【医師監修】その使い方間違ってない?マウスウォッシュのNGな使い方・正しい使い方とは

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【医師監修】その使い方間違ってない?マウスウォッシュのNGな使い方・正しい使い方とは

ぶくぶくうがいするだけで、すっきりとした爽快感を得ることができる「マウスウォッシュ」

 

あの気持ちよさを一度味わってしまうと、病みつきになってしまいますよね。

 

マウスウォッシュは、ただ爽快感を与えてくれるだけではありません。

口内の雑菌を殺し、虫歯、歯周病、口臭などをケアしてくれます。

 

そんな便利なマウスウォッシュですが、正しい方法で使えていますか?

 

「歯磨きの代わりとしてマウスウォッシュを使っている」

「一日に何度も使用している」

 

その使い方、実はNGかも…?

 

そこで本日は、大学病院で高齢者歯科学講座兼任講師を務める歯科医監修のもと、マウスウォッシュの間違った使い方効果を最大限に引き出す正しい使い方をご紹介していきたいと思います。

マウスウォッシュの本来の目的とは?

マウスウォッシュの本来の目的とは?

もはやオーラルケアの定番となった、マウスウォッシュ。

 

ぶくぶくしたあとのあの爽快感、一度慣れてしまうと、もうマウスウォッシュなしでは物足りなくなってしまいますよね。

 

そんなマウスウォッシュですが、ただ「スッキリする」だけではなく、様々な効果効能を兼ね揃えています。

 

製品にもよりますが、主な作用は次の通りです。

 

・口臭予防

・虫歯予防

・歯周病予防

 

マウスウォッシュは、長時間お口の中を殺菌することで虫歯口臭を防いだり、菌によって引き起こる「歯槽膿漏」「歯肉炎」などの歯周病も防ぐ効果があるのです。

 

日ごろから日常的に使うことで、お口の中を清潔に保ち、健康的な口内を保つことができます。

間違った使い方、してない?

間違った使い方、してない?

そんなマウスウォッシュですが、あなたはちゃんと「正しい方法」で使えていますか?

 

実は、意外にも間違った方法でマウスウォッシュを使用している方がとても多いのです。

 

間違った使用法だと、マウスウォッシュの効果が半減するどころか逆効果になってしまう場合も?!

 

しっかりマウスウォッシュの恩恵にあずかるためには、正しい使用法で使う必要があります。

 

ここからは、よくやってしまいがちな「マウスウォッシュの間違った使い方」を挙げていきたいと思います。

 

あなたも思い当たる節が無いか、よーくチェックしてみてください。

マウスウォッシュのNG使用法(1)歯磨きの代わりに使っている

マウスウォッシュのいちばん良くない使い方はこれ!

 

「歯を磨くのは面倒くさいからマウスウォッシュだけでいいや。」と、歯磨きの代用として使用してしまうこと。

 

これは全く良くありません!

 

マウスウォッシュができるのは、あくまでも「殺菌」だけ。

 

歯垢や食べ物のカスをブラッシングすることはできないので、汚れはお口の中に残ったまま。

 

一時的に殺菌できたとしても、口内に食べカスなどの汚れが残っていると、それらから再び菌が繁殖してしまい、口臭・虫歯・歯周病の原因となっていまいます。

 

歯磨きの代わりにマウスウォッシュを使うのは、まさに「臭いものにフタ」状態。

根本的な原因を取り除けていないので、一時的な対処にしかなりません。

 

マウスウォッシュは、歯磨きの「おまけ」だということを忘れないようにしましょう。

 

マウスウォッシュのNG使用法(2)口内トラブルがあるときに使用する

歯肉炎などで歯ぐきから出血が見られるとき、「殺菌して早く治そう」とマウスウォッシュでケアしていませんか?

 

意外かもしれませんが、実はこれもNG。

 

歯肉などに炎症があるときにマウスウォッシュを使用してしまうと、傷口の炎症をさらに悪化させることになってしまい、口臭がひどくなったりしてしまうのです。

 

口内にトラブルがあるときは優しく歯磨きをするくらいにとどめておき、刺激となるマウスウォッシュの使用は控えるようにしましょう。

 

マウスウォッシュのNG使用法(3)一日に何度も使う

これも意外と多いかもしれませんが、マウスウォッシュを一日に5回も6回使用していませんか?

 

確かにあの爽快感が病みつきになってしまうのは分かりますが、実はこれもあまりよくありません!

 

というのも、口内の常在菌というのは絶妙なバランスで保たれているからです。

 

一日に何度もマウスウォッシュを使ってしまうと、この常在菌のバランスが狂ってしまい、余計に口内環境を乱す原因となることがあるのです。

 

さらに、マウスウォッシュを使いすぎることで唾液が少なくなってしまうのも問題。

 

唾液は口内の虫歯菌の発生を抑えてくれる、いわば「天然の抗菌剤」。

これが流されてしまうことで、余計に虫歯にかかりやすくなってしまうことも考えられます。

 

そのため、マウスウォッシュの使用は一日3回程度にとどめておきましょう。

 

マウスウォッシュのNG使用法(4)歯磨き前に使用する

中には、「マウスウォッシュでうがいをした後に歯磨きをする」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

でも実はこれ、もったいない使い方。

 

マウスウォッシュには、口の中をコーティングして長時間殺菌効果を発揮してくれる製品がたくさんあります。

 

マウスウォッシュを使った後にブラッシングをしてしまうと、せっかくのコーティングが取れてしまい、長時間の殺菌効果を発揮できなくなってしまいます。

 

そのため、マウスウォッシュは歯磨きの「後」に使うことが大事。

コーティング効果を得たいなら、必ず順番を守るようにしましょう!

 

ちなみに、マウスウォッシュとよく混同されがちな「液体ハミガキ」の場合は、ブラッシングすることを想定しているため、歯磨きの「前」に使用するのが正解。

 

自分が普段使用しているのがどちらなのかをしっかりと把握し、正しい使い方を心がけましょう。

 

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