【専門家監修】話題の「生ヒト幹細胞」が、アラフォーの肌悩みを救う!?

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【専門家監修】話題の「生ヒト幹細胞」が、アラフォーの肌悩みを救う!?

「ヒト幹細胞」という言葉を聞いたことはありますか?

 

医療やスポーツのニュースなどでたびたび話題になるこの再生医療技術が、今、エイジング美容の場面でも注目されています。

 

若々しい素肌をクローズアップしてみると、常に新しい細胞が生まれています。

 

アラフォー世代にとって、アレコレと成分を補うスキンケアから一歩進んだ「ヒト幹細胞」のチカラで肌自身の再生を促すという美容法が救世主となってくれそうです。

 

そこで今回は、美容医療に携わる専門家監修のもと、そんな「ヒト幹細胞」の仕組みをご紹介していきます。

「ヒト幹細胞」とは

「ヒト幹細胞」とは

肌表面から内臓のすみずみまで、無数の細胞によって構成されている私たちの体の中では、古くなった細胞を新しいものと入れ替えたり、傷ついた部位を他の細胞が補って修復したりなどといったことが繰り返されています。

 

この細胞の入れ替えや置き換えに役立つのが「ヒト幹細胞」です。

 

ヒト幹細胞は、細胞分裂で同じ細胞を生み出す力と様々な細胞に分化する力を併せ持つので、病気やケガで失われた臓器や組織の機能を再生するという「再生医療」の現場で大いに期待されています。

 

ヒト幹細胞という言葉に覚えがない方でも、話題になった「iPS細胞」なら聞いたことがあると頷かれる方も多いのではないでしょうか。

 

再生医療の重要な役割を果たすこのiPS細胞も、実はヒト幹細胞のひとつ。

 

人工の幹細胞なので、倫理的な側面や遺伝子の問題などから実用化には時間がかかるといわれていますが、この様々な細胞に変化できるiPS細胞への期待値は高く、世界中で研究が盛んに進められているそうです。

 

一方、自らの幹細胞そのものを使う再生医療はすでに実用化が進んでいます。

 

例えば、乳房の再建スポーツ選手の膝軟骨再生など。

人の体から幹細胞を取り出し、その細胞を培養液に漬けて増やし、再び人の体に戻すという治療法です。

 

人工の幹細胞であるiPS細胞と比べて生体適合性が高いそうです。

エイジングコスメは「守り」から「攻め」の時代へ

エイジングコスメは「守り」から「攻め」の時代へ

では、再生医療の将来を担う「ヒト幹細胞」が、最近のエイジングケアコスメのトレンドキーワードにもなってきているのをご存知でしょうか。

 

加齢や紫外線、活性酸素などのダメージによって、肌細胞の働きは鈍くなり、日々わずかながらも確実にシワは刻まれ、シミやたるみは進んでいきます。

 

そんな悩みに応えるコスメといえば、コラーゲンやヒアルロン酸といった有効成分を表皮から角質層まで浸透させて肌を守る「守り」の化粧品が一般的でした。

 

業界は競って各成分の質や浸透率などの技術開発を進めましたが、対処療法的な処置の域を超えるものではありませんでした。

 

そこで登場するのが「ヒト幹細胞」のチカラに着目した画期的な次世代コスメ

 

いわば「攻めのエイジングケア」です。

美容コスメの原料としての「ヒト幹細胞培養液」

美容コスメの原料としての「ヒト幹細胞培養液」

ヒト幹細胞コスメといっても、人間の幹細胞そのものが入っているわけではありません。

 

化粧品原料として使われるのは「ヒト幹細胞培養液」

ヒト幹細胞を培養した後、細胞を取り除いて残った培養液の上澄みのことを指します。

 

この培養液には、ヒト幹細胞が分泌した成長因子や、酵素、ヒアルロン酸、コラーゲンなどがたっぷり含まれています。

 

これらの美容によい成分が、肌本来の再生力にアプローチすることで、ハリやツヤを生み出し若々しい肌へと導くことが期待されています。

 

従来の成分を補うタイプの化粧品は洗うと落ちてしまいますが、ヒト幹細胞コスメの場合は、ヒト幹細胞培養液によって肌再生のスイッチが入ると細胞自体が目を覚まして活性化するので、従来のものより比較的効果が長持ちすると考えられています。

ヒト幹細胞ならではの働きですね。

【代表的な成長因子(グロスファクター)】

ヒト幹細胞が分泌する成長因子は様々な働きをしていて、それぞれに作用する内容が違います。

 

たるみ・くすみの気になるアラフォー肌に嬉しい効果がいっぱい。これは見逃せませんよね。

 

●EGF(上皮細胞成長因子)

ターンオーバーを促し、シミやくすみのないなめらかな肌へと導く成分

●FGF(線維芽細胞成長因子)

真皮の線維芽細胞に働きかけて、ハリや弾力をもたらす成分

●PDGF(血小板由来成長因子)

ダメージを受けた細胞の修復や、コラーゲンの合成を促進する成分

 

実際に学術発表された生理的活性効果としては、美白効果、シワ改善・防止効果、抗酸化作用などがあります。

 

似てるけどどう違う!?「幹細胞コスメ」のアレコレ

似てるけどどう違う!?「幹細胞コスメ」のアレコレ

最近、「幹細胞」をキーワードとした様々な化粧品が店頭やネットショップに並んでいますよね。

 

どういった違いがあるのでしょうか。

【植物由来の幹細胞との違い】

植物由来の幹細胞化粧品も注目されていますよね。

 

植物エキス配合と同じような潤いを与える保護化粧品としての効果は期待できるでしょう。

 

しかし、ヒトには「ヒトのレセプター(受容体、鍵穴)」があって、ヒト由来の幹細胞培養液には「ヒトのリガンド(鍵)」を持っているそう。鍵穴に鍵がはまることで、細胞活性化のスイッチが入って大きな効果を発揮するそうなので、やはりヒトにはヒト由来のものというのが自然の摂理のようですね。

 

【「生」のヒト幹細胞との違い】

ヒト幹細胞を抽出した状態から二次加工をしていない液体原料をそのまま使用したものを「生ヒト幹細胞コスメ」といいます。

 

ヒト幹細胞培養液が生のまま入っているので、一般的なヒト幹細胞コスメよりも、成分濃度が高く、より高度なエイジングケアが叶うといわれているそうです。

 

まとめ

まとめ

コスメの流行ワードは次々と登場しますが、この「生ヒト幹細胞培養エキス」はこれまでのスキンケアの常識を塗りかえる画期的なものになりそうです。

 

肌を再生させるスキンケアですから、エイジングの進んだ肌に使用するよりも少しでもイキイキとした状態の肌に使用する方が効果が期待できるそうなので、いち早く試してみてはいかがでしょうか。

監修者プロフィール

監修者プロフィール

下北沢 oneUPclinic 看護師長
バファリン 永田 氏

 

[経歴]

専門領域は美容皮膚科。
看護師歴14年のベテラン美容皮膚科看護師。

 

[コメント]

美容皮膚科の診療において重要なことは、一人ひとり異なるお肌の状態を診断すること、その状態に対し最も効果を発揮するメニューを提案することです。
看護師を始めて14年間、最先端の美容治療に携わり、多くの皆様の美肌治療に務めてきました。
長年の経験で経た美容皮膚科看護師としての貴重なノウハウ・経験を活かし、一人ひとりのお肌の状態に合わせた最適な治療を、優しさを持って提供することが強みです。
関わる全ての患者様が満足できる美肌になる、丁寧で、優しい診療を心がけていきたいと思います。

 

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