毛穴のタイプは全部で3種類?見分け方と種類別の改善方法をご紹介

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毛穴のタイプは全部で3種類?見分け方と種類別の改善方法をご紹介

「毛穴」とひとくちに言っても、実はその種類はさまざま。

 

「毛穴に良いと言われる方法はいろいろと試したけど、なかなか効果が出ない」という方は、自分の毛穴タイプに合っていないスキンケアを行っているのかもしれません。

 

毛穴を改善するために必要なのは、自分の毛穴タイプを見極め、それに合った方法でお手入れをすること。

 

適切な方法でケアすれば、毛穴は十分に綺麗になる可能性があります。

今まであきらめていた方も、本日ご紹介する方法で毛穴レス肌を目指してみてください♡

毛穴には3つの種類がある?それぞれの見極め方とは

毛穴には、大きく分けて3つのタイプがあります。

 

・開き毛穴

・詰まり毛穴

・たるみ毛穴

 

の3種類です。

ここからは、それぞれのタイプ別に特徴をご説明したいと思います。

自分がどのタイプに当てはまるか照らし合わせてみてください。

開き毛穴

開き毛穴

開き毛穴は、形が丸く、凹んでいるような形をしているのが特徴です。

Tゾーンや鼻の横によく見られます。

 

開き毛穴が発生する最大の要因は「皮脂の過剰分泌」であり、

悩んでいる方はオイリー肌である場合が多いです。

 

女性の場合は皮脂の分泌量は加齢によって少しずつ低下していく傾向があるため、

開き毛穴が気になる方は皮脂分泌が盛んな10代~20代の若い方や、男性に多い傾向があります。

 

開き毛穴を改善するためには、皮脂をコントロールすることが不可欠となってきます。

詰まり毛穴

詰まり毛穴

詰まり毛穴とは、その名の通り「毛穴が詰まることで目立ってしまっている」という特徴があります。

 

見た目は白や黒のポツポツで、触るとざらつきを感じます。

主にTゾーンや小鼻に発生しやすい傾向があり、いわゆる「いちご鼻」もこの毛穴タイプの一種です。

 

詰まり毛穴になってしまう原因としては、ターンオーバーの乱れ、皮脂の過剰分泌、メイクの残りなどにより毛穴に角質や汚れが詰まり、フタをしてしまうことが挙げられます。

 

年代としては、20代~30代に多い傾向があります。

たるみ毛穴

たるみ毛穴

たるみ毛穴は、しずく型や線状など、やや縦に長い形をしているのが特徴です。

頬やほうれい線付近に見られる傾向があります。

 

これは、加齢によって真皮の中のコラーゲンやエラスチンが減少し皮膚がたるむことで毛穴が縦にひっぱられている状態

肌を引っ張り上げると目立たなくなるのがこの毛穴タイプの特徴なので、判断しやすいポイントです。

 

年代としては30代以降から現れやすくなり、年齢を重ねるごとに目立ちやすくなる傾向があります。

「開き毛穴」の改善方法

さて、ここからは早速、毛穴を改善するための近道をタイプ別にご紹介していきたいと思います。

 

まずは「開き毛穴」から!

開き毛穴は先ほども述べた通り、「皮脂の過剰分泌」が主な要因です。

そのため、適切なオイルコントロールが毛穴改善のカギとなってきます。

セラミドで保湿を行う

皮脂が詰まってしまわないよう、まずは朝晩2回しっかりと洗顔を行うことが重要です。そして、洗顔の後は忘れずに保湿を。

 

「オイリー肌なら保湿しない方がいいんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは厳禁。

オイリー肌さんは皮脂が多い一方、水分は少ない傾向にあります。

しっかりと保湿を行わないと肌は皮脂を分泌することで乾燥からお肌を守ろうとしてしまうので、余計にオイリー肌になってしまうのです。

 

とはいえ、ただでさえ皮脂が多い肌に油がたっぷり入ったこっくりクリームを塗るのもNGです。毛穴が余計に開いてしまう可能性もあります。

 

では一体、どうしたらいいのでしょうか。

 

オススメは、「セラミドが配合された基礎化粧品」で保湿をするということ。

保湿成分にはコラーゲン、ヒアルロン酸などいろいろな種類がありますが、その中でも特にセラミドは水分をしっかりと挟みこんでくれるという特性があるため、潤いを長時間キープすることができます。

セラミドは私たちの角質層に存在する物質なので、肌なじみが良いのも嬉しいポイントです。

 

洗顔後はもちろんのこと、日中あぶらとり紙で皮脂を取った後にもセラミド配合のスキンケアで潤いを補給してあげるのがオススメです。

 

しっかりと水分を与えることで、「もう皮脂を出さなくてもいいよ」とお肌を落ち着かせてあげることができます。

ビタミンC・レチノール配合のスキンケアを使う

より積極的に開き毛穴を改善したいという方は、セラミドに加えて「ビタミンC」「レチノール」を配合した基礎化粧品を使用することをオススメします。

 

ビタミンCにはさまざまな効果がありますが、そのひとつとして「皮脂の分泌を抑える」というはたらきがあります。

日頃からビタミンC配合の基礎化粧品を使用することで、過剰な皮脂の分泌が抑制されるため、毛穴の引き締め効果が期待できます。

 

ビタミンCには、純粋なビタミンCとビタミンC誘導体の2種類があります。

純粋なビタミンCは、ガツンとダイレクトな効果を感じやすい一方、敏感肌の方はピリピリとした刺激を感じることも。

 

ビタミンC誘導体は、比較的効果はマイルドな一方、安定性や浸透性に優れていて刺激も少ない傾向があります。

どちらかご自分の肌に合う方を選んで取り入れてみてください。

 

もうひとつオススメなのが、「レチノール」

最近はレチノールが大ブームなので、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

レチノールはビタミンAの一種で、近年シワ改善有効成分として厚生労働省に承認されたことで話題になりました。

 

そんなレチノールにも、実は皮脂をコントロールするはたらきが。

ビタミンCと併用することで、より積極的に開き毛穴にアプローチすることができます。

 

ただし、レチノールを使用する際は注意点も。

レチノールは比較的刺激を感じやすい成分で、いきなりレチノール濃度の高い基礎化粧品を使用すると「A反応(ビタミンAが不足している肌に突然大量のビタミンAを投与することで、赤みや炎症がおこる現象)」が起こりやすくなります。

 

レチノール初心者さんは、いきなり濃度の高い商品を使うのではなく、0.01%→0.05%→0.1%といったように少しずつ慣らしていきましょう。

アゼライン酸配合のスキンケアを使う

皮脂をコントロールして毛穴を改善する成分としてもうひとつオススメなのが、今じわじわとトレンドになってきている「アゼライン酸」

こちらはより強力に皮脂を抑制したい方に向いている成分です。

 

アゼライン酸は小麦やライ麦といった穀類の酵母に含まれている成分で、私たちも日常的に食事などで口にしています。

アゼライン酸には皮脂の分泌を抑制する働きがあり、なんとヨーロッパ・アメリカを含む80ヶ国では30年ほど前からニキビ用医薬品として処方されています。

また、脂漏性皮膚炎にも有効であるとされています。

 

アゼライン酸は刺激性が非常に低く、副作用が出にくい成分ではありますが、使い始めのときは赤みやピリピリ感かゆみといった一過性の症状が出ることがあります。

これらはほとんどの場合、使い続けることで落ち着いていきます。

 

最近はアゼライン酸を配合した基礎化粧品も増えてきたので、「ビタミンCやビタミンAを試してみたけど思った効果が得られなかった」という方はぜひアゼライン酸を試してみてくださいね。

「詰まり毛穴」の改善方法

続いては、詰まり毛穴。

詰まり毛穴はターンオーバーの乱れ、皮脂の過剰分泌、メイク汚れの残留といった複合的な要因により、毛穴に角質や汚れが詰まってしまった状態です。

 

このように毛穴に栓をするように溜まってしまった汚れを「角栓」と呼びます。

特に小鼻などのポツポツ・ザラザラした毛穴は、この詰まり毛穴である可能性が高いと言えます。

 

まずはこの角栓を上手に取り除いてあげることが、詰まり毛穴解消の第一歩です。

では、どうすればこれを取り除くことができるのでしょうか?

植物油脂でできたクレンジングオイルを使う

クレンジングオイルには、さまざまな種類があります。

 

パルミチン酸エチルへキシル、エチルヘキサン酸セチルなどの『エステル系オイル』でできたもの、

ミネラルオイル、水添ポリイソプデンなどの『炭化水素油』でできたもの、

そしてオリーブ油、コメヌカ油、ヒマワリ油などの『植物油脂』でできたものなどです。

 

お手持ちのクレンジングオイルがどのタイプなのかは、

原材料名の一番先頭に書かれている成分を見れば分かります。

 

そして、詰まり毛穴でお悩みの方に選んでいただきたいのは『植物油脂』でできたクレンジングオイル

 

植物油脂のクレンジングオイルは角栓と優しくなじみ、ほどけやすくしてくれます。

そのため、毎日のクレンジングオイルを植物油脂系に変えるだけで角栓の排出が促され、詰まり毛穴を改善する効果が期待できるのです。

 

小鼻などの毛穴が気になる部位を中心に、植物油脂のクレンジングオイルで丁寧にケアしてみてくださいね。

トロメタミン配合の洗顔料を使う

近年、詰まり毛穴の救世主として話題になっているのが「トロメタミン」という成分。

 

トロメタミンはアルカリ性の性質を持つ成分で、昔から「pH調整剤」として化粧品に配合されてきました。

あくまでもpHを調整するための成分としてしかみなされておらず、そのものに美容効果があるとは考えられていませんでした。

配合される化粧品成分としては、あくまでも脇役的なポジションだったのです。

 

しかし近年、花王株式会社の研究により「トロメタミンには毛穴の角栓を溶解する効果がある」ということが発見され、一躍注目を浴びることとなったのです!

 

みなさんご存知の通り、角栓ってただ洗顔しただけではびくともせず、なかなか取れにくいですよね。

 

花王の研究によると、角栓は「タンパク質」と「皮脂」がミルフィールのように重なっていることが分かったんだそう。

一般的な石けんは皮脂を落とす効果しかないため、タンパク質の殻で守られた角栓は、なかなか落ちにくいのです。

 

そんな頑固な角栓を溶かす成分を探索した結果、最終的にたどり着いたのが「トロメタミン」です。

トロメタミンを試してみたところ、なんと角栓のタンパク質の殻を緩めることに成功!

しかもそれだけではなく、固体化してしまった皮脂と結合し、それ自体を液状の洗浄成分に変えてしまうという驚くべき作用が明らかになったのです。

 

つまり、汚れそのものが洗浄成分に変化し、自分自身を洗い流してしまうということ。びっくりですよね。

 

参照:花王の顔 - 新しい角栓除去の洗浄技術 鼻の頭だけじゃなかった?花王独自の解析からわかった角栓の真実 -

https://www.kao.com/jp/kaonokao/dna/8_1/

 

トロメタミンに角栓を崩壊させる作用があることが発見され、最近はトロメタミンを主成分にした洗顔料が発売されています。

 

頑固な角栓でお悩みの方は、そういったものを活用するのがオススメです。

開き毛穴を改善する美容成分を使用する

そもそも詰まり毛穴が発生してしまう原因として、「皮脂の分泌が多い」ということがよくあります。

 

そのため、「開き毛穴の改善方法」の章でお伝えした皮脂をコントロールする方法は、詰まり毛穴を防ぐのにも有効である可能性があります。

 

植物油脂のクレンジングやトロメタミンの洗顔料でしっかりと角栓の除去を行ったあと、皮脂コントロールに有効な「セラミド」「レチノール」「ビタミンC」「アゼライン酸」といった成分が配合された基礎化粧品でお手入れしてみることをオススメします。

 

皮脂の過剰分泌を抑制することで毛穴が詰まってしまう悪循環を断ち切ることができ、角栓も徐々に目立たなくなっていきます。

たるみ毛穴の改善方法

さて、最後は「たるみ毛穴」です。

たるみは加齢によってコラーゲンやエラスチンが減少することで皮膚がたるみ、毛穴が引き伸ばされることで起こるとご説明しましたね。

 

このたるみ毛穴、開き毛穴や詰まり毛穴と比較すると、改善の難易度がやや高い部類に入ります。

 

それでも、今より目立たなくすることは可能です。

まずは正しいケアを知ることから始めましょう。

シワ改善美容液を使用

たるみ毛穴を改善するには、コラーゲンやエラスチンの減少を阻止し、

皮膚が緩んでしまうのを防ぐことが大切です。

 

そこで役立ってくれるのが「シワ改善有効成分」

ここ数年は、シワを改善することが承認された有効成分が続々と登場しています。

これらの成分は緩んでシワができてしまった肌にハリを与えてくれるので、たるみ毛穴の改善にも効果が期待できます。

 

シワ改善有効成分としては、下記のような成分が該当します。

 

・純粋レチノール

・ナイアシンアミド

・ニールワン

・ライスパワー®No.11+

 

それぞれ作用するメカニズムは異なりますが、

これらの有効成分はたるみ毛穴が発生する原因である真皮のエイジングに対抗してくれるので、長く使い続けることで徐々にたるみ毛穴が目立たなくなっていきます。

 

これらのシワ改善有効成分のうち、いずれかが配合された医薬部外品の基礎化粧品を普段のスキンケアに取り入れるだけでOKなので、ぜひ試してみてください。

紫外線対策を徹底する

そもそも、たるみ毛穴が発生する大きな原因として「紫外線」が挙げられます。

 

雨の日でもしっかり日焼け止めは塗っていますか?

真夏は日傘などで物理的に紫外線を遮断していますか?

 

「紫外線は、肌の老化の原因の7割」とも言われています。

肌の奥まで届いた紫外線は、毎日少しずつ真皮のコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌をたるませてしまうのです。

 

そのため、これ以上たるみ毛穴を悪化させないためにも、

日頃の紫外線対策を徹底するよう心掛けてみてください

美容医療を活用する

シワ改善美容液の使用や紫外線対策の徹底により、ある程度はたるみ毛穴を目立たなくする効果は期待できますが、あまりにも悪化してしまったたるみ毛穴は、ホームケアだけでは完全に改善することが難しいかもしれません。

 

そういった場合は、美容医療の力を上手に活用してみるのも良いかもしれません。

 

たとえば、「マッサージピール」という治療は真皮のコラーゲンの生成を促すことで、ゆるんだ肌にピンッとしたハリを与えてくれる効果が期待できます。

 

最近はさまざまな治療法や選択肢があるため、一度美容皮膚科などで相談してみてくださいね。

まとめ

まとめ

本日は、毛穴の種類の見分け方と、タイプ別の毛穴の改善方法についてご紹介しました。

 

毛穴というのは、身近でありながらなかなか一筋縄ではいかない肌悩みのひとつ。

ですが、正しいケアを行うことで目立たなくなる可能性は十分にあります。

 

本日は3タイプご紹介しましたが、1つのタイプではなく複数のタイプを併せ持っている方も多くいらっしゃいます。

そういった場合、さまざまなケア方法を組み合わせることによって毛穴にアプローチすることができますので、ぜひご自身に合った方法を探してみてくださいね。

執筆者プロフィール

執筆者プロフィール

コスメコンシェルジュ

宇佐美うさ(うさみ・うさ)

 

東京都下生まれのコスメコンシェルジュ。

美容業界に従事し約10年。化粧品販売員・化粧品商品開発者・美容ライター等の経歴を持つ。

近道でキレイになるための方法や、化粧品成分の読み解き方を発信すべく活動している。
一番の関心事はエイジングケア。

 

保持資格

 

化粧品検定1級

掲載日:2024.04.01

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