痩せたいけど食べたいなら、ケトジェニックダイエットがおすすめ

ケトダイエットで痩せられる仕組みは、脂肪が燃焼しやすい体質に変化していく点にあります。

本来、糖質は人間が活動する上で重要なエネルギー源の1つです。糖質を分解して作られる「ブドウ糖」が、人間にとっての“ガソリン”になります。普段の食事で糖質の多い食品を中心に食べているのは、ちゃんと理由があったのです。

エネルギーの源である糖質の摂取量が減ったら、体は別の方法でエネルギーを生み出さなければなりません。

糖質が不足している時、体は脂肪を燃やすことでエネルギー源を作ろうとします。体の中にある中性脂肪を分解する時に生まれる「ケトン体」は、糖質に代わるエネルギー源になるのです。

エネルギー源がブドウ糖からケトン体に切り替わると、体は活動に必要な“ガソリン”を作るために脂肪を燃やそうとします。すると、脂肪が燃焼しやすい体質になり、ダイエット効果が得られるのです。

ケトダイエットを始めると、強い空腹感がなくなります。

「お腹が空いた！」と強く感じるのは、血糖値が急激に下がっているからです。糖質の多い食事を摂ると血糖値がぐんと上昇し、食後はいっきに下降するため、強烈な空腹感に襲われます。この空腹感が食べ過ぎにつながり、太る原因にもなるのです。

ケトダイエットで糖質を制限すると、急激な血糖値の上下が起こりません。強い空腹感を感じなければ、食べ過ぎることもなくなり、ダイエットに適した食事量に抑えることができます。

食後に眠くなる原因も、血糖値の急激な動きが関係しています。糖質制限で血糖値の上下幅が狭まると、食後の眠気を防ぐことができます。痩せやすい体になるだけではなく、昼食後の仕事がはかどるようになりそうですね。

食べること自体を我慢する必要がないのが、ケトダイエットの最大の魅力です。

先ほど、ケトダイエットで食べてもいい食品をご紹介しましたが、普段のダイエットなら「太るから」と我慢していた食品も含まれていますよね。

特に肉類はしっかり食べる必要があるので、ダイエット中によくある満足度の低い食事になる心配がありません。

ケトダイエットの食事法は、糖尿病やてんかんの治療法として用いられることがあります。病気の治療目的で使われる食事法なので、ちゃんとお医者さんが認めた方法なのです。

食事を我慢する必要がなく、強い空腹感も感じなくなるため、食べられないことによるイライラに悩まされることもなくなります。

ケトダイエットは心身の健康にいいダイエット方法なのです。

ケトダイエットは、短期間で効果が出やすいダイエット方法です。もちろん、個人差はありますが、食事のルールを守り、脂肪が燃えやすい体質へとシフトすることができれば、1週間で数kg痩せることもできます。

ご飯やパンなどの主食を減らし、肉類や葉物野菜などをたくさん食べようとすると、いつも以上に食費がかさむと思います。ココナッツオイルや低糖質な調味料など、ケトダイエットで推奨される食材は、正直安くはありません。

しかし、ケトダイエットに限らず、健康を強く意識した食生活にはお金がかかるものです。健康に痩せるための自己投資と思えば、気にならない程度だと思います。

糖質が不足した体でエネルギー源となるケトン体は、独特の甘酸っぱいニオイがあります。個人差はありますが、人によってはケトダイエットを始めることで、口臭や体臭がきつくなる可能性があるのです。

すべてのダイエット法に言えることですが、ケトダイエットが体質に合わない場合もあります。

ケトダイエットは糖質をしっかり摂取する食生活から、大幅に糖質を減らすダイエット法です。人によっては体がなかなか適応せず、頭がぼーっとしたり、お腹の調子が悪くなったりすることもあります。

自分の体に合わないと感じたら、ほかのダイエット法に切り替えた方がいいでしょう。