とし、
胸元や袖にあしらわれたレースはババシャツを象徴するデザインといっても過言ではありません。
機能性に優れているババシャツは、薄手でありながら、しっかりと防寒具としてはたらいてくれます。
一方、難点なのがその「ダサさ」。
ババシャツは、防寒のために仕方なく着るもの。
ババシャツを着ていることは他の人に絶対悟らせたくない・・・。
そんなイメージの方も少なくないかもしれませんね。
しかし、時が流れて時代は大きく変わりました。
「ヒートテック」の登場とともに、ババシャツの印象が一新されたのです。
本日は、急成長中の「進化型ババシャツ」について特集したいと思います。
ババシャツは「ダサいもの」?
「ババシャツ」と聞くと、どんな印象がありますか?
ババシャツが登場した当時は、誰しもがその機能性に驚きました。
「薄い=寒い」という常識を覆して、下着一枚とは思えないほど寒さから体を守ってくれるという「薄さ」と「温かさ」の両立は革新的でした。
しかし、機能性とおしゃれというものは、常に相反しています。
ババシャツの唯一の欠点、それは「ダサさ」。
ひと昔前は、ババシャツといえば「ババアが着るもの」というイメージがありましたよね。
うら若き女子にとっては、ババシャツを着ているなんて他の人に絶対にバレたくない。
ましてや大好きなあの人にババシャツを着ているところをみられてしまったら、幻滅されてしまうのでは・・・。
そんな思いから、ババシャツを着ているという事実を必死になって隠していた女子も少なくないかもしれませんね。
そもそも、「ババシャツ」というネーミング自体が問題です。
こんな不名誉な名前さえつけられなければ、みんなここまでババシャツのダサさに怯えることもなかったのでは、とさえ思います。
近年まで、「ババシャツのダサさ問題」に、多くの女性が葛藤し続けてきたのです。
ババシャツ=おしゃれな時代が到来?!
かの有名なココシャネルは、次のような言葉を残しています。
Fashion is made to become unfashionable.
(流行というものは、流行り廃れるものよ。)
そう、ファッションというものは、常に変化していきます。
以前は「おしゃれ」とされていたものが数年後には「ダサい」とみなされるようになったり、
逆に「ダサい」と思われていたものが、まわりまわって「おしゃれ」と言われるようになったりします。
そして、ババシャツにもとうとう転機が訪れました。
ババシャツの誕生から長い年月が経った今、ついに「ババシャツ=ダサい」というイメージに終止符が打たれるときが来たのです。
「ヒートテック」の登場でババシャツ界に革命が!
※画像は公式サイトより引用
ババシャツのイメージが一新されるきっかけとなったのは、他でもない「ヒートテック」の登場です。
2003年に、ユニクロからシンプルで洗練されたインナー「ヒートテック」が発売されたことで、
ダサくて敬遠されていたババシャツに取って代わったのです。
ヒートテックの登場により、ダサさゆえにババシャツを着ることを諦めていた女性たちも、寒い冬を快適に過ごすことができるようになりました。
では、そもそも「それまでのババシャツ」と「ヒートテック」の間にどのような違いがあるのでしょうか?
「どちらも似たり寄ったりでは?」という声が上がりそうですが、とんでもない!
似ても似つきません。
両者の間には、いくつかの大きな違いがあります。
ババシャツとヒートテックの違い(1)デザイン
まずなによりも特筆すべきは、ババシャツの一番の欠点であった「デザイン」。
ババシャツが「ダサい」と言われる所以は、
・あの絶妙にダサいくすんだベージュや薄いパープルのカラー
・襟元にあしらわれた不必要なレース
・袖のもたつきやモコモコ感など、シルエットの悪さ
・素材のいかにもな下着感
こういった要素によるところが大きいかもしれません。
一方、ヒートテックはというと、こういった点が大きく改善されています。
・白、黒などのモノトーンでシンプルなカラーが主流
・レースなどの余計な装飾はなく、シンプルな仕上がり
・肌にフィットし、余計なもたつきがない綺麗なシルエット
・下着感を感じさせない素材
そう、一見したらさほど違いがないように見える「従来のババシャツ」と「ヒートテック」ですが、
あの「絶妙なダサさ」が見事に払拭されているのです。
下着というよりも「インナー」「Tシャツ」のような感覚できることができるので、
ババシャツならあり得なかった「あえてヒートテックを見せる」というコーディネートさえ現れるようになりました。
ババシャツとヒートテックの違い(2)保温性
変化したのはデザイン性だけではありません。
機能面でも、従来のババシャツからは考えられないほど大きく進化しています。
特に注目すべきは、その「温かさ」。
ババシャツも温かいとは言えど、所詮は普通の下着なので、劇的なほどの防寒性を期待することはできませんでした。
裏起毛のババシャツなどは保温性に優れていますが、モコモコ感が出てしまうため、シルエットが余計悪くなってしまう原因となっていました。
しかし、ヒートテックではその点も大きく改良されています。
体から発せられる水蒸気を熱に変えるという特殊繊維により、驚くほどの保温性を実現することができたのです。
それにより、「美しいシルエット」と「保温性」を両立することが可能になりました。
ババシャツとヒートテックの違い(3) ムレにくい
防寒につきものなのが「ムレ」。
寒い屋外にいる間は気にならないかもしれませんが、暖房の効いている室内に入ると、汗でババシャツの中が蒸れてしまう・・・というこもありますよね。
そういった点でも、ヒートテックはしっかり計算されています。
体から発した余分な湿気を繊維が外に逃がすような仕組みになっているので、室内でもムレを気にする必要がありません。
このように、デザイン性だけでなく機能性においても従来のババシャツより大いに改良されているのです。
あったか系インナーが群雄割拠状態?!
従来のババシャツに革新を起こした「ヒートテック」ですが、ヒートテックの発売以降、それに続くようにさまざまなメーカーからあったか系インナーが続々登場しました。
あったかインナーというとヒートテックのイメージが強いですが、他メーカーも負けてはいません。
現在は、あったか系インナーが選べる時代なのです。
ここからは、ユニクロ以外のあったかインナーたちをご紹介していきたいと思います。
オススメあったかインナー(1) ボディヒーター
ヒートテックに引けを取らないあったかインナーが、イトーヨーカドーの「ボディヒーター」です。
ボディヒーターのメリットはなんといっても「ムレにくさ」。
気温差(外の寒さと室内の温かさ)に着目し、寒いところでも温かいところでも快適に過ごせるようこだわっているのがボディヒーターの魅力です。
薄手のムレにくい素材を使用しているので、しっかり温めてくれながらも、汗などによる不快感を軽減するように設計されています。
屋外と室内の行き来が多い方にはボディヒーターが向いているかもしれません。
オススメあったかインナー(2) ピースフィット
イオンから発売されている「ピースフィット」の売りはなんといっても、その「なめらかさ」。
毛羽の少ない素材を使用しているのに加え、シルクプロテイン加工を施しているため、
肌に触れた途端驚くようななめらかさを実現しています。
また、あったか系インナーにありがちな「室内だと暑い・・・」というお悩みもなし。
「熱すぎない温かさ」なので、「あったか系インナーはのぼせるから嫌い」という方にもぴったりです。
肌当たりの良さやのぼせの少なさでは、一番オススメだと言えます。
おすすめあったかインナー(3) ホットコット
素材にこだわりたい方におすすめなのが、ベルメゾンの「ホットコット」。
化学繊維を使用されることが多いあったか系インナーですが、
ベルメゾンのホットコットはほぼ「綿」!
「綿素材だと、普通のインナーと変わらないのでは?」と思われがちですが、
特殊製法を取り入れているため、綿なのにしっかり温かいのが特徴!
吸湿性に優れているため、ムレも気になりません。
お肌が敏感な方や、アトピー体質の方におすすめなあったか系インナーです。
まとめ
ひと昔前と比べて、現在はとても快適に冬を過ごせるようになりました。
従来のババシャツに代わり、ダサくないあったか系インナーが低価格で手に入れることができます。
各メーカーが競うようにあったかインナーを発売しているので、消費者としては選び放題で非常に嬉しいですね。
今までババシャツに抵抗があった方も、そろそろ試してみては?
一度着たら手放せなくなってしまうかもしれませんよ。
<参考URL>
・イソラボ https://iso-labo.com/labo/words_of_CocoChanel.html
・ユニクロ https://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/heattech/men/
・イトーヨーカドー https://www.itoyokado.co.jp/special/fashion/bodyheater/index.html#concept
・ピースフィット https://www.topvalu.net/peace_fit/
・ベルメゾン https://www.bellemaison.jp/