【医師監修】髪の毛は女の命。女性の薄毛・抜け毛の特徴的な症状と対処法をご紹介!
日常生活で出来る事
FAGAについて少し理解を深めたところで抜け毛を防止する為には何ができるかをみていきましょう。
まずは、日頃から気をつける事からみていきましょう。
優しく洗おう
まずは毛髪や頭皮のしっかりと汚れを落とす事!
毛髪や頭皮には気付かないうちにホコリや排ガス、タバコの煙等が付着し、内側からは皮脂や汗などが分泌されています。
シャンプー前は髪の毛を濡らす程度ではなく、髪の毛や頭皮の汚れをお湯でしっかりと落としてあげましょう。
好みもあると思いますが、シャンプーの適温は38度から40度ぐらいがベスト。
あまりに熱いお湯だと頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥の原因になったり、不足した脂を補おうと皮脂が分泌され、脂っぽくなってしまう事があります。
事前に汚れをしっかり落とすことで、シャンプーの泡立ちがよくなり、頭皮の汚れを落としやすくする事ができます。
最近では育毛を促進する女性用シャンプーも出てきています。
育毛シャンプーと謳っていても育毛効果があるわけではない事がありますが、育毛をしていく環境を整える効果や、今ある髪を太く、元気に育てるといった効果を期待する事ができるので、抜け毛が気になり始めたら育毛ローションやサプリ等を併用して活用するのも良いでしょう。
コンディショナー等は髪の保護を目的としたものであり、頭皮には付けないようにしましょう。
頭皮の乾燥が気になる場合は頭皮にも使用出来るヘアパックを使用すると安心です。
健康的な食生活
先述した通り、過度なダイエットや偏った食生活による栄養不足も抜け毛の原因です。
髪の毛の成長にかかせないビタミンやミネラル、タンパク質は髪の毛を育成するには必要不可欠な栄養素。
髪の主成分である良質なたんぱく質は、大豆や肉、魚、卵からとる事が出来、育毛の栄養素となるビタミンB群、特にB2とB6はいわしやさんまなどの青魚やレバー、納豆、牛乳などから摂取する事ができます。
毛髪に栄養を届けるために血行促進に役立つ栄養素のビタミンEは黒ゴマやピーナッツ、アーモンドなどに含まれています。
他にも亜鉛、含硫アミノ酸、ビール酵母などを摂取するのも良いですよ。
これら2つの事は日常的に気を付け、運動や睡眠もしっかりとり、ホルモンバランスを整えましょう。
育毛の救世主達
育毛のために日頃から気をつける事がわかったところで、知りたいのは育毛を促進させる効果のある外用薬や内服薬。
勘違いしてはいけないのはこれらも結局は食事やホルモンバランスが整って威力を発揮するものであるという事です。
それでは、どういったモノがあるのか見てみましょう。
育毛ローション
女性の薄毛は「エストロゲン」という女性ホルモンが減少することが原因とされる事が多いため、女性ホルモンと同じ働きをする成分(グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸ジカリウム、ヒオウギエキス、エチニルエストラジオール、ニンニクエキスなど)が入った育毛剤を使用するのが良いでしょう。
これらの成分で不足した女性ホルモンを補うことができます。
また、育毛剤をつける前には毛髪や頭皮の汚れを落としましょう。
育毛剤は髪の毛につけるのではなく、頭皮につけることで効果を発揮するので、薄毛が気になる箇所に分け目をつくり育毛剤を塗布します。
育毛剤をつけた後は成分が頭皮に浸透するように少し時間をおきましょう。
育毛剤をつけた直後にマッサージをすると、頭皮についた育毛剤をとってしまう可能性があるので、1~2分は浸透する時間を待ち、頭皮マッサージすると良いでしょう。
サプリメントや内服薬
日常的に健康的な食事をとるようにと書きましたが、忙しくて十分な栄養を摂取できていない人も多いのでは無いでしょうか?
基本的には食事から栄養素を摂取するのが良いのですが、そんな時はサプリメントに頼りましょう。
先述したビタミンやミネラル、タンパク質は勿論、以下の栄養素も育毛に良いのでチェックです。
・D-パントテン酸カルシウム
びまん性脱毛症の改善が期待できるサプリメントには“D-パントテン酸カルシウム”が入っているものが良いと言われています。
“D-パントテン酸カルシウム”には毛髪や皮膚、神経組織を健康に保つ働きがあり、ストレス性の脱毛を軽減する副腎皮質ホルモンの合成にも関与しているといわれています。
・L-シスチン
皮膚や毛髪、爪に多く存在するアミノ酸の一種で、髪にコシを与えたり、皮膚を丈夫にしてくれる効果を期待する事ができます。
他にもシミの原因となるメラニンの発生を抑制する働きがあります。
・プロシアニジンB2
若いリンゴの皮の部分に多く含まれている“プロシアニジンB2”は血行を促し毛穴の活動を活性化させる事で髪の成長を促す効果があり、髪そのものを太く、濃くし、増やす効果があります。
高い抗酸化力もあるので、頭皮の老化を防ぐ効果も期待できます。
ミノキシジル
ミノキシジルはもともと血管拡張薬として開発された成分で、日本以外ではRogaine(ロゲイン)の商品名で売られており、発毛効果がある事が判明し、発毛剤に転用されるようになりました。
このミノキシジルは外用薬と内服とあり、内服薬として利用した場合の方が効果も高くなりますが、副作用も強くなります。
効果としては髪の毛の血流を改善し、髪の毛を製造する毛乳頭細胞や毛母細胞へより多くの栄養素や酸素を行き届かせます。
それによってヘアサイクルの休止期の毛包に働きかけ、成長期への移行を促し、発毛を促進させます。
気になる副作用としては頭皮の痒みなどの症状があります。
男性用のAGAの薬でプロペシア(フィナステリド)がありますが、この薬は男性の脱毛症に効果はありますが、女性と小児には使用できず、砕けたり割れたりしたプロペシアの錠剤をさわってもいけないとされていますので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
綺麗な髪を維持するためには結局のところ健康的な生活習慣が大切だという事に気付かされますが、抜け毛防止や育毛のためにできる事がわかると少しホッとしますよね。
ブラッシング後、ブラシに大量の髪の毛が絡まっていたりすると不安になってしまう方もいらっしゃるかとは思いますが、髪にはサイクルがあり、毎日50~100本ほどの髪の毛が抜けているのでご安心を!気にし過ぎるのも体に毒ですからね。
もし、いつもよりも髪が抜けていると感じた場合は毛周期のバランスが崩れている可能性があるので、生活習慣を見直したり、育毛のケアを取り入れてみると良いでしょう。
監修医師プロフィール
医療法人社団 紡潤会 理事長
ウィルAGAクリニック 総括院長 宮内シュン
[経歴]
AGA患者30,000件以上の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。
2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国で9院を展開。
現在、ウィルAGAクリニックの総括院長、医療法人社団紡潤会の理事長として日進月歩研究を進めながら、日々の診療にあたる。
[クリニック]
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