【医師監修】ニオイのコンプレックスはきっと解消できる。部位別の体臭の原因と対処法とは

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ワキのニオイコンプレックス対処法

ワキのニオイコンプレックス対処法

ワキガとは、ワキから発せられるニオイのこと。

医学的には「腋臭症」「アポクリン臭汗症」と呼ばれています。

 

主なニオイの成分は3-メチル-2-ヘキセン酸。

アポクリン汗腺が多いのがニオイの主な原因。

 

汗に含まれる成分の調整(主に食生活の改善)や嗜好品(タバコなど)の排除が重要です。

ワキガをそのままにしても体調を害することはありませんが、強烈なワキガは対人関係に悪影響を及ぼします。

 

適切な対処法を知って、改善していきましょう。

ワキガの原因は遺伝?生活習慣の乱れも影響

ワキガはアポクリン汗腺から分泌される汗によって発生します。

アポクリン汗腺から分泌される汗にはタンパク質や脂質等が含まれており、それがワキに存在する常在菌により分解されることで、独特の悪臭が発生するのです。

 

このアポクリン汗腺の数は毛の量と関係があるといわれており、重度のワキガの人は、ワキ毛の量が多いケースがほとんどだそう。

 

脇の下は皮脂分泌が盛んです。

汗や雑菌、ムレが皮脂を酸化させ、皮脂酸化物により皮膚が刺激されたり、皮膚常在菌の過増殖によって皮脂分解物が増加しニオイが生じます。

 

また遺伝による影響もあると指摘されています。

そのため両親がワキガだと、その子供も発症する可能性がかなり高くなるのです。

 

さらに中には、生活習慣の乱れ暴飲暴食過度なストレスにより突然ワキガを発症するケースや、女性の場合は妊娠出産、月経などホルモンバランスの変化で一時的にワキガを症状するケースもあります。

 

ワキガを軽減させるためには

ではワキガを軽減させるためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

 

まず大切なのは、とにかくワキを清潔に保つこと。

こまめにワキ汗をふき、ニオイの発生を抑えましょう。

 

また、毛が生えていると雑菌の繁殖が活発になり、ニオイを発しやすくなります。

ワキ毛の処理は、こまめに行うことをオススメします。

 

他にも汗の分泌を抑える制汗剤や、細菌の繁殖を抑える殺菌剤を使用するのも効果的です。

今では制汗剤もさまざまなタイプのものが発売されており、クリームやスプレー、ローション、パウダータイプなど多種多様です。

 

生活習慣の改善もワキガの解消に効果的な場合があります。

 

とくに食生活はとても大切です!

肉をはじめとした高カロリー・高脂肪の食品や、チーズなどの乳製品はワキガの原因になる可能性が高いと言われています。

できれば同じタンパク質でも、大豆製品や魚を中心にした食生活を心がけましょう。

 

またアルコールやタバコに含まれるニコチンは、アポクリン汗腺の働きを活発にする作用あり、さらに体臭を強める可能性もあるので、飲酒や喫煙はなるべく控えた方が良いでしょう。

 

そして何よりも大切なのは、ストレスをためないこと。

ストレスがたまると精神性発汗といい、暑くもないのに汗をかく症状がでることがあります。

汗はワキガの原因になりえますから、極力ストレスを溜め込まないように心がけましょう。

 

ワキのニオイの対策まとめ

1)脇汗をこまめに拭く。

 

2)発汗時には自分の皮膚に合った殺菌・防臭作用のある制汗剤(クリームや汗拭きシートなど)、発生した臭いを吸着する消臭剤(酸化亜鉛・酸化マグネシウムなど)、皮脂の酸化を抑える抗酸化剤(ビタミンEなど)、衣類を汗や黄ばみから守る汗取りパッドなどを有効活用する。

 

3)雑菌の巣になりやすい腋毛を処理(医療レーザー脱毛など)する。

 

医療機関では、外用薬として塩化アルミニウム液やソロピロニウム臭化物ゲル(原発性腋窩多汗症に保険適応)、内服薬(プロパンテリン臭化物、漢方薬)、ボツリヌス毒素の皮内注射、汗腺を一括して摘出・除去する手術療法などがあります。

 

足のニオイコンプレックス対処法

足のニオイコンプレックス対処法

足のニオイは、男女問わず誰しも気になる部分。

ふいに靴を脱がなきゃいけない場面で焦りたくないですよね。。。

 

特に夏は汗の量が多く、靴や靴下で密閉されて高温多湿の状態であり、雑菌の繁殖が避けられません。

 

ここでは足のニオイを解消する方法をお伝えしていきます。

足のニオイは雑菌が原因?

足が臭う最大の原因は、雑菌です。

足にもともと潜んでいる常在菌が、汗と混ざった皮脂や古い角質、垢などの汚れを分解。

すると、ニオイの元となる物質ができてしまい、納豆のようなニオイや酸っぱいニオイを発する原因になってしまいます。

 

実は、足の裏には汗腺が集中しています。

そのため、足は他の部位に比べて汗をかきやすく、上述のように常在菌に分解されると悪臭を放つようになります。

 

また足のかかとにできやすい角質も、常在菌によって分解されることでニオイの原因に。

長時間、靴や靴下を履きっぱなしにすることも足が蒸れ汗をかきやすくなるため、ニオイの原因になります。

足のニオイをなくすための方法1:足を清潔に

足の不快なニオイをなくすためには、どうすれば良いのでしょうか。

 

それは「正しく足を洗う」こと。

古い角質や汚れを落とし、足を清潔に保ちましょう。

 

まずは足の裏にある厚い角質を、取り除きます。

角質用のパックややすりなど、今は角質を簡単にとるアイテムが充実しています。

 

使用頻度を守り、定期的に角質ケアを行うようにしましょう。

ときにはアカスリ専門店などで、プロの手を借りるのもアリかもしれませんね。

 

足を洗う際は石鹸をよく泡立てて、丁寧に指の間まで洗っていきましょう。

ボディソープには保湿成分が含まれていることが多く、足裏の過度な蒸れや汗の原因になるため、なるべく石鹸を使って洗うようにしましょう。

 

また見落としがちな爪の間も、丁寧に洗うべき箇所。

汚れが残りやすいので、爪ブラシなどを使用して丁寧に洗っていきましょう。

 

スペシャルケアとして、重曹を活用するのもおすすめです。

掃除に大活躍する重曹はアルカリ性のため、足のニオイの元となる酸性の雑菌に効果を発揮し、ニオイを軽減してくれます。

 

使い方はいたって簡単。

大さじ2〜3杯程度の重曹とお湯を洗面器に入れ、そこに足を20分程度浸すだけ。

何度か試していただくと効果を実感できるはずです。

 

『足対策(汗・角質・雑菌)』

 

1)毎日洗浄剤で洗う。運動などで足汗を多くかいたら一日何回洗ってもOK。指の間や爪も含めて足首から下を満遍なく洗いましょう。

 

2)踵が厚く硬いなど足裏に角質が堆積している場合は、剥がれ落ちた角質に雑菌が繁殖することによりニオイが生じるので、専用の角質リムーバーややすりで適度に取り除くようにしましょう。

 

3)汗をかいたらこまめに拭く。外出時にはフットシートなどを携帯する。

 

4)制汗・殺菌・抗菌作用のあるデオドラント製品(クリーム、スプレー、パウダー)を取り入れる。

 

足のニオイをなくすための方法2:靴を清潔に

足のケアももちろんですが、靴のケアもニオイ対策のためには欠かせません。

 

靴は密閉空間のため湿気がたまりやすく、ニオイの元になります。

履いた後は必ず干して、乾燥させるようにしましょう。

 

干す場所がないという場合は、靴をジップロックに入れて冷凍庫に入れるのもオススメなんです!

実は冷凍庫の温度では雑菌は死んでしまうため、ニオイの解消につながります。

 

また、シューズクローゼットに湿気をとるためのアイテムを置くことも効果的。

吸水効果が高い新聞紙を下に引いたり、除湿剤を置いたりしましょう。

 

外出中にいきなり靴を脱ぐ場面に遭遇することもあるかと思いますので、消臭スプレーなどを持ち歩いておくと安心かもしれませんね。

 

『靴・靴下・ストッキング対策』

 

1)雑菌の繁殖防止のため複数の靴を日替わり・ローテーションで使用する。通気性の良いデザインを選ぶ。

 

2)靴下は通気性・吸湿性の良いものを選び、汗をかいたらこまめに履き替える。

 

3)靴の中敷(インソール)を使い毎日交換する。

 

4)通気性の悪いストッキング(ナイロン、ポリエステルなどの化繊)の使用は避ける。

 

まとめ

ニオイのコンプレックスを抱えながら生きるのはつらいもの。

対人関係に支障をきたしたり、自分に自信がなくなってしまうことも。

 

ニオイには先天的な原因がある場合もありますが、生活習慣の改善やちょっとしたケアで、軽減できることがあります。

どんなニオイにもきっとあなたにぴったりの対処法があるはずですので、自分に適した方法でコンプレックスを解消し、自信を取り戻しましょう!

 

「ニオイ=嫌なもの=悪」ではありません。

体臭は生理的なものなので、健康な女性だからこそ発するニオイも存在します。

 

体臭は健康のバロメーターともいわれています。

体調に気を配りつつ、体臭をコントロールしていくことで、時には「ニオイのコンプレックスと向き合っていく」ゆとりも大切にしていきたいものです。

監修医師プロフィール

監修医師プロフィール

うるおい皮ふ科クリニック 院長 豊田雅彦(とよだ・まさひこ)

 

[経歴]

富山医科薬科大学(現在は富山大学)医学部卒業、1994年から2年半、米国ボストン大学医学皮膚科学教室に留学し、皮膚老化や神経などの研究を行う。

2002年と2004年の国際皮膚科学会で、それぞれ臨床部門と研究部門の最優秀賞を単独受賞する。

現在までに2,000以上の医学論文・医学専門書を執筆。

また、国内外で、最も多い年で年250回以上の講演会・学会発表・保健所指導を行う。

2005年、千葉県松戸市に、うるおい皮ふ科クリニック(皮膚科・美容皮膚科・漢方皮膚科・アレルギー科・形成外科)を開業。

 

[保有資格]

・医学博士

・皮膚科専門医(日本皮膚科学会認定)

・アレルギー専門医(日本アレルギー学会認定)

 

[所属学会]

・日本美容皮膚科学会

・日本乾癬学会

・日本皮膚免疫アレルギー学会

・日本皮膚病理組織学会

・日本皮膚悪性腫瘍学会

・The Society for Investigative Dermatology

・Federation of Clinical Immunology Societies

 

[クリニック紹介]

公式HPはコチラから

 

[著者](例)
『頑固なかゆみもアトピーも1分肌活で必ずよくなる』(三笠書房)
『図解版:頑固なかゆみもアトピーも1分肌活で必ずよくなる』(三笠書房)

 

[インスタグラム]
肌活先生|皮膚科医によるアトピー・かゆみ等のお悩み相談室

 

[ドクターズコスメ](例)
うるおいリッチHミルク(高濃度水素乳液

 

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