正しいケアで毛穴を引き締め!やってしまいがちなNGケアとは?

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正しいケアで毛穴を引き締め!やってしまいがちなNGケアとは?

 つるんとした“毛穴レス”な美肌は、女性なら誰もが憧れるもの。毛穴がキュッと引き締まった美しい肌を手に入れるために、さまざまなスキンケアを取り入れていらっしゃると思います。しかし、「毎日ケアしているのに、なかなか毛穴の悩みが改善されない」という方も多いのではないでしょうか。毛穴を引き締めたいと思って続けているそのスキンケア、もしかしたら逆効果かもしれません。今回はついやってしまいがちなNGケアをご紹介します。普段のスキンケアに当てはまるものはないか、チェックしてみてくださいね。

毛穴が開く主な原因

 スキンケアの最後にしっかり引き締めたはずなのに、いつの間にか毛穴が開いている。そんな悩みをお持ちの女性は多いと思います。毛穴が開いた肌はイチゴにたとえられることもありますが、イチゴみたいに可愛いものではないですよね。あの手この手で引き締めようとしているのに、いったいなぜ開いてしまうのでしょうか。毛穴の引き締まった美肌に一歩でも近づくために、まずは毛穴が開いてしまう主な原因を把握しましょう。

皮脂の過剰分泌

 皮脂はスキンケアにおいて誤解されやすい存在です。オイリー肌でお悩みの方は特に「皮脂=肌にとって良くないもの」というイメージがあるかもしれません。実は皮脂は肌にとって、とても大切な存在なのです。皮脂は外部から入り込もうとする異物から肌を守り、水分の蒸散を抑制して潤いを保つ役割があります。適度な皮脂の分泌は、肌の健康を保つために不可欠。しかし、過剰に分泌されると皮脂腺が発達し、皮脂の出口が大きくなります。その結果、毛穴が開いてしまうのです。

 では、「皮脂の過剰分泌」はなぜ起こるのでしょうか。皮脂の分泌量と特に深い関係にあるのが「性ホルモン」です。特に女性は、月経などにより日々ホルモンバランスが変化しています。月経の前・最中・後でそれぞれ肌の調子が違うのは、ホルモンと皮脂の分泌量との関係が深いためです。排卵後から月経前の「黄体期」は皮脂の分泌が特に活発になり、皮脂の過剰分泌が起こりやすくなります。

 ホルモンバランスはストレスからも大きな影響を受けます。ストレスや寝不足、不規則な生活習慣によって自律神経が乱れると、男性ホルモンが過剰に増えてしまいます。実は皮脂の分泌は男性ホルモンの働きによるものなのです。男性ホルモンの増加は、皮脂の過剰分泌を招きます。男性ホルモンには肌の角質を硬くし、毛穴の角栓を詰まりやすくする作用もあります。ストレスを溜め込んだ時、吹き出物が出やすくなるのはこのためです。

 このほか、脂質の多い食生活も皮脂が過剰に分泌される原因になります。また、皮脂を必要以上に取り除こうとすると、肌を乾燥から守ろうとして過剰に分泌されてしまうので注意が必要です。

肌のたるみ

 年齢や肌質を問わず、どんな肌にも毛穴は存在しますが、年齢を重ねるとともに「毛穴の存在感が増してきたな」と感じていらっしゃる方も多いでしょう。それは、若い時よりも肌がたるんでいるからかもしれません。加齢などによる「肌のたるみ」も毛穴が開く原因になります。加齢や紫外線によって肌のハリを支える「コラーゲン繊維」や「エラスチン繊維」がダメージを受けると、肌は弾力を失います。ハリのなくなった肌は重力に負けて下に垂れ下がっていきます。これが「肌のたるみ」です。肌がたるむと毛穴も垂れ下がるようになり、縦に大きく開いてしまいます。

 肌がたるむ原因は、加齢や紫外線だけではありません。乾燥して水分が不足した肌も弾力性とハリを失い、たるみやすくなります。また、加齢や表情の乏しさによって表情筋が衰えると、顔の肉を支えることが難しくなり、肌がたるんでしまいます。

乾燥

 一般に脂っぽい肌より、乾燥した肌の方が毛穴が引き締まっている印象を持たれがちです。しかし、「乾燥」も毛穴が開く主な原因の1つなのです。手のひらをじっと見てみてください。皮膚の表面に網目状の溝が走っているのがわかりますね。この溝は「皮溝(ひこう)」と呼ばれ、皮溝が交差する部分に毛穴があります。皮溝に囲まれて盛り上がった部分は「皮丘(ひきゅう)」と言います。これらが「肌のキメ」を構成しているのです。皮溝と皮丘がきれいに並び、皮丘にたっぷりと水分が含まれていれば毛穴は目立ちません。いわゆる「キメの細かい肌」ですね。肌が乾燥して水分が不足した状態が続くと、肌のキメが粗くなり、ハリを失ってしぼんでしまいます。肌がしぼむと毛穴のまわりがへこみ、毛穴が目立つようになるのです。

ニキビ痕

 「ニキビ痕」はたとえ小さいものであっても気になりますよね。ニキビや吹き出物はつい潰してしまいたくなりますが、ニキビが炎症を起こしたり、化膿したりすると、ボコボコとしたクレーターのような痕が残ってしまうことがあります。クレーターのようにへこんだ部分は、毛穴が開きっぱなしになります。その結果、皮脂や汚れが詰まりやすくなり、さらに大きく毛穴を押し広げられてしまうのです。

実は逆効果なNGケア

実は逆効果なNGケア

 美しさを追求し続ける女性にとって、毛穴は常に悩みの種です。SNSや著名人のブログなどで毛穴を引き締める方法が紹介されると、たちまち話題になります。「毛穴が消えた」「毛穴が目立たなくなってきた」と聞けば、すぐに試してみたくなるものです。しかし、よく知られている毛穴ケアの中には、かえって毛穴を広げてしまうものもあります。毛穴を気にしている時ほど、手当たり次第にいろんな方法を試してしまいますよね。気づかないうちにNGケアを続けてしまっているかも。ついついやってしまう代表的なNGケアをご紹介します。あなたが一生懸命続けているスキンケア、当てはまるものはありませんか?

毛穴パック

 言うまでもなく、毛穴の汚れは毛穴が広がった結果であり、毛穴を広げる原因でもあります。引き締まった毛穴を手に入れるためには、毛穴を清潔に保つことが大切です。「毛穴の角栓を根こそぎ除去するグッズ」としてよく知られている毛穴パック。鼻やTゾーンなど、気になる部分に貼っていっきに剥がす、というものが一般的です。剥がすと取れた角栓が目に見えるので、毛穴がスッキリしたという気がしますよね。しかし、毛穴パックで「毛穴の悩みが解消された」という方よりも、「剥がす時にすごく痛い」という方が多いのではないでしょうか。

 毛穴パックは肌を守るために必要な皮脂や角質まで剥がしてしまい、肌から水分や皮脂を奪ってしまう可能性があります。その結果、皮脂が過剰に分泌され毛穴の開きにつながります。また、角栓をいっきに除去することで毛穴に雑菌が入りやすくなり、ニキビや吹き出物の原因をつくってしまうかもしれません。頻繁に繰り返していると、引き締まった毛穴は遠ざかるばかりです。

冷水洗顔

 洗顔の最後は冷たい水で仕上げ、毛穴を引き締めた気になっている方はかなり多いと思います。冷水洗顔にもメリットがあるのは事実です。朝、冷たい水で顔を洗うと目を覚ますことができますし、暑い時期には爽快感を与えることができます。しかし、冷水洗顔に毛穴の引き締め効果を期待するのはNGです。冷水によって毛穴がきゅっと締まるのはせいぜい30分程度と言われています。冷水洗顔では継続的に毛穴を引き締めることはできません。

 肌は私たちが思っているよりも敏感です。冷水洗顔による温度変化は強い刺激になり、毛細血管を開かせて赤ら顔の原因になることもあります。また、冷水では毛穴の奥の汚れを落とすことができません。汚れが残ったまま冷水で洗顔すると毛穴に汚れが詰まってしまいます。かと言って、温度の高すぎるお湯で洗顔すると、肌から水分や皮脂が奪われてしまいます。洗顔にはぬるま湯がおすすめです。

洗いすぎ

 毛穴の奥深くに残った汚れを何とか落とそうとして、クレンジングや洗顔に時間をかけすぎていませんか?長い時間かけても、毛穴の奥の汚れはとれません。それどころか、洗いすぎは健康な肌に必要な皮脂をも取り除いてしまいます。その結果、肌が乾燥してしまい、かえって皮脂が過剰に分泌されることになります。また、ゴシゴシ洗いで肌に刺激を加えてしまうと、肌のバリア機能が低下。乾燥やたるみなど、毛穴が開く原因になります。

正しいケアで毛穴を引き締めましょう

正しいケアで毛穴を引き締めましょう

 ここでご紹介したNGケアは、毛穴を引き締めようとする気持ちが強いあまり、誰もが一度はやってしまうものばかりだと思います。せっかくのスキンケアも逆効果になってしまっては悲しいですよね。当てはまるものがあった人は今すぐにやめて、正しいスキンケアを取り入れてくださいね。

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