【歯科医監修】意外とみんなできてない?!お口のトラブルを大幅に軽減するオーラルケア
舌のケアはできていますか?
最後は「舌」についてです。
ここで注意したいのは「口臭症」。
口臭症とは…
生理的・器質的(身体的)・精神的な原因により、口臭に対して不安を感じる症状のことです。
これはその名の通り、口臭からくるもので、お口のケアが欠かせません。
口臭の原因は、舌の汚れや雑菌であることが意外と多いんです。
他にも、舌の健康状態によって歯茎や歯のトラブルにつながってしまうこともあります。
では、口臭症チェックをしてみましょう!
□生活が不規則になりがちである。
□食生活が乱れ、偏食になってしまうことが多い。
□唾液が出にくく、お口の中が乾燥しやすい。
□1日に1度も歯磨きをしないこともよくある。
□消化器系・耳鼻咽喉系疾患を有し、口内炎がよくできる。
□過去に歯周病と診断されたが、放置したままで治療を受けていない。
□未処置の虫歯がある。
□口臭があると他人から指摘を受けることがある。
□お口の中がネバネバし、まずい味がすることが多い。
(参考:歯の病気と健康ホームページ)
いかがでしたか?
上5つのいずれかに当てはまれば要注意レベル、下4つのいずれかに当てはまれば危険レベルとなります。
危険レベルにチェックがあった方は、既に口臭症が進行してしまっている可能性が高いので、早めに歯科医院で受診していただくことをおすすめします。
チェック結果は人それぞれ異なりますが、お口の状態を改善させるために行うべきオーラルケアについて見ていきましょう!
オーラルケアの方法
先ほどご紹介したお口のトラブルを回避するために、どのようなオーラルケアをしていけば良いのでしょうか…
まずは「歯磨き」。
この歯磨きで大切になってくるのは「優しく行う」ことです。
力任せに磨かず、ブラシの当て方や磨くタイミング、回数を工夫することがとても重要です。
ここでは、特に汚れやプラークのたまりやすい場所について見ていきましょう!
◎歯と歯の間
◎歯と歯茎の境目
◎奥歯のかみ合わせ
◎一番後ろの歯の奥の面
これらの場所は特に念入りに磨く必要があります。
また、歯ブラシでは落としきれなった歯と歯の隙間の汚れを落とすには「デンタルフロス・歯間ブラシ」を使いましょう。
歯と歯の隙間が狭い人には、デンタルフロスがおすすめです。
狭い隙間でも、糸さえ入れば汚れをかき出すことができます。
それに対して、歯と歯の隙間が広い人には、歯間ブラシがおすすめ。
広い隙間にぴったりとブラシの部分があたり、きれいに磨くことができます。
太さや長さの種類も豊富なので、自分に合ったものを選んでみてください!
仕上げに、お口全体をリフレッシュさせるには「マウスウォッシュ」を使いましょう。
マウスウォッシュは医薬品ではありませんが、口の中の雑菌を殺して、虫歯や歯周病、口臭をケアする働きがあります。
そのため、リフレッシュするだけでなく、お口トラブルの予防という面でも非常に大きな効果をもたらします。
次はそんなマウスウォッシュの正しい使い方についてご説明いたします。
まず、歯垢は先に取っておきましょう。
マウスウォッシュをすれば、歯を磨いたのと同じ効果があるわけではありません。
あくまで最後の仕上げとなりますので、目に見える汚れは取り除き原因菌を少しでも減らしてから使用する方が最も効果的且つ効率的です。
余裕があれば舌苔も掃除しておくと良いでしょう。
舌にこびりついた白い苔状のものを「舌苔(ぜったい)」と呼び、舌苔には菌や汚れが付着している可能性が高いです。
最後に、当然ながら歯ブラシやマウスウォッシュ後の飲食は控えるようにしましょう。
また、口内に出血や炎症などが見られる場合は注意しながらケアを行ってください。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介したもの以外にも、「歯磨きガム・タブレット」や「舌ブラシ」などといった便利アイテムがたくさん存在します。
自分に口内環境や生活リズムに合ったアイテムを見つけて、お口の中の環境を常に整えておくようにしましょう!
監修医師プロフィール
ルミエールデンタルオフィス
院長 行方 隆博 氏
[経歴]
東京都品川区出身
日本大学中学・高等学校卒業
日本大学歯学部卒業
都内で勤務医を経て2020年に神奈川県逗子市にてルミエールデンタルオフィス開業
歯医者嫌いの方のための歯医者を目指し日々奮闘中
[所属学会]
顎咬合学会
日本口腔インプラント学会
[クリニック]