あなたは大丈夫?デリケートゾーンがニオってしまう原因や自宅でできるケア方法、感染症の可能性までを徹底解説
夏になると特に気になる自分のニオイ…。
海やプールに行って薄着になったり、ムレる生理の時だったり、自分のデリケートゾーンのニオイが気になってイベントをちゃんと楽しめない!なんてこともあるのではないでしょうか?
そこで今回は、特に気になるデリケートゾーンのニオイの原因をご紹介し、自宅でできるケア方法もお伝えしていきます。
ニオイの原因になっているのは?
自分のニオイだとあまり気が付かず、簡単に友達に相談できないのもデリケートゾーンの悩みです。
みなさん口にはしないだけで、意外にも多くの人がデリケートゾーンに関する悩みを抱えています。
そもそも、デリケートゾーンのニオイの原因はなんなのでしょうか。
女性のデリケートゾーンのニオイの一番の原因は「ムレ」からきています。
ニオイの根本は、下着が蒸れることによって雑菌が増殖することです。
さらに、汗や尿、生理中の経血、おりものなど雑菌の栄養となってしまうものが付着しているとさらにニオイは増し、デリケートゾーンは蒸れてしまうのです。
では、この雑菌の栄養価になっているおりものとは何でしょうか。
おりものって何?
おりものとは子宮や膣、汗などの分泌物が混ざり合った透明から白濁した粘り気のある液体をさします。
女性ホルモンの分泌とおりものには深い関係性があるので、おりものによって、自分の体調や体で起こっていることを判断する材料にもなります。
排出される目的は、膣に雑感が入るのを防ぎ、精子をきちんと子宮に届ける手助けをしているためです。
少し酸っぱいようなニオイを感じる方もいるかもしれません。
これは、雑菌が繁殖するのを防ぐために膣内に発生している乳酸のニオイなのです。
しかし、その酸っぱいニオイこそ健康な証といえるでしょう。
また、生理周期と同じで1ヶ月弱で繰り返されているため、おりものが透明で少しとろみのある状態になってきたら、それは排卵日のサインです。
排卵日が終わると一度おりものの量は減り、それが増加していくとそろそろ生理が始まるサインとなります。
その頃には、白濁色でどろりとした状態に変化し、少しニオイが鼻につくとこも多くなります。
こうして生理の日程や、自分の体内の状態を確認できる役割もあるのです。
そして、分泌量は年齢によって異なってきます。
女性ホルモンとおりものは深い関係性にあるので、女性ホルモンが多く分泌されている20~30代には、おりものの量も比例して多くなるのです。
おりものシートの使い方
おりものシートとは、その不快感や下着への付着物、「おりもの」の酸っぱいようなニオイや、ムレを防ぐために使用するものです。
おりものシートを利用するほかに、ウォシュレットを利用される方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ウォシュレットの使いすぎもニオイの原因につながってしまうのです。
長時間トイレにいくことができず、おりものシートを付けっぱなしにしたり、ウォシュレットを使いすぎたりすると逆効果で、細菌性膣炎を起こしてさらに雑菌が繁殖してまうので注意が必要です。
自宅でのケアの仕方
まず、自宅でのデリケートゾーンのケアとしてできることは直接的なニオイの原因となっている膣内の残留物や分泌物を取り除くことです。
具体的には、汗、尿、経血、おりものなどをさします。
そして表面だけではなく、膣内部も清潔にしてください。
ここで1つ注意が必要です!
通常の体に使用しているボディーソープを利用すると、膣への刺激が強すぎるため、肌トラブルを起こす原因にも繋がります。
そこで、デリケートゾーン専用のケア商品である、ジャムウパック、ジャムウ石鹸を使うと良いでしょう。
ここで洗い方にも注意が4点あります。
1.爪を立てて洗わないこと
2.泡だてた石鹸で使うこと
3.膣内は刺激を受けやすいので、優しく洗うこと
4.ナイロンタオルなどの化学合成繊維でこすらないこと
これらを意識して、洗うとニオイの原因の解決につながります。
また、はじめのうちはおりもの量が増加したように感じる場合もありますが、膣内にたまっていたカスが出てきているだけなので心配はありません。
なお、自宅でしっかり洗っても外出中に臭いが復活する時もありますよね。
そういったときはハーバルラクーンナチュラルミストのようなデリケートゾーン用の消臭ミストを使うのもおすすめ。
シュッと吹きかけるだけで嫌な臭いを99.99%消臭することができ、殺菌効果もあるので外出先でも清潔に保つことができますよ。
こんな石鹸がおすすめ!
人間の肌は一般的に弱酸性であり、デリケートゾーンであっても、酸とアルカリの度合いを示すphは3.5~5.5前後だとされています。
デリケートゾーンは粘膜でできており、その名の通りデリケートな部位であるため、あまり強くこすり過ぎるのはよくありません。
ゴシゴシ洗う刺激によって、正常なph数は崩れ、ニオイの原因にもなるのです。
また、デリケートゾーンのニオイケアのために作られた石鹸を利用することで、無駄な刺激からデリケートゾーンを守ることができるのです。
低刺激性や弱酸性の石鹸での丁寧な洗浄が効果的でしょう。
特に、抗真菌成分配合が配合されている石鹸は、ムレから発生する雑菌の増殖を防ぐ効果もあります。
もちろん洗う際には、ゴシゴシ洗わず、優しい泡で包み込むように洗ってください。
石鹸の香りは好きなものを選び、ワクワクしながら洗う状況を自ら作り上げるのもいいかもしれません。
デリケートゾーンの痒みやかぶれの原因にムレがあることは先程述べましたが、このムレの状態がずっと続いているとバリア機能も低下し、常に肌がふやけている状況なってしまうのです。
そのため、少しおりものがついただけでも痒みやかぶれにつながってしまいます。
そこで、普段から化学繊維の下着やおりものシートではなく、コットン100%の体に優しい通気性の良い下着やシートを身につけると良いでしょう。
免疫力との関連性
デリケートゾーンのニオイは、ホルモンバランスと大きく関係しています。
そのため、生理前後でおりもの量が変化するとともにニオイを敏感に感じやすくなったり、逆にあまり感じなくなったりします。
一般的にはニオイが強い傾向になりますが、人によって感じ方はそれぞれ違うので、自分のタイプを把握するといいでしょう。
また、時間によってもニオイは変化します。
免疫力が低くなっている状態だと膣内の雑菌にも対抗できず、強いニオイを発する場合があります。
22~深夜2時まではリンパ球の影響で免疫力が落ちているため、その時間にしっかり睡眠を取り、体を守ってあげることが内部から自分を守る1つの方法です。
食べたものの影響とは
老廃物を排出する器官でもあるため、食べたものによってニオイは変化します。
動物性の脂物やニオイの強い刺激物、ジャンクフードなどばかりを摂取する偏った食生活をしている人はデリケートゾーンのニオイが強くなる調査結果もあるそうです。
肉や動物性たんぱく質、脂身、香辛料などの刺激物の取りすぎには十分注意して、ニオイの元となる減らしていくことも重要です。
腸内環境と腟内環境は似てる?
実は、腸内環境と腟内環境は似ていると言われています。
腸内が荒れており、便秘や下痢気味の方は、ニオイが気になりやすいそうです。
なぜなら、腸内環境が悪いと膣内のデーデルライン桿菌という乳酸菌が雑菌を排除できず、大腸菌や腸内球菌などの雑菌が入り込みやすい傾向にあるからです。
それらがニオイに元になっているため、腸内環境を綺麗にすることで膣内の雑菌も減らすことができるようです。
こんなニオイがしたら病院へ
冒頭でも述べたように、女性のデリケートゾーンは、周期によってニオイが変わることもあります。
しかし、少し酸っぱいようなニオイがあり、あまりにも魚臭い、生臭い、イカ臭い、などの症状があった場合には、早めに医師の診断を受けてください。
デリケートゾーンのニオイの他にも、脇にデリケートゾーンと通ずるアポクリン腺という汗腺が存在します。
いつもよりニオイがきつく感じる、特に独特な魚臭さを感じしたら膣感染症、細菌性膣炎、性感染症などに感染している場合もあります。
また、あまりにデリケートゾーンが痒い場合は雑菌が原因で蒸れてしまい、「カンジダ膣炎」の可能性もあります。
こちらも早めに医師の指示を仰ぎましょう。
特に、妊婦さんは免疫力が低下しているので注意が必要です。
このように、デリケートゾーンのニオイ、おりものの色からわかることもたくさんあります。
ただ排除するだけではなく、これからもうまく付き合っていくことで自分の命を救うことにつながるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ニオイの原因はわかりましたか?
ニオイを防ぐためには、菌の増殖を防ぐ必要があります。
そこで日々のケアが重要になります。
下着を通気性の良い熱のこもりにくい素材に変えたり、デリケートゾーンを清潔に保つためにきちんと洗ったり、腸内環境を整え雑菌を防いだり、規則正しい生活をしてストレスをためないことを心がけてください。
ただニオイが気になるだけだったデリケートゾーンも、自分自身に向けて体内からのメッセージを必死に送っているのかもしれません。
ニオイや色、痒みやムレがいつもと違うと感じたら、ぜひ一度専門医に相談してみてくださいね。
上手にデリケートゾーンのケアをして、素敵な夏をお過ごしください♪
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